ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- アクセス【【削除依頼】】
- 日時: 2020/08/01 19:44
- 名前: RADELLE03 ◆X6s/dtSC5A (ID: hsews.TL)
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登場人物>>2>>3>>4
はじめに>>1
01章 URL=スタートボタン>>5>>6>>7
02章 少女二人の決意>>8>>9
03章 朝、少女は動きだす>>10>>11
04章 着いた場所、そこは空港>>12>>13
05章 そこで私達は出会った>>14>>15>>16
06章 闇夜を歩く,少女の向かう先は>>17>>18>>19>>20>>21
07章 そして四人は誓いを建てた>>22>>23
08章 逃げ惑う,迫るは危機>>25>>26>>27>>28>>29
09章 ドミノ倒し>>30>>31>>32
10章 強制退場>>33>>34>>35>>36>>37>>38
11章 彼女の長い夢>>39>>40>>41>>42>>43
12章 冷笑の奥は>>44>>45>>46
13章 違反者と参加者の>>47>>48>>49>>50>>51>>52>>53>>54>>55>>56>>57
14章 霧崎+ナイフ>>58>>59>>60>>61>>62>>65
15章 絶たれた糸>>66
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- Re: >>> ア ク セ ス >>>> ( No.6 )
- 日時: 2009/12/01 20:17
- 名前: RADELLE03 ◆X6s/dtSC5A (ID: QYM4d7FG)
次の日、学校へ行くと既に噂になっていた。
昨日の書き込み〝BBR〟がレスしたサイトのことだが、流石にクリックしたというのは聞かなかった。
まぁ…みんなするわけないかぁー普通。
普通はそんな馬鹿でも分かる怪しく危ないサイトへはいかないだろうが、普通出なかったら…。
学校では、早速生徒の噂を聞いた先生が注意を呼びかけた。
もう遅いのですが……。なんてこといえる筈が無かった。
同じクラスのネットでは不思議アリス◆という名 前の美希に〝例の書き込み〟について聞いてみた。
が、驚いたことに、美希はBBRの書き込みを全て信じてクリックしてしまったという。
美希だったらくだらないとか言いそうなのになー…
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「 あ、あの例の書き込みのこと ? 」
「 そうそう。知ってるでしょ。実はさ…」
小声で自分がクリックしたことを告げた。
だが、ドン引きすると思ったが特に何の反応も示さない。
「 あのサイトか ? 私だってクリックしたけど ?」
「 うっそ ! ! マジで ? だってふざけてるとか思ってると…」
「 え、だってあれ。本当のことだろ ? 」
「 美希、嘘だよあんなの。小学生が騒ぐのを楽しんで書いたに違いないってー。」
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自分の家へと帰りながらそんなやりとりを思い出していた。
美希がクリックしたって…本当かな ?
でもあんなの、嘘にきまってるじゃん…多分。
もし本当だったら ?
母に相談すれば警察沙汰になるかもしれない。
でも、ちょっと面白そうかも…。
「 ただいまぁー 。」
「 あら、舞今日は早いのねぇ…部活なし ?」
「 うん。今週から三年生は無し。」
「 だからなのね…。あ、そうだそうだテーブルの上においてある〝物〟舞宛なんだけど…。ちょっと変なものじゃないはよねぇ… ? 勝手に…」
母の話は途中から耳に入らなくなった。
物…。
メールじゃないの… ?
いそいでそのおいてある〝物〟を抱えて部屋へと駆け込んだ。
- Re: >>> ア ク セ ス >>>> ( No.7 )
- 日時: 2009/12/01 20:17
- 名前: RADELLE03 ◆X6s/dtSC5A (ID: QYM4d7FG)
「 どうなってんの… ? 」
そうだ…確か美希もクリックしたって言ってたから…。
いそいで鞄から携帯電話を引っ張り出し、美希に電話をかけてみる。
ワンコール。
ツーコール。
「 舞 ? ちょっと私今—— 」
「 私、私だけど…あの、宅配で何か届いたよね ? 」
「 ああ…ええ。それが ? 」
「 中身は何なの ? メールって…手紙じゃないの ? 」
「 とにかく…自分であけてみなさいよっ 」
美希が開けられたのなら…危険なものじゃないつてことか…
ベリベリと箱についたガムテープをはがしていき、ふたを開ける。
「 手紙じゃん…。」
中には大量の手紙らしきもの( といっても手書きではない) が入っていた。
「 これだけ… ? 」
書類をドサッと床において、中をのぞくと発泡スチロールが見えた。
何かなー ?
手探りでゴソゴソと箱の中に手をいれて探すと、何か冷たいものに当たった。
〝それ〟をつかんで箱から出した時、どこか、違う世界へ来てしまったきがした。
〝それ〟は
銃だった。
- Re: >>> ア ク セ ス >>>> ( No.8 )
- 日時: 2009/12/01 20:18
- 名前: RADELLE03 ◆X6s/dtSC5A (ID: QYM4d7FG)
「 舞、家で待ってるから。」
そう言って、一方的に電話を切ってしまった。
こんな非日常なことが起こるなんて…
アニメでも
マンガでもあるまいし…なのに…なのに…
そうだ、手紙。何か書いてあるかもしれない…
床から拾い上げて、デスクスタンドの明かりをつけて読んでいく。
つまり、内容はこうだ。
・11月11日に日本全国で子供だけのサバイバルゲームを始める。
・参加者は締め切り、全員で170人。残りゲーム参加者30人までになったらゲーム終了となる。
・最後まで残った30人は賞金として10,000,000円を貰う事ができる。何に使うかは自由。
・ゲームルールは、当日に分かる。
とのこと。
今日は11月2日。
カレンダーに目をやる。
もうそんなに日はない…。
とりあえず、舞の家に行こう。
鞄に、書類、銃、携帯、ipod、財布を詰め込んで制服にカーディガンを羽織った形で部屋を飛び出した。
「 お母さん ! 美希の家に行ってくるから !」
「 えっちょっと ! もうこんな時間で外は暗いし——」
勢いよく、玄関から飛び出して美希の家へと駆け出した。
- Re: >>> ア ク セ ス >>>> ( No.9 )
- 日時: 2009/12/01 20:19
- 名前: RADELLE03 ◆X6s/dtSC5A (ID: QYM4d7FG)
今、私は美希の部屋にいる。
私達は、今、とんでもなく物騒なものを前に話している。
「 手紙読んだのよね ? サイトへは行った ?
「行ってない。」
「 まぁそうだと思って開いておいたの。見て。」
そういってパソコンの画面を指差す。
画面には、メールを開いた状態が映し出されている。
「 BBRからメールが来たの。今。あんたにも送られてるはずよ。」
「 …キャンセル無し ! ? クリックしたからには——」
「 参加しろ。ってこと。」
「 それとここ。当日ここに集合しろって」
「 ここって…空港 ?」
「 そう。どうする ? 行く ?」
そんなこといったって…
キャンセル無しなんだから…
行かなかったら何があるか分からない…。
「 行く。私は。…だから美希も来て。」
「 …。めんどくさい。」
「 そんなこと言ってる場合じゃないよ ! ?」
「 あ、あとここ。空港に着いたら携帯でもパソコンでもいいからこのサイトに来ること・・だって。」
「 ねぇ…ここの空港、こっからだとかなりかかるよ。」
美希、なんも考えてないだろうな…。
「 そうね…。…じゃあ、あたし達二人で電車に乗って行く…ってのはどう ? 」
「 …まぁ…それしかないよね…じゃあ…いつ…行くの ? 」
「 何その顔ー文句あるなら…一人で行けば ?」
「 ないです。何も ! 」
「 そうね、じゃあ明々後日の朝出発ってことで。」
大丈夫かな…本当に。
- Re: >>> ア ク セ ス >>>> ( No.10 )
- 日時: 2009/12/01 20:19
- 名前: RADELLE03 ◆X6s/dtSC5A (ID: QYM4d7FG)
日が経つのは…早い。
11月 5日 早朝
私は、美希と2人で電車の座席に座っていた。
家族には誰一人、このことを話さなかった。
心配されるのもあるし、それより先に反対されるから。
でも、やっぱり言ったほうが良かったかもしれない。
何か、何にも考えないで来ちゃった。
舞が今日、持ってきたものは、携帯、本、銃、携帯の充電器、ipod、学生手帳、書類、お財布、お菓子、ジュース。
遠足に行くかのようだったが、遠足に銃はいらない。
「 そういえば、舞、何で制服にカーディガンで来たわけ ? 」
「 ん ? あ、これはね…私服より制服のほうが好きだから。」
「 …ホンット変わってる。ふぁいばーって。」
「 その呼び方やめてってー !」
そのまま、二人はいくつもの電車を乗り 駅を出たり入ったりした。
そして 〝目的地〟へ着いた。
「 美希…ちょっと早くつきすぎじゃない ? あと五日もあるじゃん ! 」
「 な…そんなこと…予想外だったのよ !こんなに早く着くなんて !」
確かに、私もこんなに早く着くとは思わなかった。
「 …どうしよっか。あと五日。」
私達二人は、空港付近のホテルで五日を過ごした。
貯金箱の中にあるお金をすべて持って来た為、結構な額になったが、ホテルの食事は食べずに極力節約した。
そして、十一月十日 夜 十一時 いよいよ明日に迫った。
「 じゃあ舞、私は寝るから。電気消すよ。」
「 うん……。おやすみ。」
そう言って、目を瞑った。
でも 眠れなかった。今日に限らずだけど。
「 ………美希、おきてる ?」
「 …うん。」
「 ねぇ、大丈夫かな ? 明日。」
「 …考えたって仕方ないんだから、寝よう。舞。」
「 そうだね。おやすみ。」
確かに、考えたって仕方がないんだ。
嫌でも明日は来る。
朝は待ってくれない。
私は目を瞑り、深い眠りについた。
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