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僕の嫌いなモノ。【完結】
日時: 2010/01/02 15:36
名前: 藍羽 (ID: RCPVhHnh)

またまた消えました。何故?ショック・・・!
とにかく頑張りますー!

http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=12222

http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=12715
↑のを読んでからどうぞ。
①、②の順で。


♪お客さま

ジョーカー様   朝崎疾風様  架凛様  要竜(のび太)様
白魔女様    叉紗様

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Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.7 )
日時: 2009/12/15 20:33
名前: 藍羽 (ID: L1bEpBtf)

「リオ、来たよ」

今日も僕は施設を訪れる。
いつもの部屋のベッドの上に、リオはいる。
今日は沙世と陸、姉ちゃんに海ちゃん、空ちゃん。
たくさんいるんだよ。

「・・・・・・たくま?」

「驚いた?今日はたくさんいるだろ?」

「拓真、沙世、陸、茉莉さん、海ちゃん、空ちゃん?」

アルバムを見ながらリオは言う。

「リオちゃん・・・あたしのこと分かるの?」

「茉莉さん?拓真のお姉ちゃんですよね」

「じゃあこいつらはどうだ、リオ?」

「陸!・・・妹の海ちゃんと、空ちゃんっ!」

リオは楽しそうだった。
アルバムを見ながら、思い出せないけど、頑張るリオ。
きっと分かってたのは、僕と沙世と陸だけだったはず。
他は、アルバム。

「───リオ?入りますよ?」

「いいよ〜。カーテン閉めるね」

そう言って何故かリオは部屋を真っ暗にした。
・・・?
入ってきたのは・・・

「祈里!どうしたの?」

「・・・祈里?」

「あら、拓真ではないですか。お久しぶりですね?」

木下祈里だった。太陽に嫌われている、祈里。
ああ、だから部屋を真っ暗にしたのか。

「すげー美人。おい拓真、俺にも紹介しろ・・・」

「こら、陸くん!!」

「・・・嘘です。沙世が一番です」

「木下祈里です。よろしくです」

そう言った瞬間、陸と空ちゃんの表情が変わった。
・・・・・・?

「木下?」

「はい、そうですけど」

「空、この人、知ってる・・・」

空ちゃんが、祈里の前に出た。
そして────

「空のお姉ちゃん?」

「祈里の妹?」

二人同時に言った。

Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.8 )
日時: 2009/12/15 20:40
名前: (( `o*架凛 ◆eLv4l0AA9E (ID: 81HzK4GC)

おぉ、全員集合!!
祈里と空、ご対面ですね〜(( `o*+
さてさて一体どうなるのでしょうか……?
続きが気になります((o> <)o**
楽しみにしてます〜☆

Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.9 )
日時: 2009/12/17 18:33
名前: 藍羽 (ID: vzjvor/5)

(( `o*架凛様。

全員集合しましたー☆
ついにご対面しましたよ・・・!
さてさて、どうなるでしょう??
頑張ります!

Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.10 )
日時: 2009/12/17 18:54
名前: 藍羽 (ID: vzjvor/5)

「おねえちゃん?空の?」

「やっと見つけました。祈里の、いもうと」

僕、リオ、神田さん、陸、姉ちゃん、海ちゃんはただ見てるだけ。
空ちゃんはボタボタと涙を流す。祈里も。
これが運命の再会とか、いうやつ?

「・・・・・・空も見つけた、本当のお姉チャン」

遅かった。

「さあ、北条陸。北条海。・・・くらええええッ!」

「空ちゃんッ?!」「空ッ・・・?!」

「ぐはああッ・・・がはあッ!」

「陸くんッ!」

空ちゃんが突然、海ちゃんと蹴飛ばし、陸の首を絞めた。
一体どういうことなんだ?
姉ちゃんが近づいて、止めようとしたが駄目だった。
思いっきり、蹴飛ばされたのだから。
・・・本当に小学五年生かよ。

あ、分かった。
そういうことね。ははは。

これが人間の憎悪のちから。

違うか?

まるで・・・あのときみたいに。

「やめて、陸くんを離して!空ちゃんッ」

神田さんが何とかして、空ちゃんを陸から遠ざける。
ふーふー、と空ちゃんは唸る。
それを祈里が押さえる。

「空、俺が・・・ゲホ!何をじたがなんて・・・げほげほ!」

「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ。陸と海!」

空ちゃんが怖いくらいに変わってしまった。
あー怖い怖い。

Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.11 )
日時: 2009/12/19 19:46
名前: 藍羽 (ID: NhY/JZtF)

最近の子供って怖いなあ。
空ちゃんは、祈里に連れて行かれた。
リオの部屋に残ったのは、僕と陸、神田さん、姉ちゃん、海ちゃん。
そして、リオ。

「・・・・・・空ちゃん、どうしたのかな」

「茉莉さん・・・」

「本当に小学五年生なのかな、ってくらいの力だった」

そりゃあ、こっちも驚いたわ。

「お兄ぃ、どうするの、空」

「海・・・俺たち、憎まれてるのかな」

「空はずっと、海たちを憎んでいたの?」

「海ちゃん・・・違うと思うな、私は」

「沙世さん?」

神田さんが、海ちゃんの肩をつかみ、目を見る。

「本当はね、憎んでないんだよ」

「空が?嘘だよね、空は絶対憎んでるよ・・・ッ」

「憎んでない・・・ずっと一緒に暮らしていたら分かるよね」

そう言った神田さんの目は、曇っていた。
そして、うつむいた。

「沙世?」

陸が訊いてみるが、神田さんは返事をしない。
姉ちゃんも、僕も何回か名前を呼んだ。
でも、返事をしない。どうしたんだ?

「そうよね、ずっと暮らしていたら分かるわ・・・」

小声で、神田さんがつぶやく。
立ち上がり、ふらふらと何歩か歩いた。
・・・?

「あいつ、殺す、殺す、殺す。本当の母でもないくせに!」

「よくもよくも!本当の私の母を馬鹿にしやがってえ!」

「殺してやるぅうううううううううッ」

はーい、次は神田さんが壊れましたよ。


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