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- 僕の嫌いなモノ。【完結】
- 日時: 2010/01/02 15:36
- 名前: 藍羽 (ID: RCPVhHnh)
またまた消えました。何故?ショック・・・!
とにかく頑張りますー!
①
http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=12222
②
http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=12715
↑のを読んでからどうぞ。
①、②の順で。
♪お客さま
ジョーカー様 朝崎疾風様 架凛様 要竜(のび太)様
白魔女様 叉紗様
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- Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.27 )
- 日時: 2009/12/24 18:34
- 名前: 藍羽 (ID: 1LZEPC8Z)
互いに私たちは、睨みあう。
神田沙世と神田美菜子。
いや、こいつは「神田」を名乗る資格など、ない。
こいつは───新堂美菜子でいい!
私と同じ「神田」を名乗るなッ!
「ああああぁぁぁああぁぁッ」
持っていた、木の椅子を振り上げる!
そして思い切り───美菜子の頭を叩く。
鈍い音がして、あっさりと倒れた。
脳震盪でもおこしたか?ざまーみろ!
「私のッ、勝利だああああああ!」
家中に、私の声だけが響いた。
- Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.28 )
- 日時: 2009/12/24 18:55
- 名前: 藍羽 (ID: 1LZEPC8Z)
これからどうする?どうする?
ていうか、死んだ?
それを確かめるために、グイッと顔を持ち上げる。
・・・死んで、ない。
額からは薄っすらと、紅い血が出ていた。
でも「うぅ」と、小さくうめき声を出すのだ。
・・・死ねばよかったのにね!!!
「新堂美菜子・・・!死ねばよかったのにね?!」
「う・・・ぅ」
「残念だったね、私の勝利だったもんね〜」
「だ・・・・・・ま、れ・・・・・・・・・・・」
「ざまあみろッ」
本日二回目、この憎い女を見下ろすのは。最高。
これで終わりにしちゃうの?
心のなかで、悪魔がささやく。
いや、悪魔じゃない。本当の「私」だ。
天使も悪魔もいないんだ。
あ、もう寝なきゃ。12時だよ、おいおい。
「じゃあなー」
私はぐっすりと、眠りにつくのだった。
- Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.29 )
- 日時: 2009/12/25 08:29
- 名前: 朝倉疾風 (ID: VZEtILIi)
すげー怖いです。 この対峙が。 やっぱり憎しみが人間を突き動かしているのでしょうか・・・。
- Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.30 )
- 日時: 2009/12/25 20:35
- 名前: 藍羽 (ID: xETOa9mj)
朝倉疾風様。
怖いですよね、沙世ちゃん。
今、沙世ちゃんは「憎しみ」だけで動いてます。
- Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.31 )
- 日時: 2009/12/25 20:45
- 名前: 藍羽 (ID: xETOa9mj)
学校への道、私は昨日のことを考えながら歩く。
私が勝った。私の勝利。私の、私の───!
「──よ、───沙世ッ!」
突然、誰かに声をかけられ、我にかえる。
声をかけたのは、どうやら陸くんのようでした。
なんだ、陸くんか。驚かさないでよ。
「陸くんかー・・・驚いたなあ、もう☆」
少し、リオっぽく言ってみた。
でもね、でもね?
陸くんは笑わないの。
「陸くん?元気、ないの?」
だって、いつもなら笑うのに。
今日は悲しそうな顔してる。
「どうしたんだよ、沙世・・・・・・」
「ふぇ??」
「何で・・・・・・・なんで・・・・ッ」
陸くんは私の肩に手を置き、目を見つめる。
「そんな、怖い顔してるんだ?」
え?
「また何かあったのか?」
うん。
「こんなの・・・こんな顔、沙世の顔じゃないよ」
これがホンモノの沙世だよ?
「沙世は、もっと・・・笑ってた」
笑顔なんて忘れた。
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