ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 僕の嫌いなモノ。【完結】
- 日時: 2010/01/02 15:36
- 名前: 藍羽 (ID: RCPVhHnh)
またまた消えました。何故?ショック・・・!
とにかく頑張りますー!
①
http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=12222
②
http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=12715
↑のを読んでからどうぞ。
①、②の順で。
♪お客さま
ジョーカー様 朝崎疾風様 架凛様 要竜(のび太)様
白魔女様 叉紗様
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- Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.37 )
- 日時: 2009/12/28 16:44
- 名前: 藍羽 (ID: jusjvnjl)
朝倉疾風様。
拓真の冗談・・・度を越えてますよね。笑
沙世チャンは誰にも止めれられません・・・。
- Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.38 )
- 日時: 2009/12/28 17:00
- 名前: 藍羽 (ID: jusjvnjl)
今日の拓真くんは、リオみたいだね。
リオみたいな笑顔で笑って、まるで男のリオみたいね。
今頃リオは何してる?
───今の私を見たら、どう思うのかな?
この「本当の神田沙世」。
ずっと今まで、「偽の神田沙世」だったもん。
─────ねえ?リオ?
「沙世ッ!!!」
ガタン、と大きな音がして教室のドアが開く。
びっくりして、私と拓真くんは顔を上げた。
そこのいたのは、陸くんだった。
・・・・・・なんだ。
陸くんか。
「・・・何ですか、北条クン」
わざと、苗字で呼んだ。
拓真くんは平然として、宿題にとりかかる。
それでいい。
今は私と陸くんの問題だもん。
「さっきの言葉、認められない」
さっきの言葉、とは・・・。
あ、思い出した。「残酷で、冷酷、それが本当の神田沙世である」。
でも、本当のことを言ったわけだし。悪くない。
「あれが真実。真実はね、認めるべきよ」
「本当の沙世に、戻ってくれよ」
「だからね、これが本当の神田───」
沙世なんだってば、と言おうとした瞬間。
陸くんが走ってきて、私を抱きしめた。
ぎゅっ、とする。
───あたたかいね。
「今の沙世は偽の沙世。前の沙世が本当の沙世、だ」
「だから違うんだってば!!」
「はやく本当の沙世に、なあれ☆・・・ハハ」
「違う!違う違うッ!これが本当の沙世、私!」
陸くんの表情は見えない。
違う違う違う違う違う・・・!
これが本当の私なのっ!あれは偽者!
「俺はな───」
小さく、陸くんが言う。
「本当の沙世が、好きなんだ」
「嫌ああああああああああああああああああああッ!」
「偽者は嫌いだ。本当の沙世が、好きなんだ」
「嫌、嫌!嫌あああああああああああああッ!!!」
これ以上何も言わないで!
そんな言葉いらない!聞きたくない!嫌だああ!
私は陸くんから離れようとした。
でも陸くんが強く、私を押さえる。
───陸くんなんて、大嫌いだよ。
これ以上何も言わないで。
これ以上私を壊さないで。
これ以上・・・「好き」だなんて言わないで!
「私は・・・残酷なの!冷酷で・・・ッ」
「沙世の嫌いなモノ、分かっちゃった」
「は・・・・・・?」
「沙世はね、*が嫌いなんだよ。当たりだろ?」
正解だった。
そう、私は*が嫌いだった。
だから美菜子も認めなかった。
そう、私は愛が嫌い。
- Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.39 )
- 日時: 2009/12/28 17:16
- 名前: 藍羽 (ID: jusjvnjl)
神田さんが隣でぶっ壊れた。
陸が抱いて、なんとか大丈夫だが。
なんとなく、僕は関わっちゃいけない気がして・・・
神田さんに冗談を言って、終わりにしておいた。
ていうか、僕の冗談って、当たるんだよね。
例えば「陸、そんなことしたら骨折るよ」。
これはずっと前の体育の時間に言った言葉。
「折れねえよー」とか言いながら、本当に折った。
勿論、このほかにも僕の冗談は本当に当たった。
自分でもエスパーかと思うくらい。
だから神田さんも、何かやったに違いない。
とか言って、ハズレの場合だってある。
でも一応、何かやったんだろう、とは考えとく。
「───優しくて、可愛い女の子」
「でもたまに、残酷で冷酷にもなる」
「それが、神田沙世だろう?沙世は二人じゃない」
「沙世は一人の人間だ」
珍しいな、陸がこんなこと言うなんて。
よっぽど神田さんが好きなんだろうね。
神田さんはずっと、泣き喚いていた。
愛が嫌いなのに、こんなに堂々と愛を語られたら・・・
泣き喚くだろうよ。
神田さんは今日、学校を早退した。
いつもの笑顔で「また明日ね、拓真くん」。
戻ったみたいだね。
こんなにもあっさり戻るもんなのか。
だから人間は嫌い。
次は、陸の問題を片付けようか?
ほら、忘れたなんて言わせないぞ。
空ちゃんと祈里。
思い出した?
- Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.40 )
- 日時: 2009/12/29 19:39
- 名前: 藍羽 (ID: 73BX/oE4)
♪第7章 大丈夫、絶対に・・・♪
祈里の生活は、昼に寝て夜に起きる。
そんな生活です。
え、理由?
祈里が太陽に嫌われてるから、に決まってますよ。
夜にはちゃんと学校に行きますよ。
テストだって、一応受けてます。
「お姉ちゃん・・・・・・」
祈里の隣には、虚ろな瞳をした「木下」空。
この子はやっと見つけた、祈里の妹。
北条家に預けられて、そのままだったのです。
それで偶然出会い、感動の再会(?)というわけです。
「何ですか、空」
「空は、空は・・・どこに帰ればいい?」
ここは施設。祈里の家は、ここ。
だから空もいていい。
「空はね、祈里と一緒。ここがお家」
「・・・本当?」
「勿論。ちゃんと担当の人に言っておきますから」
空は微かに微笑むと、寝てしまいました。
そりゃそうでしょう。
今は真夜中。
祈里の活動時間ですからね。
- Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.41 )
- 日時: 2009/12/29 19:44
- 名前: 朝倉疾風 (ID: VZEtILIi)
本当の沙世が好きなんだ!
良い事言うなぁ。
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