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僕の嫌いなモノ。【完結】
日時: 2010/01/02 15:36
名前: 藍羽 (ID: RCPVhHnh)

またまた消えました。何故?ショック・・・!
とにかく頑張りますー!

http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=12222

http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=12715
↑のを読んでからどうぞ。
①、②の順で。


♪お客さま

ジョーカー様   朝崎疾風様  架凛様  要竜(のび太)様
白魔女様    叉紗様

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Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.62 )
日時: 2010/01/02 15:07
名前: 藍羽 (ID: RCPVhHnh)

佐倉リオのずっと言いたかったこと。

陸へ。
いつかは陸のことも、忘れちゃうかもしれない。
でも忘れちゃっても、笑顔で言ってね。
「北条陸です」。怒っちゃ駄目なんだから。
また、みんなでお弁当食べよう?
空ちゃんのこと、憎んじゃ駄目だよ。

沙世へ。
いつかは沙世のことも、忘れちゃうかもしれない。
でも忘れちゃっても、笑顔で言ってね。
「神田沙世です」。泣いたら、駄目なんだから。
沙世のことは、一回だけ忘れちゃったよね。
昔友達だったのに、忘れてたね。ごめんね。
また、みんなでお弁当食べよう?
愛することを、忘れないで。

拓真へ。
いつかは拓真のことも、忘れちゃうかもしれない。
でも忘れちゃっても、笑顔で言ってね。
「黒崎拓真です」。悲しそうな顔したら、駄目なんだから。
拓真とはずっとずっと、一緒にいたね。
幼馴染だもんね。
昔、拓真のこと壊そうとしてごめんね。許してくれるかな?
壊そうとしたのに、「大好きです」なんて言えないよね。

人間、嫌いにならないでほしいな。

佐倉リオより。

Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.63 )
日時: 2010/01/02 15:14
名前: 藍羽 (ID: RCPVhHnh)

それは、小学4年生の頃だった。
リオが突然、悲しそうな顔して僕に言った。

「わたしね、伯母さんの家に行くことになったの」

「いなくなっちゃうの?」

「ううん。お母さんが退院するまでの間だけ」

「そっか」

安心した、僕がいた。
リオのお母さんは、元々病弱だから。
伯母さんの家で、幸せにしてると思ってた。
帰ってくるまでは。

一週間したら、リオは帰ってきた。
死んだような目をして、ボロボロの状態で。

「リオ?どうしたの、伯母さんの家で何かあった?」

「く、ははははは!あッはははははははははははははは!」

リオは突然笑い出し、いつの間にか右手にナイフを持っていた。

「リオ!リオッ!止めろよおおおッ」

「はなせぇぇぇぇえええええッ」

僕は、リオの腕を掴んだ。
そのせいで、持っていたナイフが落ちる。
真っ赤な血のついた、ナイフが。

「拓真、拓真が腕を掴むからああああッ!」

見ると、リオの二の腕には真っ赤な血が流れていた。
どばどばと。
だから僕は、自分で自分の腕を刺す。

「はぁ・・・はぁ・・・!これで、いいんだろ!」

リオはまるで「なんて馬鹿なの」という顔で僕を見つめた。
これでいいんだ。

Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.64 )
日時: 2010/01/02 15:33
名前: 藍羽 (ID: RCPVhHnh)

───・・・
─────・・・

「でも、一つだけ謎が残った」

北条沙世は、夫の陸に言った。

「どんな?」

「轢かれて死んだ。たしかに二人の血だった」

「・・・・・・」

「でも、リオの死体だけ見つからない」

ぞわ、とした。
陸は自分の腕に、鳥肌がたっているのを見た。

「どこにも、ないのか?」

「ない。あったのは二人の血、拓真の死体」

───もしかして、どこかで生きてるんだろうか?
いやまさか。
拓真は大量出血してたんだから、リオも大量出血してたはず。
あんなたくさんの血が出たら、死ぬに違いない。

「どこかで彷徨ってるかもね?」

沙世が悪戯っぽく笑って言う。
そうかもな、と返事をし、立ち上がる。

立ち上がった瞬間、電話がなる。
沙世がとれ、と顔の表情で言うから、

「はい、もしもし」

と俺がとる。
そして聞こえた声。

「陸?・・・だーれだ?わたしのこと、分かる?」

Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.65 )
日時: 2010/01/02 15:31
名前: 藍羽 (ID: RCPVhHnh)

♪えぴろーぐ♪

やっぱり僕は人間が嫌い。

弱い。
トラックに轢かれて即死?
弱すぎるよ。

馬鹿。
同じことを繰り返す。
馬鹿すぎるよ。

愚か。
それは一緒にいたらわかる。
すごく愚かだ。

でも僕は、人間を好きになってた。
でも僕は、人間が大嫌いだ。

あの子のことが大好きで、
僕らのことが大嫌い。

我がままだと思われるかもしれない。

「人間から、感情を消して」

僕は呪うよ。
アダムとイヴを。

Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.66 )
日時: 2010/01/02 15:35
名前: 藍羽 (ID: RCPVhHnh)

「僕の嫌いなモノ。」完結ですっ。

今まで読んでくださった方、コメントくれた方たち。
ありがとうございますっ!
感謝の気持ちでいっぱいです!!

ついに完結いたしましたー。はい。
長かったですね。
こんなに長いのを書いたのは、初めてです。

では、
本当にありがとうございました!

藍羽。


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