ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

僕の嫌いなモノ。【完結】
日時: 2010/01/02 15:36
名前: 藍羽 (ID: RCPVhHnh)

またまた消えました。何故?ショック・・・!
とにかく頑張りますー!

http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=12222

http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=12715
↑のを読んでからどうぞ。
①、②の順で。


♪お客さま

ジョーカー様   朝崎疾風様  架凛様  要竜(のび太)様
白魔女様    叉紗様

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15



Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.47 )
日時: 2009/12/31 14:06
名前: 藍羽 (ID: fupS.KbE)

ボー、とわたしは外を見ていた。
ベッドに座って、ただ、外の景色を見るだけの時間。

そんな静かな時間が終わる気配を感じた。
・・・人が来た。

ガチャリ、とわたしの部屋のドアが開く。
3人の男女が入ってくる。

一人は、綺麗な黒髪をした少年。
一人は、クセのついた黒髪をして、少しチャラそうな少年。
一人は、黒髪ツインテールの少女。

・・・この人たち、誰?

クセのついた黒髪の少年は、

「ぃやっほー。リオ〜☆」

とわたしの名前を呼んで、ひらひらと手を振っていた。

この人たち、どうしてわたしの名前を知ってるの?
誰なの?

だからわたしは言った。

「・・・誰ですか?」

見知らぬ、人たちに。

Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.48 )
日時: 2009/12/31 14:08
名前: 朝倉疾風 (ID: VZEtILIi)

記憶を失くされた人たちもキツイと思いますよ。
今まで仲が良かった友達が、自分らの事を忘れているですから。

Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.49 )
日時: 2009/12/31 14:16
名前: 藍羽 (ID: fupS.KbE)

ついに、リオが僕たちを忘れる時が、来た。

分かってたはずだった。
いつか、こんなときが来ることは予想できてた。
リオは絶対に忘れちゃうことも、全部。

ちゃんと準備してたはずだった。

もしリオが忘れたら、笑顔で「初めまして」を言う。
そこから、新しい友達になればいい。

それくらい考えてた。

だけど、いざこうなると、簡単に出来ないことが分かった。

神田さんは、下を見て。
陸は言葉を失って。

僕はただ、リオだけを見つめていた。
リオも見つめるから。

「もしかして、初めまして、ですかね?」

リオが困った顔で言ってきたから、僕は言う。

「あぁ、初めまして。黒崎拓真です───・・・」

「拓真ッ!なんで「初めまして」なんだよッ?!」

陸がリオに聞こえないように、小声で言った。

「もし僕が「違うよ、友達だったんだよ」なんて言ったら?」

「リオは悲しむ、でしょ?拓真くん」

「神田さん、正解」

陸は黙って俯いた。
神田さんは少し悲しげな顔で、

「初めまして、リオさん。神田沙世です」

と、ちゃんと言った。

「じゃあ俺も。初めまして。北条陸だ」

みんな、ちゃんと言った。
「初めまして」を。
リオは優しく笑い、僕たちは会話をする。

Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.50 )
日時: 2009/12/31 14:18
名前: 藍羽 (ID: fupS.KbE)

朝倉疾風様。

ついに忘れられるときが来ました。
とくに神田さんと陸はツライです。
拓真は・・・次のお話で分かります。

Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.51 )
日時: 2009/12/31 14:21
名前: 藍羽 (ID: fupS.KbE)

あぁぁぁぁぁぁぁ!
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だああッ。

やっぱり僕は人間が嫌い!!

リオが優しく笑っても、信じられない。
リオが「誰ですか?」と言っても、嘘だと思う。

そんな考えが、嫌だった。

お願いだから神様、人間から感情を消してくれ。

僕はアダムとイヴを呪うだろう。
なんで知恵の実を食べたんだ、と。


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15



この掲示板は過去ログ化されています。