ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
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Got Part -神の一部- 
日時: 2011/02/21 17:00
名前: 輝咲 (ID: SSNg/Zhu)
参照: 世界は只独りの人間を残して壊れた_____

     クリックThank You★

         ●挨拶*.゜
初めまして!輝咲きざきといいます。
初投稿で下手かもしれません。
なので、優しい目で見守ってくれると嬉しいです!!
因みに、コメ&アドバイス等は大歓迎です!!

         ●注意*.゜
:荒らしや中傷はお引取り下さい
:更新が遅い(週に2回位に更新します)
:駄文です(誰か分けて下さい><)
:誤字脱字有るかと思われます
:流血等、グロ有りです、苦手な方は止めておいた良いかと

●目次*.゜
>>004 登場人物(←編集しました)
>>140 オリキャラ用紙(終了しました)
>>151 オリキャラの紹介

 序章 >>020
第1章『 裏切られる心 』>>175
第2章『 運命の出逢い 』>>176
第3章『      』
>>157・・part壱 >>158・・part弐 >>159・・part参 >>162・・part四 >>163・・part伍 >>166・・part六

番外章『 クソみたいに日常を愛する少女達 』
>>173・・part壱


         ●御客様*.゜
#くれは様 #ほみお #みんと水飴さん #幻洸様 #西戎王様
#偉薔薇様 #シルヴィン様 #main様 #ウサリンゴ様

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Re: Got Part -神の一部-  拾弐話up ( No.106 )
日時: 2010/07/31 16:35
名前: ほみお ◆./XNvyxwZA (ID: XzuJMcyT)


おめでとうございます(*^_^*)

ちゃんとは読んでない←わるッ

なんか零衣かわいそぉ(´ノωノ)
心はなくなってないよね??

Re: Got Part -神の一部-  拾弐話up ( No.107 )
日時: 2010/07/31 16:53
名前: 輝咲 ◆7kKwdRQzyk (ID: fjWEAApA)

ほみおへ

いいよ別に。
やたらに長く書いてる自分が悪いし。

一応、亡くなっています。
わかりにくいよな。
どう書いたらいいかわからず、あんな風になってしまった。

Re: Got Part -神の一部-   ( No.108 )
日時: 2010/08/02 17:28
名前: 輝咲 ◆7kKwdRQzyk (ID: lXr5zlAd)

●2章 part壱


私——零衣は夢らしきものを見た。

小さい頃の私が泣いている。
煉瓦造りの家と家の間の小さな裏路地で泣いている。
私の周りには青年達——5者ぐらいが私を囲んでいる。
口々に何か文句を言っているようだが、聴こえない。
私は只、脅えているみたいだった。
そんな腐った空気の中に、1者の小さな(私と同じぐらい)女の子が現れた。
右手には身長に合わない大きな黒い鎌を片手で持ち、左手には人形が大切そうに抱かれている。
私と同じく、左眼に眼帯をしていて、黒い大きめのフード付きのパーカーを着ている。
今度はその女の子に文句を言っているようだった。
そんなことを気にする様子もなく、近寄ってきた1者に向かって、黒い鎌を振った。

グシャァァー。

首が高く跳ね、地面にボトリと落ちる。目は開いたままで、驚いた表情だった。
切断部分からは、噴水のように血が飛び散った。斬られた青年の体はバランスを崩し、横に倒れた。
空気は一瞬で、寒くなった。
その光景を見ていた他の青年達は、一気に悪寒を感じたらしい。表情と体が硬直している。
そんなのお構いなしに、次々と女の子は首を跳ねていく。子供とは思えないほどの動きだった。
女の子が現れてからあっという間に、青年達は首を無くし死んだ。辺りは死体と血だけだった。
私はこの時、この女の子を『救世主』と思ったのか、感動して涙を流していた。
その救世主が私に近寄ってくる。

「泣かないで。」

私の頭に救世主の手が乗せられた。
私と同い年ぐらいなのに、ずっと大きく見える。

ぎゅるるぅ〜。

次は私の腹の虫が鳴いた。
救世主は笑って、ズボンのポケットから板チョコを取り出し、私の手をとって掌に置いてくれた。

「チョコって、血の味がするんだって。だから、食べ過ぎると鼻から沢山血が出るんだ。知ってた?」

救世主は悪戯っぽく笑ってそう言った。
小さかった私はこの事を本気にしたらしい。
また私は泣き出した。

「あははっ。嘘だって。」

嘘だったみたいだった。
それでも、私はまだ泣いている。
救世主は何かを察知したのか、急に慌てた様子になった。

「あっ……ゴメン。僕、そろそろ行かなくちゃ。」

この人、自分のこと「僕」って言ってる。
男なのか? とその時思ったのか、疑問符を浮かべている。
黒い鎌についた血を振り払い、体内にそっとしまう。

「じゃあね、君。もう此処等辺には行っちゃ駄目だよ? 又怖い奴に襲われるから。」

私はうんと首を縦に振る。
それを見て、笑顔で私に手を振りながら、此処から走って行った。
私は救世主から貰ったチョコを見つめた。

ぎゅるるぅぅぅ〜。

今度は大きく腹の虫が鳴いた。
嘘とは言え、あの話が本当だとしたら……。
喉唾を鳴らすと、食べる決心をした。
包まれた洋紙を千切って、少し戸惑ってからがぶりつく。

「……。」

ボリボリとチョコを噛み砕く音が響く。
血の味はしない。
しかし——この味は何だ?
分からない。チョコの味だけ『感じられない』。

チョコを食べ終わる前に、この夢から覚めた。


Re: Got Part -神の一部-  拾弐話up ( No.109 )
日時: 2010/08/08 13:13
名前: 輝咲 ◆7kKwdRQzyk (ID: 07AVqLKH)

●2章 part弐


重い瞼を開ければ、見たことのない木造の天井が見える。
零衣はベットで寝かされていた。下着にタンクトップ1枚で、所々に包帯が巻かれている。
ついさっきまで、昔の記憶らしき夢を見て、頭がものすごく重い。
脳裏にあの夢の映像が映る。見覚えのないあの女の子にあのチョコの味。
とても気分が悪かった。
体を起こすと、部屋のドアが開いた。

「やっと起きたか。」

村で会った、額に包帯をつけてる女が部屋に入ってきた。
もう1者の拳銃を持ってた女の者ないない。
また、出会った時と同じスーツを着ている。

「此処はどこだ? 何でこんなとこに? で、あんたは誰だ?」

出会って早々、少し掠れた声で包帯の女に質問をぶつける。

「おいおい……沢山の質問だな。……私は時鳴 呉阿。此処は私の会社で、ちょっとした裏会社だ。で、この部屋は社員が使う空き部屋。——そして、御前は村の廃屋で気絶していた。そこを私がここに連れて来たんだ。」

近くにあったパイプ椅子に腰をかけて、足を組む。

「——!」

零衣は思い出した。——遊衣に負けたことを。
無事命は助かったが、包帯の女が来ていなかったら、
間違いなく『死んでいた』。

「——そういえば、あんた姉さんと闘ってたよな。姉さんは死んだのか?」

「いや……殺し損ねた。正確には逃げられた。後少しだったんだがな。」

少し悔しそうに包帯の女は天井を見上げた。

「そうか……。後もう1つ聞きたいことがある。」

「次は何だ?」

包帯の女は疲れたのか、足を組み直した。

「さっき裏会社とか言ったな? そんな会社が私を助けた?」

「単純に、御前にこの会社の社員になってもらうためだ。」

「はぁ?」

よくわからない答えが返ってきて、零衣は返事に戸惑ってしまう。

「訳わかんねぇんだけど。何で、私みたいな歳で社員にならねぇといけないんだ?」

確かに、14歳の子供が裏会社なんかに、入社なんて。
本当に世界が狂ったようだった。

「だからこそだ。御前ぐらいの歳がこの会社にピッタリなんだ。まぁ、その他に特別な理由があるんだがな。」

「特別な理由だと?」

零衣は眉を歪める。
心臓の鼓動が早くなった気がした。

「御前の左眼の能力さ。」

「——!!」

反射的に零衣は左眼に触れる。
いつもと同じ眼帯をしていた。
眼帯の下から指を伸ばし、確認する。
当初と同じく、イヤリングで閉ざされていた。

「これに何か特別なことがあんのか?」

「とても珍しい能力だ。まぁ、その話はまた今度だ。話を変えるが、御前に会わせたい者がいるんだが……そいつが今、買出しに行っててな。まだ返ってこないんだ。そこで、そいつを御前の能力で探してほしい。」

「はぁ? 何で私が探さねぇといけなんだよ。」

不機嫌そうな顔で零衣は反論した。
無論、本音は「面倒だから」。

「この街は大きくて、探そうにも探せないんだ。それに、早く御前に会わせたいんだよ。だから。」

呉阿は椅子から立ち上がると、壁にかけてあった黒いビニールの袋が被せている物体を取った。
ビニールにはチャックがついていて、それを呉阿は開ける。
そこから、黒色と赤色がメインのブレザーが見えた。
袋を完全に開けて、服を零衣に投げる。

「何コレ?」

それを受け取ったが、どうしたらいいのか分からない。
ブレザーの他に、白色のYシャツに、赤色のネクタイ、後は黒色のズボンがあった。

「とある学校の制服だ。それを着て、街を歩くといい。御前が着ていた服はボロボロだったから、こっちで処理した。——それから。」

呉阿は少し間を空けてから、再び話を続ける。

「探してほしい者の特徴なんだが——その能力を使えば必ず分かる。保障する。」

「それじゃ。」と別れの挨拶をして、呉阿は部屋から出て行った。
部屋には零衣だけになった。

「はぁ〜……。」

零衣はもう溜め息しか溢せなかった。
渡された制服を着て、この部屋から出て行く。



Re: Got Part -神の一部-  拾弐話up ( No.110 )
日時: 2010/08/08 21:03
名前: 輝咲 ◆7kKwdRQzyk (ID: wV8NmXkW)

●2章 part参

血をイメージさせる様な赤い絨毯の上を歩く。
一直線に廊下が続いている。
運が良かったのか、者は誰もいなかった。
靴は部屋の入り口の隣にあった、高価そうな皮靴を使わせてもらった。

(それにしても……。)

灯りがない薄暗い廊下を歩いていて、者の気配が全然ない。
会社といえば、もっと社員がドタバタと慌てているイメージが強かったんだが——。
この会社は静かすぎる会社だな——と零衣は少し呆れた。
そんなどうでもいい事を考えていると、ロビー的な場所に出てきた。
廊下よりかは明るかったが、やっぱりまだ暗い。
大理石でロビー全体は出来ていた。床や壁は鏡のように光っている。
ダンスホールのような造りをしていた。

コツン……コツン……。

靴の底と硬い大理石がぶつかり合い、ロビーに音が響く。
出口らしい自動ドアが見つかったので、出ようとした時だった。

「待て。」

後ろから低い声がした。声がするまで、気配に気づかなかった。
ゆっくりと後ろを向く。
受付の上の階段に自分と同じぐらいの身長の者影が見える。
しかし、逆光で顔が見えない。

「誰だよあんた?」

零衣の低い声で問うた。
すると、者影はその場から天井ギリギリまで高く跳び、受付の前に音も立てずに着地した。

「美波風 四軌だ。御前と同じ14歳。で、この会社の一員だ。」

パンクな服装に、髪もワックスをつけているのか、横にツンツンだった。
右目を隠すように、前髪をかけている。色が抜けて、金髪に近かった。
Tシャツの上にタンクトップを重ね着をし、破れかかった膝までのジーパンを着ている。
身長も体格もほぼ零衣に等しい。

「よく私の年齢まで知っているものだな。——それより、何か私に用があるのか? 急いでるんだ。」

そう——呉阿という包帯女に、任されたのだ。
零衣と会う者を探すことを。
出来るだけ、早く終わらせたい。
こんなとこで道草をくっっている場合じゃない。

「用も何も。只、御前と闘いたいだけだ。だから——。」

四軌は両手を高く上げ、下へと勢い良く振った。
すると、両手には黒い手袋の上から元の指より大きい爪が装着されていた。
指ごとに爪が付けられていて、爪は紅く染まっている。

「武器を構えろ、鉄川!!」

そう吼えると、四軌は床を蹴り、零衣に向かって突っ込んで来る。

「——っ!!」

零衣は咄嗟に胸から、阿修羅を取り出し構える。

キィィィン。

鼓膜を抉るような金属の音がお互いの耳とロビーに響いた。
構えた阿修羅に四軌の爪が絡んで、阿修羅が引けない。
片手で阿修羅を掴み、もう片方の爪で零衣の喉を裂こうとする。

(ヤバっ。)

危険を察知した零衣は、阿修羅から手を離し、距離を空けてから、回し蹴りを四軌の頭に向かって放つ。

「くそっ!」

四軌も阿修羅を離し、後ろに下がる。
支えがなくなった阿修羅は床へと落ちる。
円を描いて回り、カランカランッと虚しい音が響いた。

(このまま殺り合ってても、キリがなさそうだな。——仕方ない。面倒なことになるかもしれないが。)

零衣は落ちている阿修羅を拾い、出口に向かって駆けだす。
ドアが開く様子もないので、阿修羅でガラスを割る。
破片が頭にかかるが、気にせず会社が出て行く。

「逃げられたか……! くそっ!」

どうせ追っても、見失うだけにありそうな為、追い掛けるのは止めた。
——苛々する。近くにあった、大理石で出来ている柱を思い切り叩く。
柱にはヒビが入り、ポロポロと欠片が落ちる。

「今度こそ……!」

四軌は悔しそうに、奥歯をギリギリと噛んだ。



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