ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- Got Part -神の一部-
- 日時: 2011/02/21 17:00
- 名前: 輝咲 (ID: SSNg/Zhu)
- 参照: 世界は只独りの人間を残して壊れた_____
クリックThank You★
●挨拶*.゜
初めまして!輝咲といいます。
初投稿で下手かもしれません。
なので、優しい目で見守ってくれると嬉しいです!!
因みに、コメ&アドバイス等は大歓迎です!!
●注意*.゜
:荒らしや中傷はお引取り下さい
:更新が遅い(週に2回位に更新します)
:駄文です(誰か分けて下さい><)
:誤字脱字有るかと思われます
:流血等、グロ有りです、苦手な方は止めておいた良いかと
●目次*.゜
>>004 登場人物(←編集しました)
>>140 オリキャラ用紙(終了しました)
>>151 オリキャラの紹介
序章 >>020
第1章『 裏切られる心 』>>175
第2章『 運命の出逢い 』>>176
第3章『 』
>>157・・part壱 >>158・・part弐 >>159・・part参 >>162・・part四 >>163・・part伍 >>166・・part六
番外章『 クソみたいに日常を愛する少女達 』
>>173・・part壱
●御客様*.゜
#くれは様 #ほみお #みんと水飴さん #幻洸様 #西戎王様
#偉薔薇様 #シルヴィン様 #main様 #ウサリンゴ様
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- Re: Got Part -神の一部- 八話up ( No.56 )
- 日時: 2010/06/13 19:29
- 名前: 輝咲 (ID: eHFPH3xo)
●1章 part九
ガササッ……ガサッ……
やっと湖が見える場所に出てこれた。そして、すぐに近くの木の後ろに隠れる。ここから者影の正体を暴く。
ガサササッ……
者影も茂みから出てくる。女の者だ。キョロキョロ辺りを見渡している。追いかけてきた零衣を探しているのだろう。
(鬼じゃない……!?)
そう、『鬼』ではなかった。独特の黒いオーラも出ているわけでもなく、額から角も出ているわけでもない。
何故、一般者がこんなところにいて、零衣を追いかけてきたのか……疑問だ。
零衣は木から離れて、女の者の前に出る。
「さっき、追いかけてきた者ですよね?自分に何かようですか?」
「……!!」
女の者はこっちに振り向く。身長や顔つきから見て、遊衣と同じぐらいの歳に見える。髪は真っ黒の長髪。軽く、ウェーブがかかっている。服装は変わっていて、巫女服的なのを着ている。落ち着いた雰囲気の者だった。
(この者、目が……!)
女の者の目が閉ざされている。そんな者がよくここまで来たものだ。
「君……『鬼』じゃないよね……。アレ? 鬼の血の臭いがしたのに……」
女の者はブツブツと自分の失敗を言っている。零衣と同じ勘違いをしているのだろうか。鬼と思って追いかけてみたが、茂みから出てみると誰もいない。木からは自分より小さな女が出てきて勘違い……的な感じだろうな。
「鬼を追いかけて、どうしたんですか?」
「えっ……あ〜最近、ここらに鬼がいるという情報が入ってね。だから、私が鬼を『殺し』にきたんだ。」
手に持っている武器を零衣に見せる。長い刀で、黒味かかった光沢がある。遊衣と同じく、独特の刀だった。まだ、刃には血が付いていない。
「まだ、誰も殺していないんですね。」
「まぁね……。なかなか現れなくてさ、困ってるんだ。ねぇ、鬼見なかった?」
「えっと……見ていません。」
「そっか……だよね。」
残念そうに溜め息を吐いた。だるそうな感じだ。
「君、日が沈む前に村に帰ったほうがいいよ。鬼がウロウロしだすしさ。」
「はい……。」
女の者の言う通り、速く村に帰ったほうが良さそうだ。それに此の事、遊衣に報告もしなければならない。
「じゃ、気をつけて帰ってね。」
「そちらも……。」
「ありがと。」
お互い、手を振って見送った。
零衣の姿が感じなくなると、さっきとは真逆の顔つきになる。者を殺すような感じに見える。
「やっと見つけたよ……。こっちがどれだけ探し回ったか……。」
そう言うと、木の後ろから3人の男の鬼族が出てきた。
全員、多々の武器を所持している。真ん中にいた中年の男が前に出る。
「貴様、何故さっきの女を殺さなかった。わかっているのか? あいつも『鬼』だぞ。」
持っている棍棒を女の者に向ける。発した声は怒りが満ちていた。そんなことにも動揺もせず、静かに話す。
「知っていたよ。けど、まだあの子は子供……。もしかしたら、違う道を進むかもしれない。そんな子を無駄に殺したりしない。私が殺すのは成者した『鬼』だけ。」
「鬼族の未来は決まっている!! 絶対に鬼族を継がなければならないんだ!! あの餓鬼だって鬼族を継ぐんだよ!!」
男の者は切れた。顔が赤くなっている。
「五月蝿い! 誰がそんな事を決めたんだ!?」
一気に口調が変わった。女の者も切れた。しかし、顔は赤くない。武器を持っている手を硬く握り締める。
「勝手に者の未来を決めるな!! 御前等にそんな権利があるのか!?」
「くっ……!!」
男達は苦い顔をして言い返せない。
しかし、武器を構えて襲う準備をしている。女の者も武器を構える。
「あんたら全員、『死刑』だ……!!」
前に出ていた男が棍棒を振り下ろす。その攻撃を横に避け、長刀を首に向かって斬る。
ビシャァァ————
首が飛び跳ね、ゴロンと地面に落ちる。噴水のように出ている血は雨のようだった。
女の者はその雨にかかった。斬られた男はガクリと倒れ、血の雨が止む。
その光景を見ていた、2者は金縛りになっていた。
「次は誰が処刑されたい?」
「……!」
男達はその声を聴いた瞬間、背筋が凍った。
冷たく尚、怒りがこもったその声は恐ろしかった。
しかし、逆にその声の御陰で2者は我に返る。2者は目を合わせ、銃を持った男が空に向かって引き金を引いた。
パァン!
反射的に銃声がなった上を見上げる。その瞬間、女の者は「あっ!」と声を上げてしまった。
そう、これは『フェイント』だったのだ。それに気づき、視線を元に戻した時にはもう遅かった。
もう1者の男の者が刀を振り下ろしているところだった。
とにかく、長刀で攻撃を防ぐ。危なかった。1秒でも、フェイントの事に気づかなかったら、今頃腕が斬られていた。
「ちぃっ!」
奇襲が失敗して苛立っているみたいだ。
女の者は長刀に力を入れ、刀を弾く。男のバランスが一瞬崩れた。女の者はその隙を逃さず、回し蹴りを男の頭に打ち込む。男は吹き飛び、木に勢い良くぶつかり気を失う。そして、長刀を投げ、気を失った男の喉に刺さる。返り血のせいで、長刀の刃が真っ赤になった。
残った男に冷たい声で話しかける。
「あなたのせいで死に掛けたよ……。」
「知るか……!! あんな単純な罠に引っかかるほうが悪いんだろうが!!」
男はガタガタ震えて、両手で銃を女の者に向けている。味方があんな殺され方をされて怖くなったのだろう。
「まぁ、それもそうだね……。じゃ、君にはとっておきの『処刑』をしてあげるよ。私を騙した罰として……。」
「だから、御前が……ガハッ……!」
男はこれ以上喋れなかった。あっという間に間合いを詰め、男の頬に右の拳がめり込む。「ゴリッ」と鈍い音がした。そして、次々と男の体のあちこちに殴り、蹴りもいれる。
「ゲホッ……!!」
ついに男の口から血が吐き出された。地面にしゃがみ込む。咽て呼吸が苦しそうだ。
それに気がついた女の者は攻撃を止めた。
「あなた脆すぎでしょ。まだ、30発ぐらいしかいれてないよ。後、20発ぐらいは保たないと。それでもあなた、『鬼』なの?」
「……!! 煩えぇぇーー!」
気が狂ったのか、銃も持たずに女の者に大振りに殴りかかる。
女の者はそれを待っていたかのように、ニコリと笑った。
大振りな右拳を横に軽やかに避け、勢いをつけ女の者も右拳で顔に打ち込む。男の勢いと、女の者の勢いがあるため、力は強くなる。
ゴキッ……!
また鈍い音が響いた。今度は鼻の骨が砕ける。鼻血がボトボトと垂れる。
「ギャァァァーー!!」
男はえげつない声を上げ、苦しそうにもがく。口でなんとか呼吸をしている。
「そろそろいいかな?」
「————!!」
男は逃げようと立ち上がるが、女の者が手を伸ばし男の髪を掴む。念の為、右腕も掴んで、抵抗できないようにする。
「何しやがる……!?」
「決まってんじゃん。最後の『刑』だよ。」
『刑』という言葉を聞いた瞬間、男の顔が一気に青ざめる。抵抗をするがもう遅かった。
女の者は男を湖の前まで連れてくる。そして、掴んでいた頭を湖の中に突っ込む。
「……!! ゲホホッ……!!」
空気の泡が水面に溢れかえる。男は抵抗が出来ない。只、男はもがいて苦しむだけ。
「知ってた? 死に方で一番苦しいのは、『焼死』と『溺死』なんだよ。理由は『苦しみながら死ぬ』からだって。私の『命の恩者』から聞いたんだ。」
「ガホホホッ……!!」
男はまだ苦しんでいる。掴まれていない方の手で地面を叩いている。
そんなことも気にせず、話を続ける。
「あなたの場合、顔に沢山の傷があるからさ、結構水が傷に沁みてる筈だよ。鼻の骨も折れてるし。」
「ゲホッ……!!」
大きな泡が吹き出した。そして、叩いていた手が止まった。男は死んだ。
女の者は掴んでいた手を離す。立ち上がって、木に倒れている者に刺さっている長刀を引き抜く。
血は噴き出なかったが、傷口からは血がまだ流れている。
「やっと『処刑』が終わった。」
血がベットリ付いている長刀を振り払って血を落とす。服の内ポケットから、布のハンカチを取り出す。そして、ハンカチで長刀についた血を綺麗に拭き取る。
長刀の手入れが終わると、それを『体内』に直す。
「あの子……、ちゃんと家に帰れたかな?」
女の者の口調はまた、元通りになっていた。
- Re: Got Part -神の一部- 八話up ( No.57 )
- 日時: 2010/06/13 21:11
- 名前: 輝咲 (ID: qoVi4/mV)
●1章 part拾
零衣が村に戻った時にはもう、日が暮れていた。
予定よりも遅く帰ってきてしまった。間違いなく、遊衣に怒られる。
零衣は地面に降り立ち、家に入った。その途端、怒鳴り声が聞こえた。
「零衣! 何でこんなに遅いんだ!? 心配したじゃないか!」
カンカンに怒っている。久しぶりだった。遊衣がこんなにも怒っているなんて。
「ゴ、ゴメン姉さん……! 大変なことがあって。」
零衣は必死に謝る。早く、あの事が言いたかった。
そう、『鬼』が近くに潜んでいることだ。零衣にとっては一大事に感じた。
「ったく……。それより、大変なことって何だ?」
「『鬼』がこの近くにいるらしいんだ……。」
「何ぃ!? 『鬼』だと!?」
遊衣は驚きの声を上げた。髪をボサボサと触る。
これは遊衣の癖だった。苛立ったり、めんどくさい時にやる仕草だ。
本人はそんなことを意識をしていないらしい。
「うん。森の中で倒れていた男の者から聞いた。」
零衣は思い出す。あの時の出来事を。あんな死に方、可哀想だ。けど、笑って死んだ。それが目に焼きついて頭から離れない。
思い出したせいか、悲しくなって胸が苦しくなった。
「そうか……。ヤバイな。『鬼』がここに来たとなると、間違いなく私を連れ戻しに来たに違いない。」
現在、遊衣は19歳。後、1年もすれば20歳となる。
どの種族も20歳になると、成者となって、「動物」か「怪物」の種族を継ぐ。
遊衣の場合は昔、実家を無理矢理零衣と飛び出した為、鉄川家を継ぐ者がいなくなってしまった。
毎日、厳しい刀の訓練と楽しくない勉強の日々。そして、拷問を耐えるための訓練。そんな生活は2者は嫌だった。そして、家を出てきたのだ。
それはいけないと思い、連れ戻す為、度々刺客を送り、張り巡らしている。
つい最近、刺客達が村の近くに来ているという情報があった。
その時は村人達がなんとか追い払ったが、また来ているのかもしれない。
「姉さんはいいの? あんな家を継いで……。」
零衣は心配だった。家を継ぐのを嫌がって折角、ここまで来たのに。
また、あの地獄の家に逆戻りだ。
零衣はまだ大丈夫だが、遊衣が心配だった。
そう、一番被害を受けていたのは遊衣の方。遊衣の体のあちこちに拷問の後が残っている。
遊衣が鉄川家を継ぐ者。妹よりも沢山訓練等をさせられ、そして、苦しみ嘆いた。
零衣は昔の記憶がない為、その時の苦しみを覚えていない。
「もういいんだ。現実から逃げてばかりじゃ、駄目だしな。ちゃんと家を継いでから、またここに帰ってくるよ。」
遊衣は笑顔で言ったが、とても悲しそうな顔にも見える。
零衣は思う。どうして、こんな家系に生まれたのか……。どうして、こんなにも苦しまなければならないのか……。
もう、いっそ……この世界を壊せる程の力があれば。
そんな力が手に入れば、遊衣を救えるのに……。
零衣は心の中で、叶うはずのない夢を創った。
- Re: Got Part -神の一部- 八話up ( No.58 )
- 日時: 2010/06/13 16:41
- 名前: くれは ◆2nq4FqQmFc (ID: Rk/dP/2H)
こんばんは!
戦闘シーンが何だかグロテスクですね…。(=_=;)
女の人、怖いです><
- Re: Got Part -神の一部- 八話up ( No.59 )
- 日時: 2010/06/13 18:46
- 名前: 輝咲 (ID: qoVi4/mV)
#くれは様
スミマセン…。シリアス・ダークの小説なので、グロテスクにした方がいいかと思いまして…。
グロイのは嫌いですか?
因みにあの女の者は『鬼』にしか、怖くならないので…。
他の種族にはちゃんと優しく接します。
- Re: Got Part -神の一部- 八話up ( No.60 )
- 日時: 2010/06/13 18:48
- 名前: 煌謎 ◆vBOFA0jTOg (ID: eHFPH3xo)
やっほー。
読んでたのに、コメしなかった最低の方が来ました^^*
グロイのって良いですよね。
更新待ってますvv
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