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Ruin〜破滅〜【完結:番外編連載中】
日時: 2011/08/09 18:30
名前: ルナ (ID: e83t2LuI)

はじめまして。ルナと申します。
初めてここで小説を書くので、色々わからないことがありますが、宜しくお願します。

まず、この小説の注意事項です。必ず読んでください。
*かなり好みが分かれると思います。
*時々ギャグです。でも、基本はシリアスな感じです。
*少々グロイところがあるかもしれません。
以上でも「大丈夫!」という方は、小説を読んでくれるとうれしいです。

ここで、ちょっとした登場人物の紹介をしたいと思います。
【主人公】
名前:Ruin
容姿:銀で長い髪。瞳は赤。ネコ耳としっぽが付いているのは誰かさん   の趣味。水色のふわっとしたワンピースを着ている。
【その他】
名前:小川 学
Ruinの父で、最高の科学者。故人。

名前:松田優美
Ruinの新しい引き取り手。20代前半の新米科学者。

名前:天城直弥
松田博士が想いを寄せている男性。Ruinは相当彼を憎んでいる。

時代は平成です。Ruinはサンフランシスコから東京に引っ越してきました。

どうぞ、宜しくお願い致します。

お絵カキコ4号館にRuinの絵があります。気になる人は見てみてください。

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皆様にご質問。 ( No.21 )
日時: 2011/01/17 15:01
名前: ルナ (ID: FIlfPBYO)

あの、参照が100を突破したので(もうとっくにしてるわっ!)、番外編を書こうかと思っています。それで、どの番外編が良いか選んでください。
1.RuinとRuinの父の真相
2.松田博士の過去の詳細
3.Ruinと松田博士が映画館に行く話
4.2人で研究所を大掃除する話
5.松田博士から見たRuin(まぁ、簡単に言うと松田博士視点)の話
・・・を考えています。そのほかにも、「こういうはなしがいい!」と言うリクエストがありましたら、それもお受けしたいと思います。

Re: Ruin〜破滅〜【番外編アンケート中】 ( No.22 )
日時: 2011/01/19 15:40
名前: 茉莉花 (ID: vzjvor/5)

こんにちわ! 番外編を書かれるんですね。私もリクエストしてもよろしいですか?
(……ぶっちゃけ全部見たいんですけど……)
4.2人で研究所を大掃除する話 でお願いします。
松田博士は何か変な物をためてそうだ……
                                       それでは!

Ruin〜破滅〜【第4章 それぞれの過去。 第4話】 ( No.23 )
日時: 2011/01/22 08:53
名前: ルナ (ID: XvkJzdpR)

松田博士の過去は、あまりにも酷い話だった。
中学校に入学したときに、父が再婚した。だがその結婚生活もうまくいかず、たった3年で離婚。そのあと、1年後に父も自殺。
「・・・。」
「あはは、ごめんね?こんな暗い話しちゃって。」
「いえ・・・。聞いたのは、私ですから。」
ふと、松田博士から目を逸らす。なんとなく目線を合わせたくなかった。
「ところで・・・。Ruinはどういう風に過ごしてきたの?」
突然聞かれて、少し驚いた。
「あ、いや・・その、嫌ならいいのよ?別に無理して聞こうなんて「いえ、聞いてくださりますか?」・・・!」
松田博士の言葉をさえぎり、私は松田博士に私の話を聞いて欲しいと申し出た。なんとなく・・・松田博士になら話してもいいと思った。私の、過去を・・・。
「それでは・・。少し、長くなってしまうかもしれませんが・・・。」
「ええ。いいわよ。」
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
私は、1996年1月1日に生まれました。
父は・・・あなたもご存知、『小川 学』といいます。・・・えぇ、あの有名な。
私の父はずっと、ロボットに『心』を持たせようと研究していました。そして、完成したのが私です。
世間に発表すれば、世紀の大発明として、父ももっと有名になるはずなのに、父は私のことを公表しようとしませんでした。何故公表しないのか、と問うと『公表してしまえば、お前は私と一緒に今のようには暮らせなくなるぞ?』と言って、決して公表しませんでした。私も、父と離れるのは嫌だったので、そのまま暮らしていたんです。
・・・けど、父が公表しないのをいいことに、自分が公表して名誉を得ようとして私のことを売ってくれないか、という財閥が出てきたんです。
父は、どんな額を出されても、決して私を売るようなことはしませんでした。ですが・・・すぐに父が首をたてにふらなかったことに逆上して・・・。

一生忘れられないあの出来事が起きてしまったんです。

茉莉花さまへ ( No.24 )
日時: 2011/01/22 08:56
名前: ルナ (ID: XvkJzdpR)

アンケートに答えていただき、ありがとうございます^^
もっと票が集まって欲しいですね・・・あはは。
番外編全部は・・・ちょっと、考えてみますね(^^)
これからも、「Ruin」を宜しくお願します。

Ruin〜破滅〜【第4章 それぞれの過去。第5話】 ( No.25 )
日時: 2011/01/24 15:42
名前: ルナ (ID: XvkJzdpR)

「そっか・・・。」
少し切なげな顔で、松田博士は言った。
「辛い思い、してきたんだね。」
「ええ、まぁ・・・。ですが、この程度の悲しみは、松田博士の悲しみに比べれば、なんともないですよ。」
私は、アンドロイドだから。常に人間の犠牲になる。人によって創られた物は、必然的に人間の犠牲になる。

それが、運命。
決して変えることの出来ない・・・運命。

「・・・そんなことない!」
「!!?」
急に松田博士が抱きついてきた。突然のことに私は驚く。
「悲しみの基準なんて決められてない。誰が一番辛いだとか、そんなの決められていない。誰だって、辛いときはつらく、悲しいの。それは、『誰よりも』とかそういう問題ではないの。悲しみなんて、比べられるものじゃない!」
「・・・・。」
悲しみは・・・比べられない・・・。
ふと、松田博士が体を離し、私と正面で向き合う。
「ねぇ、Ruin。ずっと・・・辛かったんでしょう?悲しかったんでしょう?泣きたかったんでしょう?」
「・・・・。」
そう、私だって辛かった。悲しかった。泣きたかった。でも泣かなかった。泣けば負けだ。私は絶対に、あんな下劣なやつらに負けたくなかった。
「どうして?Ruin・・・・。折角『心』という素晴らしいものを持って生まれてきたのに、『心』から生まれる感情を我慢していたの?」
松田博士が問う。その優しい声にまるで魔法をかけられたかのように、私の口は勝手に動き出していた。
「・・・負けたくなかったんです。」
「泣いたら負けだと思っていたんです。私、父を殺してまで私を手に入れようとした、あんな卑怯なやつらに負けたくなかったんです!・・・だから、感情を表に出さないようにして、あいつらの研究の邪魔をしてやったんです。」
「・・・・。」
松田博士が、また私を抱きしめた。
「そっか・・・。そうだったんだね。でもね、もういいよ。私はあなたを研究しようとは思っていない。だから・・・もう、我慢しなくていいのよ。」
「・・・!」

ぱりん

自分の中で、何かが割れる音がした。

「・・・ぅ・・う・・・うぁ・・・・あ・・・・
うわぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあ・・・・・!」
今まで我慢してきたものが全部こみ上げてきて、私は日が暮れるまで泣いてしまった。かなり長い時間泣いてしまったけど、松田博士はずっと私を抱きしめていてくれた。

お父さん、私はまたあなたと同じくらい好きな人を見つけました。


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