ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- Ruin〜破滅〜【完結:番外編連載中】
- 日時: 2011/08/09 18:30
- 名前: ルナ (ID: e83t2LuI)
はじめまして。ルナと申します。
初めてここで小説を書くので、色々わからないことがありますが、宜しくお願します。
まず、この小説の注意事項です。必ず読んでください。
*かなり好みが分かれると思います。
*時々ギャグです。でも、基本はシリアスな感じです。
*少々グロイところがあるかもしれません。
以上でも「大丈夫!」という方は、小説を読んでくれるとうれしいです。
ここで、ちょっとした登場人物の紹介をしたいと思います。
【主人公】
名前:Ruin
容姿:銀で長い髪。瞳は赤。ネコ耳としっぽが付いているのは誰かさん の趣味。水色のふわっとしたワンピースを着ている。
【その他】
名前:小川 学
Ruinの父で、最高の科学者。故人。
名前:松田優美
Ruinの新しい引き取り手。20代前半の新米科学者。
名前:天城直弥
松田博士が想いを寄せている男性。Ruinは相当彼を憎んでいる。
時代は平成です。Ruinはサンフランシスコから東京に引っ越してきました。
どうぞ、宜しくお願い致します。
お絵カキコ4号館にRuinの絵があります。気になる人は見てみてください。
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- Re: Ruin〜破滅〜【参照600!感謝!!】 ( No.71 )
- 日時: 2011/07/25 17:37
- 名前: 結南 ◆XIcxIbyC92 (ID: 7oU6WS48)
ひええぇぇ恐いですねw
RUINどうなるんだろう…
- Re: Ruin〜破滅〜【参照600!感謝!!】 ( No.72 )
- 日時: 2011/07/26 19:39
- 名前: ルナ (ID: sEySjxoq)
感想ありがとうございます^^
Ruinがどうなるかは…次回をお楽しみに!(ぇ
次回で(きっと)最終回なので、気長に待っていてくださいwW
- Ruin〜破滅〜【最終章 終焉のその先 最終話】 ( No.73 )
- 日時: 2011/07/27 16:11
- 名前: ルナ (ID: sEySjxoq)
終わっ…た…。
復讐を終えた私は、清々しいのかどうかわからない複雑な気持ちで空を仰いだ。青く、ない…。
ふと、天城直弥の無残な亡骸を見た。本当に無残。まだ20代前半であろう彼には、少し残酷な死にかただったかもしれない。
周りから見たらそうかもしれないけれど、私にとってはまだ足りないくらいだ。…でも、やる気が起きない。東京は壊滅した。生きてる人間いるのかな?優美もいない。ここには私一人だけ。なんて、孤独。
そうだ、優美のお墓を作らなきゃ。
私はくるりと、天城直弥の亡骸に背を向けた。
優美のお墓を作ろう。場所はあの丘がいいかな。それとも優美の家族のお墓と一緒にするのがいいのかな。優美を埋めたら、私も死のう。左胸部にある私のエネルギーコアを、銃で撃てばきっと機能が停止するはず。優美とお父さんに会えるかもしれない。
少し見えた希望…いや、普通だったら希望とは言えない希望が見えて、私は笑う。そうしよう、そうしたほうが、私のため。みんなのためだ。
ふと、
。
「ッ…?」
痛い。何?これは、一体…?
痛みの源の左胸部を見ると、綺麗に貫かれている。嘘…。
足に力が入らない。私はそのまま、重力に抵抗することなく倒れた。
痛い痛い痛い。なんで?私は機械なのに。どうして痛いの?
力を振り絞ってうつ伏せの状態から仰向けになって、私を貫いた原因を見る。
あ、あの人…。
天城直弥の研究所で、優美に嫉妬の視線を送っていた人だ。私を撃ったであろう銃を握り締めて、天城直弥の亡骸の傍らで泣いている。
まるで、優美を亡くした時の私のように。
あぁ、天城直弥の事が好きだったの…。だから優美に嫉妬してたんだ。それであんなに憎悪のこもった視線を送れてたんだ。愛ってすごいや。
だんだんと力が抜けていく。徐々にあちこちの機能が停止し始めているのがわかる。ここまで、か…。優美のお墓、作れなかったなぁ。
一つ、また一つと涙が零れ落ちる。
私は人をたくさん殺めた。もしかしたら地獄に落ちるかもしれない。優美に、お父さんには会えないかもしれない。
それ以前に、私には魂がない。ここですべての機能が停止したら、私はどこへ行くの?
さっきは明るく考えられたのに、今は不安でいっぱいになっている。
怖い。優美が生きていたら、きっとすぐそばにいて、この手をとってくれるのに。
ふと、目の前がきらめいた。
何…?徐々に機能を停止し始めている視覚機関を最大限使い、それを見た。やがてそのきらめきは人の形を作っていき、
「優美…?」
優美が現れた。なんで?優美は死んだはず。これは私が見ている幻覚?
『もう、いいのよ。』
「優美、なんでっ…」
『神様に頼まれて、あなたを迎えに来たの。あなたのお父さんも待っているわ。さぁ、行きましょう。』
これはきっと、機能停止を恐怖している私が怖くないように、優美が幽霊になってまで来てくれたんだ。ありがとう、優美。私、もう死ぬの怖くないよ?
その気持ちが伝わったかのように、優美は柔らかく笑って私に手を差し伸べてきた。
この手は、自分から掴みに行かなくちゃ。
優美との握手からすべてが始まった。すべては、この手の温もりから。最後もこの手なら…私は、幸せ。
優美の手をそっと握る。
もうちょっと強く握りたかったけど、もう駄目。腕を動かすのがやっとで、指に力なんて入れてられない。
『Ruin…愛しているわ。』
笑顔で優美がそう言う。
「私も…優美の、こと…愛、している…」
すっと視界が暗くなる。瞬間かすかに見えた、機能停止の文字。
私はすべての機能を停止した。
さようなら。
- Ruin〜破滅〜【epilogue】 ( No.74 )
- 日時: 2011/07/27 16:20
- 名前: ルナ (ID: sEySjxoq)
2XXX年—…。
かつて廃墟と化した東京は、見事に復興を果たし、今でも弓状列島日本の都市となっている。
すさまじく発展した街の真ん中に、その街の風景には似合わぬ花畑が小さく存在している。柔らかな日差しを浴びて、美しく咲く花の中心に横たわっているのは…
優しく幸せそうに笑い、猫耳と美しい銀髪を持った少女。
彼女は、この東京を廃墟にした張本人でもあった。しかし、機械が持つのは不可能とされた『心』を持ち、一緒に暮らしていた女性と、幸せな毎日を送っていたという。
今もなお、『幸せの女神』として世界中の人に愛されている。
決して目を開けることのない彼女は、この空のどこかで幸せになれているのだろうか…。
Ruin〜破滅〜 END
- あとがき ( No.75 )
- 日時: 2011/07/27 16:25
- 名前: ルナ (ID: sEySjxoq)
おわっちゃいました。あー、なんかあっと言う間だった気もするし、長かった気もするし…。
どのくらい書いていたのかなー…って1年もたってない!?
ありゃー。結構ささっと終わらせちゃったんだなぁ私。
本編ではRuin死んじゃいましたけど、これからは死ぬ前の番外編を書いていこうと思います。
前に番外編アンケート取った時のアレを書こうと思っています。
でも先に、死んだ後のRuin書こうかな?どっちが先になるかはお楽しみに!では、また番外編で!!
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