ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- Ruin〜破滅〜【完結:番外編連載中】
- 日時: 2011/08/09 18:30
- 名前: ルナ (ID: e83t2LuI)
はじめまして。ルナと申します。
初めてここで小説を書くので、色々わからないことがありますが、宜しくお願します。
まず、この小説の注意事項です。必ず読んでください。
*かなり好みが分かれると思います。
*時々ギャグです。でも、基本はシリアスな感じです。
*少々グロイところがあるかもしれません。
以上でも「大丈夫!」という方は、小説を読んでくれるとうれしいです。
ここで、ちょっとした登場人物の紹介をしたいと思います。
【主人公】
名前:Ruin
容姿:銀で長い髪。瞳は赤。ネコ耳としっぽが付いているのは誰かさん の趣味。水色のふわっとしたワンピースを着ている。
【その他】
名前:小川 学
Ruinの父で、最高の科学者。故人。
名前:松田優美
Ruinの新しい引き取り手。20代前半の新米科学者。
名前:天城直弥
松田博士が想いを寄せている男性。Ruinは相当彼を憎んでいる。
時代は平成です。Ruinはサンフランシスコから東京に引っ越してきました。
どうぞ、宜しくお願い致します。
お絵カキコ4号館にRuinの絵があります。気になる人は見てみてください。
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- Re: Ruin〜破滅〜 ( No.66 )
- 日時: 2011/07/05 00:11
- 名前: 七詩 (ID: x7HPMC8Q)
もう終盤ですね・・・。なんか寂しいです。
ぜひRuinちゃんにはしあわせになってほしいです・・・。
あっ、こちらは無事です。家がなくなった程度ですみましたwww
なれない土地からおうえんしてます!
はい。わたしからは以上です。
- 七詩さま ( No.67 )
- 日時: 2011/07/05 18:23
- 名前: ルナ (ID: GHOy3kw9)
本当に無事でよかったです(;ω;)
また読んでくださってありがとうございます^^
私もがんばりますので!!小説も受験も(^ ^;;)
それでは、また。
- Ruin〜破滅〜【第9章 憎しみが生み出したモノ 第2話】 ( No.68 )
- 日時: 2011/07/13 17:04
- 名前: ルナ (ID: GHOy3kw9)
逃げる、追う、逃げる、また追う。
なぜだろう。あいつを殺すことだけに集中しているからだろうか。音が聞こえない。あいつ以外視界に入らない。まぁいいや。殺したい。殺そう。殺させて。
さっきまで腰抜かしていたやつがここまで走れるなんて。驚きだ。人間は死を目の前にすると思った以上の力が出るのか。
機械である私には、到底理解できないな。
追いかけ続けていると、かなりの装備を身に付けた何十人もの男が私の前に現れた。邪魔を…するつもり?
どう切り抜けようか、と策を練っている時にこっちに向かって発砲してきた。おっとっと。私はまだ貴方達には何もしていない筈よ。
そっちからやってきたんだから、私は正当防衛よね。
。
とりあえず適当に一番近い位置にいたやつを斬り捨てる。なんて斬り心地。でも音はわからない。きっとすごくおぞましい音がするんだろうな。
血、血、血。
人間1人分の血が吹き出る。一瞬で辺りが真っ赤に染まる。床も、壁も、周りにいる人間も、もちろん私も。
ドクン
なんだ、これは。体から湧き出るような欲求。殺したい、殺したい、殺したい、殺したい、殺したい、殺したい、殺したい、殺したい。
私の本能がうるさく騒ぐ。コ・ロ・シ・タ・イ
また一人、また一人と斬り捨てる。なんて快楽。途中で狂いだして無意味に発砲して仲間まで殺す人もいた。一弾も私をかすりもしなかった。私は無敵だ。
そこら辺に転がった死体をもうあとかたもなく、血だけしか残っていないくらいに刻みつけた後、私は天城直弥の研究所を出た。
既にあいつは逃げていた。どこにいったのだろう。ちょっと本能に任せ過ぎてしまったようだ。反省。
でもま…探すのみ。そこまで遠くには逃げていないでしょう。
私は駆けだす。たった一人の人間を殺すために。
邪魔なものは消す。本能がそうしろと言っている。殺したいのはあいつだけだけど、一般人でも容赦しない。
ねぇ、どこにいるの?
- Ruin〜破滅〜【最終章 終焉のその先 第1話】 ( No.69 )
- 日時: 2011/07/19 16:16
- 名前: ルナ (ID: sEySjxoq)
『よし、いい子だな。Ruinは。』
ごめんなさい、私いい子なんかじゃなかった。
『私は、お前にはその手を血で染めてほしくない。』
私はもうこの手を血で染めてしまった。
『Ruinの力にリミッターをかけた…。私以外には、もう解けない。』
ごめんなさい、ごめんなさい。もう私は止められない。…お父さんにも、私自身にも。
もう、終焉。
++++++++++++++++++++++++++++++++++
気がつけば…そこはもう私の知っていた世界ではなくなってしまっていた。
廃墟と化した街並み。死んだ人。血。赤い空。真っ赤に染まった私の爪。
あぁ、私はいつの間にかここを壊してしまったんだな。
天城直弥はどこ?ここまで壊しても見つからないなんて…どこに隠れたのかしら。
一歩一歩足を進めていくと、銃声。怯む間もなく銃弾を斬り捨てる。発弾源は…そこか。
一気に詰めよって発砲した人物を斬る。眼に映るのは私の瞳と同じ色の赤。そういえば、靴も髪も服も…すべてがほぼ赤く染まっていた。松田博士は赤を好んでいたみたいだったけど…こんな赤、好きじゃないよね。
やるせない気持ちになって、空を仰ぐ。夕焼け?赤いなぁ。そこはかとなく。でも、あの丘で見た夕日と同じはずなのに、綺麗だと思わないのはなんでだろう。そっか、私の心がくすんでいるからか。
がらっ。
「!!」
瓦礫が動く音がした。誰?
「あっ…」
そこにいたのは…
「見つけた。」
私が探し求めていた、天城直弥。
絶対に、殺してやる。
- Ruin〜破滅〜【最終章 終焉のその先 第2話】 ( No.70 )
- 日時: 2011/07/25 13:24
- 名前: ルナ (ID: sEySjxoq)
「ねぇ」
一歩。
「どうして優美を殺したの?」
一歩。
「優美があなたに何をしたっていうの?ねぇ…。」
一歩。進んで止まる。そして見下ろした。近づいてくる死の時を恐れているのか、天城直弥の顔は情けない。これがお前の死に顔なのね。ざまぁないわ。
「答えなさい。なぜ優美を殺す必要があった!」
一向に答えない天城直弥に痺れを切らした私は爪を天城直弥の喉元に突き立てた。
ひっ。と拍子ぬけた声を上げた天城直弥は、数秒後、ゆっくりと話しだした。
「き…君の力が、必要だったんだ…。私、の、願いをっ…叶える、ためにっ…」
「それなら直接私に頼めばいい。頼んだところで私は応じないがな。優美は関係ないはず。」
「覚醒前の…君に頼んだって、無理、だったんだよ…。松田さん、が、持っている…リミッター制御装置を、手に入れな、ければ…」
「それで…あの場で交渉し、優美に断られたお前は逆上して優美を殺した…というわけだな。」
ツッ…と軽く喉元を斬る。
「うゎあぁあっ。ぎゃ、逆上はしていない!ただ、その…脅しただけで、」
「でも結果的に優美は死んだ。言い訳はそこまでか?どこまで言い訳を並べたって…私は、お前を許さない。」
「まっ、待ってくれぇ!」
「散々捜して時間を無駄にしたんだ。多くの無駄な犠牲も出した。もう私はまたない。」
右腕を振りかざす。
「精々地獄で泣くがいい。
…さようなら。」
右腕を振り下ろす。
その時私は初めて、人間の肉が裂ける音を聞いた。
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