ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

Ruin〜破滅〜【完結:番外編連載中】
日時: 2011/08/09 18:30
名前: ルナ (ID: e83t2LuI)

はじめまして。ルナと申します。
初めてここで小説を書くので、色々わからないことがありますが、宜しくお願します。

まず、この小説の注意事項です。必ず読んでください。
*かなり好みが分かれると思います。
*時々ギャグです。でも、基本はシリアスな感じです。
*少々グロイところがあるかもしれません。
以上でも「大丈夫!」という方は、小説を読んでくれるとうれしいです。

ここで、ちょっとした登場人物の紹介をしたいと思います。
【主人公】
名前:Ruin
容姿:銀で長い髪。瞳は赤。ネコ耳としっぽが付いているのは誰かさん   の趣味。水色のふわっとしたワンピースを着ている。
【その他】
名前:小川 学
Ruinの父で、最高の科学者。故人。

名前:松田優美
Ruinの新しい引き取り手。20代前半の新米科学者。

名前:天城直弥
松田博士が想いを寄せている男性。Ruinは相当彼を憎んでいる。

時代は平成です。Ruinはサンフランシスコから東京に引っ越してきました。

どうぞ、宜しくお願い致します。

お絵カキコ4号館にRuinの絵があります。気になる人は見てみてください。

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16



Ruin〜破滅〜【第2章 何が楽しいんだ、この毎日 第1話】 ( No.6 )
日時: 2011/01/08 09:42
名前: ルナ (ID: FIlfPBYO)

『いいかいRuin、その力は決して他の人に見せてはいけないよ?』
『うん。わかった。でも・・・どうして?』
『それは・・・。お前が、つらい思いをしてしまうからだよ。』
『・・・?そうなんだ。大丈夫、絶対に誰にも見せないよ。』
『よし、いい子だな。Ruinは。』
『えへへへww』
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
ハッ

まず視界に飛び込んできたのは天井だった。そうだ、昨日私はここに引っ越してきたんだった。
カーテンを開けると、朝日が差し込んできた。眩しいな。
しかし・・・久しぶりにあの夢を見たな。父と大切な約束をしたあの日。あの後だった。父が死んだのは。
一体何の力だったけな・・・。約束したことは覚えているのだが、見せてはいけない私の力とはどんなものだったか。自分でも覚えていない。

ま、いつか思い出すか。

「Ruin〜、起きてる?」
松田博士の声がドアの向こうから聞こえた。
「はい。」
「開けるわよ。」
松田博士が入ってくる。何の用だろうか。もう早速私を研究しようというのだろうか。
「朝ごはんは目玉焼きと玉子焼きのどっちがいい?」
は?
「あの、」
「ん?」
「私はアンドロイドです。朝食等は不要です。」
「ああ・・・。」
松田博士、ボケるにもほどがある。
「でも、食べられることは食べられるんでしょ?」
「はい。」
一応私も食事を取ることは出来る。よく父と一緒に食べていたしな。
別段おいしいわけではなかったが、父と一緒に囲んだ食卓は楽しかった。懐かしい・・・
「食べられるなら、一緒に食べよう!」
「は?」
あ、しまった。今度は口に出してしまった。あまり人に「は?」と言われるのはいい気分ではないからな。機嫌を悪くしてしまったかもしれない。
「だから、一緒に朝ごはん食べようって。」
どうやら私の心配は杞憂に終わったようだ。まったく気にしていない。ま、それに越したことはないんだが。
「いいえ、ですから不要「一緒に食べた方が楽しいでしょ!ほら、つべこべ言わずにさっさと来る!」・・・。」
また手をつかまれ強引に連れて行かれる。何回目だろう。強引に手をつかまれるのは。でも、嫌じゃないのはなぜだ。

「あ、そういえば目玉焼きと玉子焼き、どっちがいい?」
「・・・。」

Re: Ruin〜破滅〜 ( No.7 )
日時: 2011/01/07 16:31
名前: 紫織 (ID: Zqou3CL2)

すっごい良かったです!
次の話楽しみに待ってます♪

紫織様 ( No.8 )
日時: 2011/01/08 09:06
名前: ルナ (ID: FIlfPBYO)

ありがとうございます。
私も、できるだけ毎日更新できるようがんばります。

Ruin〜破滅〜【第2章 何が楽しいんだ、この毎日 第2話】 ( No.9 )
日時: 2011/01/08 09:40
名前: ルナ (ID: FIlfPBYO)

カチャ カチャ

リビング(多分そうなのであろう)に2人分の食器の音が響く。食卓には会話がない。楽しいはずの食事のときに無言。なんとも居づらい空気である。
実は、この食卓が無言なのは私のせいだったりする。松田博士が何とか話を盛り上げようといろんな話題を振ってくれるのだが、私はそんな話題にはまったく興味がない。何を聞かれても「はい。」「そうですね。」としか答えなかったから、さすがの松田博士もついには何も言わなくなってしまった。
少し・・・酷かったか?

++++++++++++++++++++++++++++++++

やっとあの朝食が終わり、私は自室に戻っていた。決して料理の味は悪くなかった・・・。問題は雰囲気だ。悪いのは私だがな。
適当にテレビのチャンネルを変える。どれも大して面白くない。こんなのを見て人間は何を得るというのだろう。まったく理解不能だ。
テレビの電源を切る。テレビの代わりに私が見るものは・・・父と一緒に写っている写真だ。
テレビなんかを見るより、これを眺めている方が数倍楽しい。

私も、このときは笑えてたんだっけ・・?

「いつになったら・・・私はまた笑えるんだ?」
軽く写真をなぞる。
「ねぇ・・・『お父さん』。」
目の前がにじむ。泣いちゃいけない。もう、泣かないって決めたんだから。

そんな私の様子を、ドアから松田博士が見ていたことに、私はまだ気付いていなかった。

Ruin〜破滅〜【第2章 何が楽しいんだ、この毎日 第3話】 ( No.10 )
日時: 2011/01/09 08:59
名前: ルナ (ID: FIlfPBYO)

カタンッ

「!!」
ドアの方から物音がした。誰!?
「・・・。」
物音がしたほうを見ると、そこにいたのは松田博士だった。何でそこにいるんだ。
「あ、いや・・・あの、私は別に部屋をのぞいてたわけじゃ・・・なくて、ちょっと・・・用事があって、」
嘘だな。絶対この人部屋のぞいてた。・・・ってとは、私が写真見ながら泣きそうになってたっていうのも見られてたかもしれないってことで。
「・・・。」
「ご、ごめんね・・・?」
何故謝る。いや、部屋をのぞいていたんだから謝るのは当たり前か。
「いいえ。別に・・・。ところで、用事とは?」
「あ、そうそう。一緒にDVD観ない!?」
「え・・・。」
DVD?そんなの見るの何年ぶりだっけな・・・。昔は良く観たものだ。父が洋画好きだったからな。一番面白かったのは・・・「ター●ネーター2」だったと思う。あれは感動した。
それにしてもこの人は良く懲りずに私を誘うな。でも、DVDを観るのは嫌いじゃない。
「いいですよ。」
「本当!?じゃ、こっちに来て!こっちの方が画面大きいから!」
松田博士が本当にうれしそうに笑う。見てるこっちまでなんだかうれしくなる笑顔だ。
とりあえず私は松田博士と一緒に洋画を観るために、松田博士の部屋まで足を運んだ。

「何ていうDVDを観るんですか。」
「今から決めるのよ!」
「・・・は?」


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16