ダーク・ファンタジー小説
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- 守るべきもの〜守リ手ノ戦争〜
- 日時: 2016/01/06 23:15
- 名前: 裏の傍観者 (ID: 2PmCSfE.)
はじめまして、裏の傍観者です。
シリアス・ダークで小説明を書かせてもらってます。
戦争系のお話しということで、今回は国内での戦争を描いた「守るべきもの〜守リ手ノ戦争〜」を書いてみました。
自衛隊と国防軍の戦闘が繰り広げられた日本が舞台となります。
恋愛も入れてますが、他の作者より下手です。(自覚してますm(。_。)m)
初心者ですが、よかったら読んでみてください。
オリキャラ・コメント歓迎します!
では、本編をお楽しみください!!
〜本編紹介〜
日本が大きく変わった平成32年。
高3の時から自衛隊にあこがれていた少年は、やがて自衛隊に入隊。
長いようで短いような教育期間を終えた彼は、やがて部隊に。
そこに待ち受けていたのは、自衛隊の裏の世界。
いくつも重なり山となる理不尽とストレス。
彼はこんな自衛隊が日本を守るなんて冗談じゃないと考え始める。
その頃日本政府では日本の国防力を高めるために新たに組織を設立していた。
日本国憲法第9条をねじ伏せてまで強引に設立した組織は、突如日本国内にあるすべての自衛隊施設を襲撃する。
緊急呼集をかけられた機甲科隊員である彼は、完全武装し状況に入る。
その際、敵が自分と同じ日本人であり、攻撃してきたのは最近設立されたばかりの日本国防軍だったことを知り、彼は敵に向けていた銃口を乗り合わせていた戦車乗員の車長に向ける。
乗員の小銃弾、車長の拳銃を強奪し味方の戦車を破壊した彼は、自分に銃口が向けられているにも関わらず日本国防軍の指揮官に接触する。
「殺したければ殺せ、今はすぐにでもこの戦闘服を脱ぎたい。」
血まみれになった戦闘服の上を脱ぎ捨て火に投げ込み燃えた。
彼は日本国防軍に捕獲されるが、接触した指揮官により日本国防軍へ階級を飛ばした異例の入隊を果たした。
自衛隊員をためらいもなく小銃で殺した彼は自衛隊を敵に回してまで何を守ろうとしているのか、彼の記録が語られる。
〜登場組織〜
<軍事組織>
・防衛省
・自衛隊(陸・海・空)
・国防省
・国防軍
・民間軍事会社 日本武装傭兵団
<民間組織>
・戦争撲滅の党
・国防の党
・新未来の党
・平和実現会
・自衛隊父兄会
・日本を愛するデモ運動集団
・左翼&右翼
<勢力不明>
・新宿武装集団
ー日本国防軍階級ー
国防大臣
国防長官
国防総将官
国防総補将官
国防1等佐官
国防2等佐官
国防3等佐官
国防1等尉官
国防2等尉官
国防3等尉官
国防准尉官
国防先任曹官
国防1等曹官
国防2等曹官
国防3等曹官
国防先任士官
国防1等士官
国防2等士官
ー陸上自衛隊階級ー
陸将
陸将補
1等陸佐
2等陸佐
3等陸佐
1等陸尉
2等陸尉
3等陸尉
准陸尉
陸曹長
1等陸曹
2等陸曹
3等陸曹
陸士長
1等陸士
2等陸士
自衛官候補生
※空・海自は陸から空・海の文字に入れ替わる。
〜登場人物〜
・結美 玲也 ムスビ レイヤ (19) 国防2等尉官
元自衛官。自衛隊員を殺害し、国防軍に入隊。防衛省では最高レベルの要注意人物であり、自衛隊の特殊作戦群では抹消対象者にされている。中隊長を務めていて、部下や上司からは評価が高い。皆からは親しみを込めて、名前と階級を混ぜ合わせて省略した玲兄さんと呼ばれている。中には兄さんと呼ぶ人も増えているらしい。お互い両想いだと気づき、夕美と交際を始めた。優しいのか甘いのか、敵味方関係なく多くの人が彼のもとに寄って来る・・・との噂もあるらしい。
・相模 勝負 サガミ ショウブ (52) 国防1等佐官
玲也が状況中に接触した指揮官。彼を国防軍に入隊させるために国防省に駆け寄った。玲也からはヤジさんと親しみをこめて呼ばれている。喧嘩っぱやいおっさんで
、今は落ち着いた性格だが昔は戦闘中にとある事案で自衛官と殴り合いになったくらい荒かったらしい。
・貴志川 有 キシガワ ユウ (19) 国防2等士官
入隊したばかりの新兵。入隊早々、射撃が最も優れており、狙撃手に。玲也に誘われ、玲也の部下になる。玲也とは同い年で、兄弟的な存在。よく玲也と夕美の3人で行動している。位置的には玲也と夕美の専属スナイパーとも言える。
・日暮奈 夕美 ヒグナ ユウミ (19) 国防3等尉官
尉官試験を一発で合格した成績優秀者。教育を終えて部隊に配属される。クールな性格上、ストレートに物事を言ってしまうが、実は寂しがり屋。玲也に助けてもらった事が多く、言動や行動でまれに玲也に対する好意がみられるが、お互い両想いだということに気づき、玲也と交際を始めた。
・河瀬 颯太 カワセ ハヤタ (36) 国防2等曹官
第1中隊、通称結美中隊に所属する国防官。物を丁寧に扱うのが特徴で、彼が使用した物は知っている限り壊れたことはない。そこで玲也から車両管理者を任される。車両を常に万全な状態にしてくれている。また、大家族のビッグダディをしている。
・華目 匠 ハナメ タクミ (23) 国防3等曹官
結美中隊に所属している。衛生を担当していることから、曹官または士官の間では先生と呼ばれている。昔病院の医院長をしていたことが理由である。面倒見が良く、常に中隊全員の健康をチェックしてくれている。また、心の病にも対象できる。小さな怪我でも心配してくれるのが特徴。
・慶田 武 ケイダ タケシ(45)国防先任曹官
結美中隊の先任。曹官・士官をまとめる小隊長。玲也と夕美の親父的存在でもあり、何かと2人のことを心配してくれている。貴志川と性格が似ているところもあり、2人がそろうとそこはもう熱血地獄になりかねないほど熱くなる。
・機十 編 キジュウ アミ(20)国防技術技官
国防軍技術研究本部に所属する技官。研究に全てを捧げる。特技は剣道で、六段。常に不機嫌、口調が悪い。幼少期、自衛隊員だった両親に虐待を受けていた。親が居た自衛隊に対し、快く思っていないがために、国防省に入った。
・浜田 意識 ハマダ イシキ(47) 2等陸佐
戦車大隊の大隊長。信頼が高く、大隊での評価は高い。玲也が国防官になった事を知り、部下の状態を把握していなかったことから責任を感じている。部下にはそれを表に出さず、大隊長としての任をまっとうする。
・小森谷 辺句朗 コモリヤ ヘクロウ (39) 准陸尉
戦車大隊の最上級先任曹長。常に考え事をしているのが特長。玲也が国防官になったことを知り、最近はなぜ玲也が国防官になったのかを考え始める。
・風神花月 フウジン カゲツ(23)2等空佐
防衛大学を成績優秀表で卒業し、強い復讐を糧に佐官クラスに登り詰めた。自衛隊に両親を殺された復讐のため自衛隊に入隊するも、国を守るなど考えておらず、常に復讐のことしか頭にない。また、表と裏の差がとても激しく、今の所殆どの隊員で彼女の裏を見たものは今の所ない。
※表・明るく、フレンドリー
裏・腹黒く、人を見下し、自分の奴隷のように扱う
・古城 哉良 コウジョウ ヤヨイ(23)2等空尉
Fー15を操るファイターパイロットでタックネームはルド。一人で一作戦の相手を任せられるほどの脅威な実力を持っている。しかし、至って本人は人命を奪いたくないと思い続けている。航空学校をトップで卒業し、自衛官となる。間違っている自衛隊を、内側から変えていく事を目標に、奮闘している。国防軍からスカウトが来るも、武力で押さえるのは違うと考えて、それを蹴る。国防官に未練はないと言ったら嘘になる。また、女性の様な自身の名前を気にしている。普段は温厚で、誰にでも慕われるが命を軽視する者や奪う者を相手にした時は、怒りをあらわにし相手を震え上がらす。
・三溝 晋三 サミ シンゾウ(40) 1等陸曹
特殊作戦群所属の自衛官。冷静沈着である彼は小隊長を務める。いかなるときも常に任務を優先とする真の自衛官。玲也との面識はないが、遭遇すればそこは今までに見たことのない激戦区となる。
・神野 啓喜 カンノ ケイキ (19) 陸士長
自衛官時代の玲也の同期。玲也が国防軍に入隊しても気にせず玲也と関わりを持つ。心配性だが、何よりも敵同士である玲也と戦うことがないか常に心配している。
・波森 悟卓 ナミモリ ゴタク (19) 陸士長
自衛官時代の玲也の同期。元から仲が悪く、敵対することが多い。玲也が国防軍に入隊したことにより、敵対心が大きくなる。
・吉川 泰毅 ヨシカワ ヤスキ (19) 陸士長
自衛官時代の玲也の同期。前から自衛官を退職したいと希望していたが、人手不足から所属している大隊長に継続を命令され、未だ現役自衛官となっている。玲也が国防軍に入隊しても変わらず敵対心等を抱かない。戦場で遭遇すればお互い上司からの命令であり、仕事だから仕方ないと考え、互いに争う関係に。
・原島 羽吹 ハラシマ ハブキ(39)武装傭兵団社長
日本で初の民間軍事会社を設立し、国内戦争から民間人を守るため傭兵派遣サービスを提供し続けている。まれに自分自ら派遣活動に参加することがある。会社を設立する前は日本警察の特殊部隊、SATの隊員として公務をしていた。国内戦争が勃発しそれにおびえた国民を見て考えが変わり、会社を設立した。なぜ考えが変わったのかは不明で、本人もまたそれを明らかにすることはない。
・帚木 冥 ハハサギ メイ(17)武装傭兵団社員
民間軍事会社、武装傭兵団の社員。常に冷静。というか冷めている。感情表現がほとんどない。まれに怒ったとき「Fuck(死ね)」と呟く。ホロサイト、赤外線レーザーサイト、暗視装置、低倍率スコープ、フォアグリップなどを装備し通常の重量を大幅に超えたSCAR−Hを酷使する。
〜活動記録目次〜
状況1.桜ノ心ナクシ自衛官、国防官ヘ
>>01 >>02 >>03 >>04 >>05 >>06 >>07 >>08 >>10 >>11 >>12 >>13 >>14 >>15 >>17 >>18 >>19 >>20 >>21 >>22 >>23 >>24 >>25 >>27 >>28
状況2.躊躇ウ里帰リ、空ノ刺客アリ
>>31 >>33 >>34 >>37 >>39 >>41 >>42 >>43 >>44 >>45 >>46 >>47 >>48 >>49 >>51 >>53 >>54 >>56 >>57 >>58 >>59
状況3.属サヌ傭兵、影ト成リ結美中隊
>>60 >>61 >>62 >>63 >>64 >>66 >>67 >>69 >>70 >>71 >>73 >>75 >>77 >>78 >>81
状況4.始マル争イ、揺レル日本ノ平和
>>82 >>83 >>84
- 守るべきもの〜守リ手ノ戦争〜オリキャラ募集中!! ( No.77 )
- 日時: 2015/07/30 21:35
- 名前: 裏の傍観者 (ID: 0exqyz.j)
三溝1曹との話を終えた俺は、彼を練馬駐屯地の近くにあるコンビニまで送り届けた。
「話が出来てよかった、結美2尉官。」
「次はのんびりと話せればいいがな、今回のは心臓に悪い。」
まったく、現役だというのにどこまで怖いもの知らずなのだろうか。
「わかった、ではまた会おう。」
「あぁ、戦場以外でな。」
三溝1曹は扉を閉めてそのまま駐屯地に戻った。
車を後退させ、進路を赤羽基地へと向ける。
ラジオをつけようとしたが、今はそんな気分ではないので付けないことにした。
無音である車内の中で俺は黙々と車を運転した。
赤羽基地、自室。
無事に帰ってきた俺は自室に入る。
「ただいま・・・?」
違和感を感じた。
誰もいないはずの部屋のはずなのに、誰かの寝息が微かに聞こえた。
「部屋を間違えたのか?・・・いいやそんなはずはない。」
玄関の扉に貼り付けられている番号は確認した。
となれば誰かが部屋を間違えたか?
恐る恐るリビングに向かい、確認をした俺は固まった。
「ん〜・・・・スー・・・。」
「俺は・・・勝つ・・・んだ・・・。」
何故か夕美と貴志川がソファーで撃沈していた。
リビングのテレビがつけっぱなしになっていたので電源を消そうとテレビに近づく。
気づくとテレビにはコードが繋がれていた。
テレビはパソコンに接続されていたのだ。
パソコンはゲームアプリを開いていた。
「こんな時間までゲームしてたのか。」
思わず笑ってしまう。
ゲームソフトは・・・。
「・・・四女神オンライン?」
はて、どこかで聞いたことのあるようなタイトルだな・・・。
プレーヤーの名前を見てみる。
夕美=結美ハート☆
貴志川=貴志川ブレイク(笑)
「なんじゃこのネーミングセンスの無さは!?」
それに夕美のプレーヤー名はなぜに俺の名前が使われている!?
「え・・・玲・・・也?」
夕美が目を覚ましたようだ。
なにやら彼女は驚きと同時に顔を真っ赤にしている。
「おはよう・・・なのか?楽しそうにやっていたようだな。」
「ちょッ!?いきなり帰ってくるなんて!!」
夕美は俺からコントローラーを奪い取り、メニュー画面を閉じてゲームを速攻でクリアしてからセーブをしてメイン画面に切り替えた。
「帰ってきたら言いなさいよ、もう・・・。」
「悪かったよ、だがネーミングセンスの無さに俺はビックリだけどな。」
俺は貴志川の肩を揺する。
「あ〜?・・・玲也、いつのまに帰ってきたんだ?」
「よう貴志川ブレイク(笑)、今帰った。」
「ワッツ!?しまった、つけっぱで寝ちまったか!」
「大丈夫よ貴志川、セーブして終わらせておいたわ。」
「サンキュー!」
俺は2人にココアを出す。
「にしても驚いた、貴志川はともかく夕美がいるなんてな、進入禁止とはされてないが、バレたら男子勢がうるさいぞ。」
- 守るべきもの〜守リ手ノ戦争〜オリキャラ募集中!! ( No.78 )
- 日時: 2015/08/21 22:51
- 名前: 裏の傍観者 (ID: m9NLROFC)
「私も最初は寝てたんだけど、貴志川のゲームが気になっちゃって仕方なかったのよ。」
夕美はなぜか恥ずかしそうにしている。
ゲームをすることは別に恥ずかしいことではないが・・・。
「どんなゲームなんだ?」
「4人の女神達が国をつくって発展させていくゲームさ。ゲーム機だと女神達が主に登場してストーリーが進んでいくんだか、それがまたメタ発言やらで面白いのさ。んで、このオンラインゲームだと女神と国を守るためのギルドを作ってプレイヤー同士所属する国の傭兵やら軍隊に別れて戦うのさ。」
なるほど、それは面白そうだな。
あとで貴志川に貸りてやってみるか。
「それで、玲也はどこいってたんだ?仕事絡みだと聞いたが?」
「あぁ、三溝1曹に呼ばれてな、少しばかり新宿の封鎖区域にいた。」
「「ッ!?」」
突然二人が立ち上がった。
かなり顔が険しくなっている。
「なんだ?」
「なんだ?っじゃないでしょう!?こんな真夜中に敵である自衛官と一緒に封鎖区域にいくなんて正気なの!?」
「三溝ってあの時の特戦群の隊員だろ!?大丈夫かよ?」
落ち着かない2人に俺は今までの出来事を話す。
例のアンテナについては話さないようにした。
まだ確信がない。
だが、あの改造されたアンテナが何かに使われる事は確かだ。
「・・・封鎖区域に武装集団、やはりいたのね。」
「あぁ、それも厄介なことに武装傭兵団に偽装して行動していた。」
武装傭兵団は会社の規則により夜間行動を行うことは制限されている。
その昔、夜間による活動の際に誤射で民間人の射殺事案があった。
彼らは民間人によって立ち上げられた組織であり、立場的には自衛隊と大差変わらない。
それが大問題となり、夜間活動に制限がかけられたのだ。
よっぽどのことがない限り彼らは夜間行動を行わない。
独断による行動はもちろん、会社は国からの許可がない限り一切動けないのだ。
「それ以外については収穫なしだ、すまんな貴志川。狙撃情報は今のところこれだけだ。」
「気にすんなよ。それに連中が武装傭兵団に偽装してるって情報があっただけでも大きな収穫だぜ。」
「そうね。・・・けど三溝1曹となんて驚きね。いくらプライベートでも一緒にいるべきじゃないわ、彼は特戦群の隊員なんでしょう?」
「別に仲が良い訳じゃない。考えが同じってだけで、戦えと言われたら躊躇わず戦う。」
作戦開始時期まであと2日。
今回集められた情報を元に俺は着々と準備を進めた。
と同時に、念の為保険をかけておいた。
東富士演習場、作美台。
<11、12。>
「11送れ。」
無線で自分の単車が呼ばれた。
ヘッドセットの無線ボタンを押して応答をした。
全く、せっかくの休暇が駒門駐屯地にいる戦車大隊の動きを偵察警戒とは。
まぁ国防省にこいつらが攻め込んできたから仕方ないと言えば仕方ない。
<12、現在の状況、駒門STAからRCVが3台出撃したのを確認した。出現ポイント、駒門STA西南門。現在南外周道を前進中。>
「11りょ、気づかれた可能性あり、直ちに移動する。」
周波数のチャンネルを変えて小隊系に切り替える。
「10、運転始め。」
90式戦車2型5両で編成された1小隊は運転を開始する。
90式のディーゼルエンジンが大きく唸る。
「操縦手、前進経路は予定通り戦車道だが何があるか分からん、いざというときは自由に全力疾走だ。」
<了解!>
「砲手は行進射の準備、情報を送られる前に見つけしだいRCVを対榴で吹っ飛ばしてやれ。」
<任せてください、月まで吹っ飛ばしてやりますよ。>
「その行きだ、おっしゃいくぞ。」
ヘッドセットの無線ボタンを押す。
「10、前進用意!・・・前へ!!」
号令で1小隊は一斉に前進する。
90式戦車2型による撃滅行進という名の口封じが始まった。
- Re: 守るべきもの〜守リ手ノ戦争〜オリキャラ募集中!! ( No.79 )
- 日時: 2015/08/21 23:16
- 名前: みーこ ◆jdHxHHqZ4A (ID: pmOIN4oE)
こんにちは。
更新された分読みました♪
最新話、展開が凄いですね。
詳しい説明憧れます。
月まで!?凄っw
これからも頑張って下さい。
- Re: 守るべきもの〜守リ手ノ戦争〜オリキャラ募集中!! ( No.80 )
- 日時: 2015/08/21 23:50
- 名前: 裏の傍観者 (ID: m9NLROFC)
こんばんわ、
裏の傍観者です。
さて皆さん、読んでいる最中分からない単語などがあって困ったりしている頃だと思います。
そこで!!
理解して楽しめるようにここで教えちゃいましょう!!
先ずは無線から!!
呼び出しされる場面、ありますよね。
例えば・・・
11、12送れ
これは相手を呼び出し時に使われる物です。
でもこれだけで分かるの?ってなりますよね。
実はこれ、省略されてるんです。
では正式な呼び出しをしてみましょう。
11、こちら12おくれ
こんな感じです。
呼び名は基本的に数字で行われます。
さて呼び出しを分析してみましょう。
11=これは相手の呼び名です。
よく人を呼ぶとき名前で呼びますよね?
これと全く同じです。
ですが無線だと直接顔を見ていないので誰に呼ばれたのか分かりません。
そこで相手の呼び名の後に自分が誰なのかを言います。
こちら12=これは自分の呼び名です。
その後に 送れ と言います。
送れと言われた場合、基本的には返事をしなくてはなりません。
無線は携帯電話の様にお互い同時に話すことは出来ません。
なので、交互に話す必要があります。
そこで使われるのが 送れ なのです。
送れ 以外にも、 終わり という単語があります。
これは用件が終わり、通信を終わるという意味で、この場合返事をする必要がありません。
・・・まぁ大体こんな感じです。
では戦車編に行きましょう!
作中にでてきた90式戦車2型。
作中では90式戦車を国防省により大きく更新されたもので、近代化されたことにより10式戦車と同様の性能をもったという設定にしました!
74式戦車もいいですが、やはり90式戦車を選んじゃいました(笑)
さて弾種です!
てっこう ー そのまんまですね、徹甲弾ですね。
たいりゅう ー 対戦車榴弾です。
今はこれしか出てないのでここまで!!
さて東富士演習場についてはですね。
・・・じつは面倒な事に道路等に、名前が振り分けられてるんです。
その一部、
南外周道・戦車道
という道があるんです。
自衛官は演習場の地名や道路を頭に叩き込んで演習に挑んでいるんです。
じゃないと迷うことになりますwww
さて、ご理解いただけましたでしょうか?
また分からないことがあればどうぞお気軽に質問してください!
ではまたお会いしましょう!!
By裏の傍観者
- 守るべきもの〜守リ手ノ戦争〜オリキャラ募集中!! ( No.81 )
- 日時: 2015/10/23 19:26
- 名前: 裏の傍観者 (ID: /uGlMfie)
状況開始当日、結美中隊作戦室。
「・・・結美中隊、日暮奈3尉官、他56名集合終わり!!」
夕美は集まった人員を報告し、敬礼をしてきた。
了解した俺は答礼する。
「了解。」
回れ右をして、大隊長である相模1佐官に敬礼をする。
「大隊長に敬礼、かしらー・・・中ッ!!・・・直れ!」
「休ませ。」
「休め!!」
号令をかけ、部下を気を付けの体勢から休ませる。
「そろったようだな、今日はいよいよ行動を開始する日だ!わかっているとは思うが、今回の任務は知っての通り新宿で好き勝手暴れてくれた武装集団の首を締め上げることだ!・・・だがそう簡単にうまくいかないことは目に見えている。任務完遂が絶対だが、・・・何よりもお前ら自身の命だ!!いいか、完璧でなくてもいい、こう言っちまったら指揮官として失格だが・・・死ぬと思ったら全力で逃げろ!!助け合え!!!全力で協力しろ!!!!そして絶対に帰ってきやがれ!!この大隊は一人とて死なせやせん、これからもだ!!」
相模1佐官はそういって隣に立て掛けてあった大隊旗を片手に振り上げる。
「今回の任務は結美中隊だけでの行動になる、残念だが支援は一切ないぞ。・・・結美2尉官!!」
「はい!!」
「・・・頼んだぞ、帰りを待ってるかなら。」
「勿論だヤジさん、任せろ。」
相模1佐官と強い握手をする。
願いが込められたこの握手は、出撃しないほかの中隊の分までの思いが込められているように感じた。
「おう!・・・諸君らの奮闘に期待する!!」
「気を付け!!大隊長に敬礼!!かしらー・・・中ッ!!・・・直れ!!」
相模1佐官は作戦室を後にし、ほかの中隊長もエールを送りながら退室した。
「・・・いよいよね。」
「あぁ、今更緊張してきやがった。」
「夕美、貴志川、サポート頼むぞ。」
夕美は俺の手を握る。
貴志川は俺に拳を向ける。
「任せなさい。」
「この拳に誓ってやるぜ。」
本当に頼もしい。
「兄さん、僕たちも忘れてもらっちゃ困りますよ。」
「俺らだっているんだからな、全力でやって、皆でうまい酒飲もうじゃねぇか。」
「河瀬の言う通りだ、そうだろお前ら!!」
『おうッ!!!』
皆の士気は爆発するくらい高い。
その調子だ。
「その意気や良し!!んじゃ、行きますか!結美中隊、前へ!!!」
その号令で俺たちは作戦室を後にする。
退舎を出ると目の前には民間の運搬業者の大型貨物トレーラーが3台並んでいた。
「お待ちしてました、大和運搬の山下です。」
「結美中隊、中隊長の結美2尉官です。部下の輸送、よろしくお願いします。」
お互いに握手を交わす。
「任せてください。貨物内は快適に過ごせるようにしておきました。皆さんを無事送り届けるよう善処します。」
「ありがとう。」
コンテナ内を覗いてみると、そこはまるで高級ホテルのスウィートルームみたいになっていた。
「玲也、全員乗車したわ。貴志川は2号車に乗ったわ。」
「分かった。お先にどうぞ、お嬢様。」
助手席の扉を開けて夕美に先を譲る。
「フフ、ありがと♪」
夕美は助手席乗った。
それを確認した俺は運転手の山下に出発を促す。
「行きましょう。」
「分かりました。」
夕美の隣に座り、運転手はエンジンをかけた。
警笛を一瞬だけ鳴らし、トラックは前進を開始した。
途中、屋上に相模1佐官たちがこちらに向かって敬礼しているのを確認した。
「・・・・。」
夕美と俺は答礼をし、トラックは赤羽基地の正門を通過した。
無線機を取り出し、送信ボタンを押す。
「影トナリ結美中隊、状況を開始する!!」
ついに・・・、状況は開始した。
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