ダーク・ファンタジー小説
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- 殺人病棟
- 日時: 2016/03/07 18:06
- 名前: 死蘭 (ID: zflF3NFd)
こんにちは。死蘭です。
このお話は少しグロい表現を使いますが、そこは気にせずに読んでいただけると嬉しいです。
よろしくお願いします。
- Re: 殺人病棟 ( No.26 )
- 日時: 2016/03/26 15:16
- 名前: 魔法少女N (ID: vJF2azik)
ごきげんよう。死蘭さん!
いつも死蘭さんの小説を読ませていただいております。
次の展開が楽しみです!
これからも頑張ってください!!!
- Re: 殺人病棟 ( No.27 )
- 日時: 2016/03/26 15:51
- 名前: 死蘭 (ID: vJF2azik)
こんにちは、死蘭です。
コメントありがとうございます!
楽しみにしていてください。
- Re: 殺人病棟 ( No.28 )
- 日時: 2016/03/27 17:52
- 名前: こいとp (ID: zflF3NFd)
読ませていただきます。
- Re: 殺人病棟 ( No.29 )
- 日時: 2016/03/27 22:26
- 名前: 死蘭 (ID: zflF3NFd)
こんにちは、こいとpさん。
コメントありがとうございます。
ぜひ読んでください!
- Re: 殺人病棟 ( No.30 )
- 日時: 2016/03/29 21:00
- 名前: 死蘭 (ID: zflF3NFd)
「よし!じゃあ助けを呼びに行きましょうか」
1時間後にようやく疲れがとれた私は、先ほどまで考えていたことを頭の片隅に追いやり、明るめの口調で加奈子に笑いかけた。
「うん、そうだね」
加奈子はそう言うと病室のベットから立ち上がり、入り口で横たわっている中沢の死体のそばまで行くと彼の背中に刺さっているナイフをつかみ、引き抜く。気味の悪い音がいやに耳についた。
ナイフを抜き終えると、その瞬間からそこに溜まっていた血が止まることなく流れ出す。と、同時に鉄臭い匂いが漂ってきた。息を吸っていると吐き気がしてくるほどの匂いがしても、加奈子は気にしていないようだった。
「じゃあ・・・行こうか」
加奈子は私の方を見て、微笑んだ。
「あ、はい」
私は彼女に微笑み返すと、すぐさまドアに向かって歩き出した。
「・・・青ちゃん?」
「は、はい?」
私は精一杯の笑顔を作り、加奈子の方を振り返る。
「あの、何かあったの?さっきから青ちゃんの態度変だよ?何かあるなら言って、ね?」
加奈子は首を軽く傾けながらまた微笑む。
「あ、ありがとうございます。でも大丈夫です。さ、早く行きましょうよ」
私はそう言うとくるっと向きを変え、病室の外に出る。
加奈子はそんな私を見て最初は心配そうな顔をしたが、すぐにそんな表情も消え、無表情のまま私の後を追うために病室を出た。
私は先ほどの加奈子の微笑みを思い出し、ゾッとした。そうだ・・・あの時もこんな、こんな感じだった。あの日、いつものように病室にきた加奈子の笑顔と同じ、どこか不気味で恐ろしい・・・あの笑顔と一緒だ。
あの・・・笑みは・・・
ー感情をどこかに無くしたような作った笑顔だったー
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