ダーク・ファンタジー小説
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- 殺人病棟
- 日時: 2016/03/07 18:06
- 名前: 死蘭 (ID: zflF3NFd)
こんにちは。死蘭です。
このお話は少しグロい表現を使いますが、そこは気にせずに読んでいただけると嬉しいです。
よろしくお願いします。
- Re: 殺人病棟 ( No.21 )
- 日時: 2016/03/17 18:16
- 名前: 死蘭 (ID: zflF3NFd)
気がつけば、私の足元は男の頭からでた血で塗り尽くされていた。銃で殴っただけでこうなるこうなるものなのかと疑問に思っていたが、それもすぐに納得がいった。男の背中にはなぜか加奈子のナイフが刺さっていたからだ。そこからはせわしなく血が流れている。
「うぅ・・・」
男は息をするためにうつ伏せにしていた顔を右のほうへと向けた。苦しいのか、少しばかり息が荒い。
「青ちゃん!」
後ろから加奈子が叫びながら駆け寄る音が聞こえる。心配してくれているのだろうか。駆け寄ってきた加奈子の顔は不安な表情だった。それを見ていると不思議と心が落ち着いて、ホッとした。久しぶりに安心感が得られたような気がする。
「ねぇ・・・」
私は男の言葉をきちんと聞くために彼の前にしゃがみ込む。
「あんたの名前、聞いてもいい?」
なぜそんなことをきいたのかはわからない。でも私だけは彼の名前を知っていてあげたかった。なぜかそう思えた。
男は少しの間黙っていたが、やがて口を開き「中沢、悟」といって口から血を吐く。
「なんであんたはここにいるの?ここにいたって何にもならないでしょう」
「・・・俺がこの殺し合いの主催者を殺したから、俺にとって、ここは、一生逃れられない地獄・・・死ねねぇ墓場なんだよ・・・そんなこと、よりも・・・」
この後発せられた言葉は中沢の声がかすれてしまったせいでなんて言ったのかわからなかったが、おそらくこう言ったのだろう。
ー早く屋上へ行けー・・・
- Re: 殺人病棟 ( No.22 )
- 日時: 2016/03/17 19:27
- 名前: リリアーヌ (ID: zflF3NFd)
死蘭さんへ
どうも初めまして。いつもあなたの小説を楽しみにしています、リリアーヌと申します。
今のところは青ちゃんのキャラが気に入っています。
あの、、、これからも頑張ったくださいね!
私!応援してますから!!
- Re: 殺人病棟 ( No.23 )
- 日時: 2016/03/18 14:33
- 名前: 死蘭 (ID: zflF3NFd)
リリアーヌさん、コメントありがとうございます!
これからも頑張っていきますので、よろしくお願いします。
- Re: 殺人病棟 ( No.24 )
- 日時: 2016/11/11 16:23
- 名前: 死蘭 (ID: pbINZGZ2)
私たちは中沢との戦闘でだいぶ疲れていたため、少しの間休憩を取ることにした。その間にも悲鳴や銃声は聞こえてくる。少々落ち着かなかったが、加奈子の話のおかげで落ち着きは取り戻せた。まあその代わりに気味の悪い話を聞くことになったが。
彼女の話はあのナイフについてだ。私が殺されそうになっているのを見てなんとかしようと思った彼女は懐に入れておいたナイフを取り出そうとするもそこにナイフはなく、どうしようと途方に暮れていた矢先にあのことが起こったのだという。だから中沢はあのとき唸り声をあげ、やり返そうとして後ろを振り返った。だが後ろには誰もおらず、結果私に銃で頭を殴られたというわけか。なるほど、納得がいった。しかし謎はもう一つある。中沢を殺した人物は一体誰なのか、ということだ。臆病な性格の加奈子があいつの後ろに回り込むなんてことはしないだろう。そもそもそんなことができるような人じゃないし、考えついて実行したとしてもバレてその場で撃たれるのがオチだ。私は完璧にあいつに見られていてそんなことできるような状態じゃなかったし、中沢も自ら重傷を負うようなマネはしないはずだ。あいつ軍服着ていたし、おそらく自衛隊にでも入っていたのだろう。まあそうでなくとも自分の利益にならないようなことをしたって何にもならないことくらいわかるはずだ。もし仮にそうしようと思っていたとしてもあんなに深くは刺せないし、あんなところ自分じゃうまくできないだろう。そうなるともう考えることは一つ。
誰かもう一人、あの場にいたということになる
- Re: 殺人病棟 ( No.25 )
- 日時: 2016/03/20 23:04
- 名前: リリアーヌ (ID: zflF3NFd)
こんばんは リリアーヌです。
青ちゃんのキャラ、マジかっこいいです!
推理力ありすぎです!正直羨ましいです!!
、、、すいません暴走してしまいました汗
続き頑張ってください!!!
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