ダーク・ファンタジー小説

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殺人病棟
日時: 2016/03/07 18:06
名前: 死蘭 (ID: zflF3NFd)

こんにちは。死蘭です。
このお話は少しグロい表現を使いますが、そこは気にせずに読んでいただけると嬉しいです。
よろしくお願いします。

殺人病棟 ー始まりの悲劇ー ( No.56 )
日時: 2017/01/05 10:23
名前: 死蘭 (ID: DdBicf6e)

こんにちは、電波さん。
コメントありがとうございます!
返事が遅れてしまってすみません。
これからもぜひ殺人病棟を読んで頂けたら嬉しい限りです!
電波さんの作品も面白い展開になっていますね!今年もあなたの作品を読ませて頂きます
これからも頑張ってください!!!私も頑張らせてもらいます!

殺人病棟ー始まりの悲劇ー ( No.57 )
日時: 2017/01/05 12:26
名前: 死蘭 (ID: DdBicf6e)

香織がここに来てから1ヶ月が経ったある日、事件が起こった

「ご主人、ご主人、大変ですぅ!」
ドクロの元に走ってやってきたのはランだった。焦りなどは一切なく、
ただそこにはちょっとした好奇心のようなものがあった。
「なんだ?ラン」
ドクロはそんな彼女を見ながら答えた。
ドクロの隣では香織がキョトンとした感じで椅子に座っている。
「ご主人、またあの男が人を殺し始めましたよぉ♪」
「…そうか」
ランのテンションが高いのとは裏腹にドクロは無表情だった。
そんなやりとりを見ていた香織はドクロに尋ねた。
「ねぇ、あの男ってもしかして…」
「…あぁ、お前を酷い目に合わせた男だ」
「…」
香織は暗い表情で俯いた。
「…ねぇねぇご主人〜、少し席を外して彼女と二人だけにしてくださいなぁ」
突然ランがドクロに笑顔で聞いた。右手は差し伸べるように香織の方を向いている。
「…別に構わないが」
ドクロは素っ気なく答えた。
「ありがとうございまーす!」
席を外そうと歩き出す彼の後ろからランが明るく感謝の言葉を述べる。
ドクロの表情はフードでよく見えないが、どことなく悲しそうだった。
「…さて」
ドクロの姿が見えなくなるとランは香織の向かい側の椅子に座る。
「ラン、話って何?」
香織はランにおずおずと尋ねた。彼女はどうにもランのことが苦手だった。
どことなく裏があるように思えたからだ。
「…ねぇ香織様、復讐したいとか思わないのですか?」
ランは香織に尋ねた。
「え?」
香織はランの言葉に信じられないと言うように目を見開いた。
「だーかーらぁ、あの男に復讐したいとか思わないのですかぁ?」
「え、いや別に」
香織は動揺した。
「人を殺しちゃいけないし」
「なんで殺したらいけないのです?」
「そりゃあ生き物は大切にしなくちゃ」
香織は笑顔で答えた。
「たとえそれが人殺しでも?」
「…」
香織は無言のまま俯いた。
「…ねぇそれなら香織様」
「何?」
香織は俯いたまま聞いた。
「私とご主人が復讐に協力するといったらどうします?」
「?!」
香織は顔をあげた。
「でも人を殺したら…」
「香織様は他の人があの男の犠牲になっても良いのですか?」
ランは香織のそばに駆け寄った。
「香織様、あの男に復讐しましょう!」
香織は暫く無言だったが、やがて意を決したように頷いた。




         ーーーそして悲劇は加速する

殺人病棟 ー始まりの悲劇ー ( No.58 )
日時: 2017/01/07 17:54
名前: 死蘭 (ID: DdBicf6e)

その日の夜ーーー

「ご主人〜どうかなさいました?」
浮かない雰囲気を出しているドクロの隣でランは明るい声で話しかけている。
「…ずっと、気になっていることがあったんだ」
ドクロは歩いていた足を止め、ランの方を向いて話し始めた。
「俺はずっと考えていた…何故彼女がここにやってきたのかを…ここへ来るものは皆、死を望んでいるか、何かに絶望しているか、この二つだった。しかし、彼女は絶望などせず希望を捨てずに生きていた。ましてや死を望むなど、彼女には考えられないことだ。なら何故ここにいるのか。そこで思い出したんだ、ここに来る条件を」
ドクロはランに考えていたことを話し続ける。ランはただ彼の話に耳を傾けていた。
「ここへは死を心から望む、何かに絶望する、それ以外にもう一つ…誰かが特定の人物を指名すること。それしか考えられない…しかし一体誰が彼女を指名する?ここに彼女を知るものなどいなかった。もし知っていたとしても指名する理由は?俺にはそれがわからなかった…だがそれが間違いだった。本当はいたんだ、彼女を知っていて指名する理由がある者が。そうだろう……ラン」
ドクロの言葉に彼女は暫くの間何も言わなかったが、やがてクスクスと笑い始めた。
「ぷッ…あははははッ。さっすがご主人!我が主です」
ランはいつもの明るい口調で話し始める。
「そうです。私が彼女を指名しました!理由は大方予想はついておいででしょう…まぁ簡単にいうなれば好奇心ですよ」
「好奇心だと?」
ドクロは不機嫌そうに尋ねた。
「てっきりあの男をスカウトしたいがためだと思っていた」
「えぇ、一応それもありますよ。ていうかそれがいちばんの目的です」
ランは人差し指をピンと立てた。
ドクロは「やはりそうか」と言って眉をひそめた。
「しかし、それには香織様が必要だったのですよ。あの男をスカウトするにはこちらに来てもらわないと。なぜならここは冥界であり冥界ではない…なんとも中途半端な存在なのですから。それなら現世とリンクした時でもいいじゃないかと思うでしょうが、それは少し危険な駆けになります。ご主人もそれは知っておいででしょう?…だからまずはあの男がずっと目をつけていた彼女を殺させ、そして彼女にその復讐をやってもらい、こちらに来させる…というなんとも遠回りなやり方をせざるを得なかったわけです。あ、彼女を殺させるやり方はご主人も知っての通り…」
「洗脳か?」
「その通りでございます」
ランはにっこりと笑みを作る。
「ご主人…私はあなたに忠誠を捧げると誓いましたが、好奇心は捧げてなどおりません。それにあの男はこれからのバトルロイヤルに必ず必要となりましょう。それに私達が生きていくためにも…だからどうかあの男、中澤悟を手に入れるために香織様の復讐にご協力ください!!」
ランはドクロに頭を下げた。ドクロは何も言わずにただ複雑な雰囲気を出したまま俯くしかなかった。

Re: 殺人病棟 ( No.59 )
日時: 2017/01/10 19:40
名前: リリアーヌ (ID: DdBicf6e)



死蘭さんへ

こんばんは。お久しぶりです、リリアーヌです。
いやー香織ちゃん可愛いですねーwランもあのぶっ飛んだ性格、嫌いじゃないです!
ていうかドクロさん格好いい!!クールな性格が半端なく格好いい!!!

すいません、またまた暴走してしまって、、、
続き楽しみにしてますよ!

殺人病棟ー始まりの悲劇ー ( No.60 )
日時: 2017/01/11 19:57
名前: 死蘭 (ID: DdBicf6e)

リリアーヌさん、お久しぶりです。
またコメントしてくださりありがとうごさいます!
私もドクロ好きですよーw
これからも投稿していくのでぜひ読んでいってください!!


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