ダーク・ファンタジー小説

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殺人病棟
日時: 2016/03/07 18:06
名前: 死蘭 (ID: zflF3NFd)

こんにちは。死蘭です。
このお話は少しグロい表現を使いますが、そこは気にせずに読んでいただけると嬉しいです。
よろしくお願いします。

Re: 殺人病棟 ( No.6 )
日時: 2016/03/09 15:24
名前: 死蘭 (ID: zflF3NFd)

ありがとうございます!
頑張ります!

Re: 殺人病棟 ( No.7 )
日時: 2016/03/09 16:45
名前: りー (ID: pbINZGZ2)

読ませていただきます!

Re: 殺人病棟 ( No.8 )
日時: 2016/03/09 16:46
名前: みー (ID: pbINZGZ2)

読ませていただきます!

Re: 殺人病棟 ( No.9 )
日時: 2016/10/29 08:34
名前: 死蘭 (ID: qbtrVkiA)

バアン・・・銃声はあちこちから聞こえ、それと同時に悲鳴も聞こえる。
私は荒くなった息を整えるために何度も呼吸をする。呼吸をしてる間でも銃声や金属音は聞こえ、水が弾けるような音も聞こえる・・・おそらく血が飛び散る音だろう。
病院の一階の廊下の角で様子を見ている私の隣では、ここで知り合った友人の坂下加奈子が茶色い目をこちらに向けている。
「ねえ、青ちゃん大丈夫?手、震えてるよ?」
加奈子が心配そうな表情で私の右手を指した。右手には先ほど頭から血を大量に出して死んでいたヤツから奪った銃が握られている。
私は右手にチラッと視線を送る。確かに震えていた。それはそうだ。なにせ本物の銃を実弾入りで持っているのだから。震えるなという方が難しい。
「平気ですよ、こんなの。それよりも早く階段を探さないと・・・階段て本当にこっちにあるんですか?私入院してからほとんど出歩いてないんでわからないんですけど・・・」
私は彼女の手を取り、走り出す。
「加奈子さん、本当に屋上に行けば助かるんでしょうか?」
私は「階段を上がって屋上に行けば助かる」という加奈子の情報を信じ、上に通じる階段を探していた。
「たぶん・・・私も人から聞いたことだけど」
加奈子は自信なさげに答えた。その声はとても震えている。
「あの、階段て何階まで続いてるんですか?」
私は彼女を不安にさせないためにそう聞いた。
彼女はおびえた声で「4階まで」と言って、それきり黙り込んでしまった。
4・・・不吉な数字だ。私は小さい時から4とか9とかそういった縁起がいいとは言えない数が嫌いだった。何で嫌いになったかは覚えていない。私が4歳の時に両親がいなくなったせいなのか、それともまた別の理由があって嫌いになったのか・・・まあ、今考えたところで答えなど出てこないだろう。
そういえば、加奈子とこうやって話したのは久しぶりだ。臆病で私よりも3つ年上の彼女は、何かあるとすぐビビる。しかし、そんな中でも決して逃げずに私を守ってくれる彼女はとても優しかった。だから私は彼女を尊敬していたし、彼女も私を「しっかりしていて頼もしい」と言って尊敬してくれていた。私と彼女の病室は離れていたが、いつも彼女が私のもとに訪ねてきて、たわいのない話をするほどの仲だった。
しかし最近はなんとなく彼女と話しにくくなっていた。別に嫌いになったわけではない。ただ近頃の彼女は命を大切にしなくなった。ある日突然、前触れもなく・・・。
だからここのところは彼女とはなんとなく話せずにいたにだが、今ここにいる彼女は私の知っている心優しい彼女だった。いつもと変わらない、優しい彼女だった。
では、最近の彼女の様子は全て私の勘違いだったのだろうか。
あの恐ろしさは、全て嘘だったというのか。
「あ!階段あったよ、青ちゃん!」
加奈子の声で我に返った私は目の前に階段があることに気づいた。
私と加奈子はお互い相手がいることを確認してから、階段の方にゆっくりと足を踏み入れた。

Re: 殺人病棟 ( No.10 )
日時: 2016/03/09 17:13
名前: 死蘭 (ID: zflF3NFd)

りーさん、みーさん、ありがとうございます!
ぜひ読んでくださいね。


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