二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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hunter×hunter 絵なんか描いちゃったり…
日時: 2011/01/05 00:44
名前: びたみん (ID: J7cEmcFH)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=18644

オリキャラ主人公の小説です。
気まぐれ更新です(´・ω・`)
ネタバレ要素含む割に、原作&キャラガン無視です。
キャラ崩壊が凄まじいです。
旅団ヒイキなので、原作ではメインのキャラが脇に出てくるかこないかぐらいの頻度でしか登場しません・゜・(ノД`;)
後、他の作者さんの作品に登場するキャラクターたちが出演します。【颯様=リュカ&イール(戒魔様原案)&マダラ】などとなります。ハンター×ハンターの二次小説のキャラクターです。(颯様の作品へは、上記の参照URLからどうぞ♪)
承諾してくださる心の広ぉ〜〜〜〜〜い方、どうぞご覧になってやってくださいませ(´・Д・`)ノ))

第1話◆蝶と蜘蛛
第2話◇青いビロード
第3話◆蜘蛛の手足
第4話◇蝶への依頼
 ☆おまけ☆
第5話◆青い蝶【颯様のオリジナル主人公が登場いたします】
第6話◇道化と霧の惑い
第7話◆抱えゆくもの
 ★お知らせ★
第8話◇白い札
第9話◆悲しみの意味
第10話◇蜘蛛の灯

第4話のタイトルアイディア★颯様( ´艸`)★。、


>>新章<<
 第1話●羽ばたき【前編】
 第2話○幻想世界
 第3話●羽ばたき【後編】


ёキャラ解説ё

【名前】
セリト=フリティラリア

【身長】
167㎝

【体重】
50kg

【年齢】
18歳

【性格】
冷静
優しい
物怖じしない
弱い自分は許せない

【体型】
細身のくせに出るトコ出てやがる

【容姿】
黒髪ロングのストレートで、具体的な長さは腰ぐらいまで。
目は、ブルー&バイオレットのオッドアイ(虹彩異色症)

【特徴】
左胸に、蝶の刺青
際立つ美貌ヽ(・∀・ )ノ キャッ キャッ

【戦闘】
体術&ナイフ
必要があれば銃も使える。
戦闘力は、クロロより僅かに劣るレベル

【職業】
表稼業・珍獣ハンター
裏稼業・よろず請け負い屋

【特技】
体術
医術


【念能力】
女神の祝奏めがみのしゅくそう
ヴィーナスパフォーマンス
 傷を癒す。
 能力者及び、周囲の傷を負った者の傷を癒す。
 欠陥した部位(千切れた腕)なども、対象者の細胞を糧とし、増幅して再生する。
 しかし、能力者が直すことを望んでいなければ発動できない。(この能力を強制させることはできない)
 また、疲労が激しく連発しては使えない。 

悪魔の慈愛
デビルズアフェクション
 念の影響、念による傷などを、他者へ移す事ができる。
 能力者以外にも使用可能。
 代償として、召喚された悪魔への口付けが要求される。

自然の祝福
エレメントブレッシング
 四大元素(火・水・風・土)の精霊を、念で具現化する。
 具現化された精霊は、能力者の望みに準じて力を貸してくれる。
 ただ、集中時間を消費する。

念獣
自然の祝福で力を貸してくれる精霊、及び、除念の出来る念獣、メドラーを呼び出すことができる。

メドラー
常に召喚しておける念獣。除念ができる。召喚する際に労力を消費するが、それ以降(召喚後)の疲労はない。馬となり移動をスムーズにしてくれ、狼となり戦闘の補助をしてくれる。



説明、以上となります。
大変長々しく失礼致しました。
 PS コメントなどいただけたら大変嬉し…((殴
   失礼しました+。・(Pд`。q)゜。+   


コメントなどの返信は、コメントして下さった方のスレに、直接返させていただいております(´・ω・`)
スレを持ってらっしゃらない方への返信は、自スレでさせていただきます( ´艸`)★。、

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Re: hunter×hunter【女主人公】 ( No.6 )
日時: 2010/10/19 19:39
名前: びたみん (ID: .M49B5Sc)



 青い花束が大量に入った花瓶を、持ったまま目の前の主人を見つめるメドラー。
 黒く小さなカードを片手に、少し目線の高いメドラーを見上げてじっと立ったままのセリト。
 二人の間にあるのは、外からときおり聞こえてくる朝の清々しい鳥のさえずりと、テレビのニュースから流れてくる、ニュースキャスターにはあるまじき体型をした中年男性の早口の情報だけ。

「……えっと、とりあえずその花束は盗まれた『青いビロード』だと思うんだけど」

「はい、そうだと思う。
 これだけの大量の青バラは、一個人で買うには相当の金額だから。
 それに、こんなに鮮やかな色の青バラは見たことがないし、最近改良された青バラだよ。多分」

 おおよその推測を立てて主人の言葉に返答する。

「返さなきゃね…」

 はぁ、とため息を吐きながら呟く。

「でも、下手にそれを持っていくと、多分疑われる」

「そうよね…
 盗まれた筈の物が、いきなり『家に届いたんです☆』なんて言っても疑われるだけだしねぇ……」

 うーんと、眉間に皺を寄せながら二人して思案のポーズ。

「それと同じで宅配で送ってみる」

「私たちはコレの需要を知らなかったから宅配員に問い詰めなかったけど、あちらさんはコレを心待ちにしてるんだから宅配員は尋問されるでしょ」

 配達員が、濡れ衣を被せられて拷問をされる可能性だって、なくはない。

「仕方ない…
 今夜、届けに行こうか」

 全く、この清々しい朝にとんでもないトラブルだ。
 一体誰がこんなことをしやがってくだすったのかは判らないが、とんだ迷惑極まりない。

「ところでセリト
 仕事は??」

 セリトは普段、こんな清々しい鳥の囀りも、朝の爽やかな空気も吸わない。いや、厳密には吸っているのだが、その状態は遥か異次元の世界へと旅立っている。要するに、寝ているのだ。
 そのセリトがわざわざこの時間に起きている理由、それは、表稼業である珍獣ハンターの仕事をする為だった。

「あ…」

 そして、当初予定していた時間からは、約40分程のロスがあった。
 急いで未踏のジャングルに足を向かわせたセリトは(移動時間はちゃんとありました。)、生きた伝説となりつつある己の名に、恥じぬように新種のテントウ虫を登録リストに登録して帰った。
 発見して収獲したと言っても、その生物自体を持ち帰ったのでは研究の餌食にされてしまう。自然を荒らすことを好まないセリトは、いつも新種の写真を送り、それを自動登録するというシステムで仕事をしていた。

「メドラー、帰るよ」

 狼となったメドラーは、自慢の鼻で変わった匂いを探していた。が、満足した様子のセリトを見て、馬へと変形する。セリトの移動手段として、メドラー(馬)の背に乗って移動するからだ。
 メドラーは念獣だけに、普通の動物とはケタ外れに基礎能力が高い。馬の形体を取っているときに駆ければ風となり、狼の牙はナイフよりも鋭い。人型の時も、ある程度の体術なら使える。除念もできるとなれば、ほぼ万能だ。除念の発動条件がいささか面倒ではあるが、それを除けばこれ程頼りになるサポート役はいない。

[早くない?]

 馬へと変形を遂げた後、口の利けない骨格なことから、念を通して、一種のテレパシーとでも言うのか、その能力でセリトへと語り掛ける。

「ああ、まだ16時か…
 でもバラ返しに行かないとね」

[ああ、そうだった]

 メドラーの背にひらりと跨って、轡を咬ませる。

[ん、この感触には慣れないなぁ…]

 セリトは苦笑いしながら着けたばかりの手綱を握る。

「ふふ、まぁ慣れないでしょうね。
 超長距離を移動するときだけだから我慢してね」

[セリトのバランス感覚なら問題ないだろ]

「でも疲れるんだよねぇ、乗馬って…」

 いくら交通費代が掛からないから、車や電車よりも速いからと言っても、乗馬というものは想像しているよりもずっと体力を使う。
 映画なんかで軽々と乗っているが、それはちゃんと練習しているからだ。
 実際は太腿と足の筋肉、腹筋で全ての体重を支える。尻はほとんど座らない。馬の手綱を握って指示を出すのも、本来簡単ではないのだ。セリトも、普段はメドラーが先読みをしてほとんど指示を出さずとも大丈夫だが、普通の馬に乗って、ここまで乗りこなせるかと言われれば、謎だ。

[なら電車でいどうしたら?]

「でも電車で移動するぐらいならメドラ−の方が速いし。
 それに、私の移動距離を電車とか車なんかで移動した日には、すごい交通費が掛かると思う…」

 ふぅ、とため息を吐きながら語る。
 何も交通費をケチっている訳ではない。ただ、無駄遣いが嫌いなだけだ。金銭を惜しむ訳でもない。ただ、金銭感覚が一般人と同じだけ。
 仕事柄、儲けている金額は相当なものだが、普通に寝て、普通に食べて、要するに生活に困らない程度の金額があればいい。無頓着な部分もあるだろうか。

[ああ、まぁ、確かに]
 
 そして、その主人と共に生活をしているメドラーも、金銭感覚は一般的だった。

「じゃあ、帰ろうか」

 そして、強めにメドラーの腹を蹴る。
 ぐっと太腿に力を込めて、己の体重を支えた。
 前足を大きく振り上げて嘶いたメドラーは、目にも止まらぬ速さで、駆ける風となって疾駆した。
 その後、来た道を辿り、約2時間の岐路は終わりを告げた。










皆様こんにちは(。・ω・)ノ
今回登場した(1話にもちらりとでてきましたが)メドラー←馬バージョンについて少しばかりこだわりを。
ええ、こだわりをかたらせてください……!!!!!
こだわりを…((殴っ
すみません、熱くなり過ぎました…
えっと、時代劇から西洋映画まで幅広く登場する乗馬のシーンを、皆様目にしたことがおありかと思います。乗馬って、実はダイエット効果を保証される程に熱いスポーツなんですよ(´・ω・`)
私も馬だ好きで、チャレンジしたことがあったんですが、翌日は筋肉痛でした……
一ヶ月で3キロ痩せたんですよこれが!!
乗馬は、馬の速度が上がれば上がる程に乗っている人間の尻がつかなくなると言う恐怖のスポーツなんです(´・ω・`)ショボ
皆様どうぞチャレンジなさってくださいww

では、長々と失礼いたしました。
ここまで読んでくださって有難うございます+。・(Pд`。q)゜。+ 
まだまだ終わりはみえません…
ので、どうぞあまり期待せずにお待ちください。

Re: hunter×hunter【女主人公】 ( No.7 )
日時: 2010/10/04 23:51
名前: びたみん (ID: yRETChtU)

「よし、行きましょうか」

 人型(男)のメドラーに向かって軽く手を振る。
 その意図を正確に汲み取ったメドラーは、主人の移動の為に、本日3度目の馬への変形を開始した。
 午後6時ごろに帰宅したセリトたちは、夕食を摂り侵入の準備をし、一息吐いた後の状況が現在。
 変形の途中な為、淡く発光する己の身体を、2階にある自分たちの部屋の窓から自らを投げる。

「ああ、まぁ部屋の中で馬になると、出るとき大変だからね」
 
 下着だけを纏った身体に、黒いぴっちりとしたバトルスーツを着用しながらその様子を傍観する。

[セリト、まだ? 
 馬の姿は目立つから]

 純白の毛色の馬は、夜の闇ではそこだけ浮いた様に見えてしまう。深夜の2時を回り、周囲が寝静まっていても、もしも視界に入れば寝ぼけ眼にも目立つ。

「よし、降りるよ」

 2階の窓から聞こえた声はそうは大きくない。だが、はっきりと聞こえる声は、凛とした空気を感じさせるものだ。

[わかった]
 
 メドラーがそう告げると同時に、闇に溶けるしなやかな肢体が、重力を感じさせない重みでメドラーの背に降って来る。
 飛び降りるときに窓も閉めたのだろう。二人が入り口として使ったはずの窓は、月の光を照り返し、沈黙していた。

「メドラー、召喚解いて」

 博物館を目前に控えて、セリトはメドラーを戻した。警備が厳重な為、人数は少ない方が動きやすいと覚ったのだ。

「シルフ」

 建物の影で静かにじっと目を閉じていたセリトは、ゆっくりと目を開き、風の精霊のシルフを呼び出した。
 小さく吹いた風で髪が揺れる。舞い上がった自分の漆黒の髪が視界から落ち着けば、そこには手のひらほどの小さな美女が宙で舞っていた。

『あら、こんばんは。セリト』

「こんばんは、シルフ」

『ウンディーネ(水)もサラマンダー(火)もノーム(土)もいないのね』

 自分と同じ、他の精霊たちがいないとわかると少し気落ちした様子だ。

「ごめんね。自然の祝福エレメントブレッシングじゃないから」

 四つの元素の精霊を、一気に召喚できるのは自然の祝福エレメントブレッシングを使用したときだけだ。
 自然の祝福エレメントブレッシングは、四人全ての精霊を呼び出せると共に、全員を等身大で呼び出すことができる。
 ただ、集中しなければならない為、戦闘中に召喚するのが不可能なのが欠点だ。

『まぁいいわ。セリトを独り占めできるんだと思えば。
 で、一体何の用があるの?』

「ごめんね。
 それなんだけど、あそこ見て」

 風を纏った精霊は、示唆された場所を物陰から覗く。

『げぇ!何あの人間の数!!』

 風の精霊シルフは、気まぐれな上に人間嫌いだ。
 博物館を厳重に取り囲む警備員の数を見て、うぇ!と嫌そうな声を上げる。
 深夜も更けているというのに、博物館は日中の明るさを保っている。

「ちょっとこの前泥棒が入ったらしくてね、警備が厳重になってるんだよね」

『なんでわざわざこんなときに忍び込もうとするのよ!!もうちょっと待ちなさいよッッ!!我慢しなさい!!!』

 母親の様な口調で捲くし立てる。

「えー、でもお母さん、私これを返しに行かないと」

 乗って、大きな袋の中に綺麗に仕舞われていた青バラを取り出す。

『!!!!
 まぁ!!すごいきれいなバラねぇ』

 うっとりと手を頬に当てながら夢心地に言う。
 シルフは気まぐれで人間嫌い。そして、美しいものが大好きな精霊。

「ね、1輪持って行ってもいいから協力して??」

 強請る様に、「ね?」と首を傾げる。
 その姿で強請られれば、体外の人間は許してしまうだろう。

『うー……
 あの人間の群れに突っ込んでいかなきゃいけない訳?』

 セリトのお強請りに弱いシルフは、うーんと考え出す。

「ううん、突っ込まなくていいから、お願い。あの人たちを眠らせて欲しいの」

 「おねがーい」と言って強請られてはもう折れるしかない。

『もう、しょうがないわね…
 眠らせるのにどれだけ力を使うかわかってるの?』
 
 文句を言いながら小さなシルフは小さな手を前に突き出す。

「うん、ごめんね。
 でもシルフにしか頼めないの」

 シルフはとうとう観念した様に前に翳した手に、風を集めだす。
 手のひらほどの大きさしかないシルフの前には、いつの間にかセリトよりも大きな風の球体ができていた。それはますます膨れ上がり、最後には大の大人が10人は入るかと言うほどの巨大な球になる。
 ゴウゴウと唸る風に流石に気付いた警備員がガヤガヤとこちらへ集まりだす。

『眠風』

 50m程先まで迫っていた警備員は、近い者は吹き飛ばされ、100m以上離れていた者は静かに眠りに就いた。

「あーあ、何人か吹き飛んじゃったね」

 苦笑しながらシルフに語り掛ける。
 
『大人しくしてれば気持ちいい夢の中だったのに』

 ふんっと鼻を鳴らしながら腰に手を当てる。
 シルフの眠風は、風の唸りを旋律に変え、その風に触れた者を眠らせる技だが、唸りが旋律に変わる前にその風に触れてしまうと、小さな台風に触れるのと変わらない破壊力を発揮する。
 吹き飛ばされた警備員は、例外なく気絶し、そうでない者は安らかな寝息を立てていた。

『これで仕事は終わりかしら?』

 そう言って小さな両手を突き出してくる。
 セリトは「ああ」と言って、片手に抱えたままだった花束から一本抜き取り、鮮やかな青バラを小さな手に渡してやる。

「(ごめんなさい、一本だけ使わせてもらいます)
 はい、疲れる仕事ご苦労様。ゆっくり休んで」

 バラの棘を避けながら、満足そうにバラを手に持ったシルフは、『ええ、そうさせてもらうわ』と言ってほくほく顔のまま、風に溶けて消えていった。

「まぁ、一本も返ってこないより、一本少ないけど返ってくる方がいいでしょ」

 軽く言い訳をしながら花束を慎重に袋に仕舞い、電光も眩しい博物館のなかへ入って行った。













Re: hunter×hunter【女主人公】 ( No.8 )
日時: 2010/10/04 15:16
名前: びたみん (ID: yRETChtU)

ほんとは前回の投稿の下の方に書こうと思ってたんですが、入りきらなかったので…+。・(Pд`。q)゜。+ 
四大元素について
「ハンタにだしていいのか?なんかもう魔法っぽくなってない??」と自分でも思ってます…
いいんです。楽しいので!!
えっと、今回でてきたシルフちゃん。伝承で伝わる性格は作中に書いた通りです。
・気まぐれ
・人間嫌悪
・綺麗なものが好き
火の元素の精霊は、サラマンダーです。
・荒い気性
・人間嫌悪
で、性格とはまた違うんですが、もともとはオオサンショウウオがモデルになったとか。
水の元素はウンディーネ。
・穏やかな気性
・人間はどっちでもない
・人間の男性に恋をする
よく女性の裸体で描かれている精霊さんです。人間の男性に恋をするらしく、その男性を水に引きずり込むとか、人間の女に変装して逢瀬を重ねるとか、ちみっとヤンデレ要素を含んでるみたいです…
作中では女の子にしようと思ってますヽ(・∀・ )ノ
土の精霊はノームですかね。
・とっても穏やか
・人間に非常に友好的
・宝石大好き
赤っ鼻のおじいさんとして描かれることの多いノームさん。人間に非常に友好的で、自分を助けてくれた人間には、鉱山なんかを教えてくれるという話。
土に住んでいるみたいで、その分石の成分なんかにも詳しいみたいですね。宝石が好きらしく、土の中に埋めて隠してあったり…((´д`●))
あれ?おかしいな…めちゃくちゃ長くなってる?
すみませんすみません。ありがとうございました!!これにて失礼いたします(´・Д・`)ノ))フリフリ

Re: hunter×hunter【女主人公】 ( No.9 )
日時: 2010/10/04 18:06
名前: びたみん (ID: yRETChtU)

博物館編(青いビロード)今回で終わらせたいと思います。
ちょっと短くなるかも。








 博物館の中を、慎重に進む。
 走る速度は落とさないが、円で辺りを警戒しながら博物館の中を駆けていた。
 幸い、明後日の護衛の為に見取り図は渡されていたので、迷うことなく歩を進める。
 バラを返す事が目的なのだから博物館の手前で置いておいてもよさそうなものだが、なんとなく、元の場所に戻さなければいけないような気がする。と言うか、嫌な事が起こりそうな予感がする。

「(誰がこんなすんばらしい贈り物をしてくださったのか知らないけど、私の気を引きたかったんなら効果は絶大よ)」

 小さく舌打ちをしながら突き進む。
 嫌な予感に脈打つ心臓を宥めながらガラスケースを目指す。

「————なんだよ。
 外と連絡が取れないな…」

「あ?誰もか??
 他の奴に無線してみろよ」

 40m先に、気配を感じて、近寄る。
 会話が耳に聞こえる程度のところで様子を伺った。

「駄目だ。誰も無線に出ない」

「おいおい…!!!
 館内の奴等全員に連絡を取れ!!」

「(あれ、思ったより優秀みたい)」

 あと5分は時間が稼げると思ったが、どうやらこの博物館の警備をしている警備員は優秀な様だ。

「マジかよ…あの人数なのに!!」

「それより、外が誰も見張る奴等が居ないって事はもう侵入してるんじゃないか!!?」

 うーん、バレちゃった。

「(どうしようかなぁ…)」

 さほど困ってもいないが、無駄な労力は使いたくない。


バァアアアアアアン!!


「(何!!?)」
 
 外から凄まじい音が響き、館内を揺るがす。

「なんだ!!?」

「今の音、侵入者はまだ外に居るんだ!!!」

 そう喚くと、1人が背中に背負っていたおおきな無線を取って大きな声で危険を知らせる。

「非常事態!非常事態!! 
 博物館周辺に侵入者が居る模様、館内の者全てに告ぐ、総員で侵入を阻止せよ!!!
 繰り返す、非常事態!非常事態————」

 どうやら背負っていた大きな器具は放送装置だった様だ。

「(誰かがこの博物館にあるものを狙ってるのか…
 少なくともこのバラじゃないでしょうし、今のうちに戻させてもらうか)」

 このバラは、今は博物館にないことになっている。無い物を狙う筈はないし、仮にこのバラが盗られたとしても、自分の手から離れる以上、このバラが盗まれても別に構わない。自分に変な疑いが掛からない様に返すだけの話だ。自分に疑いが掛からないのであればあとは勝手にしてくれ、とセリトは思う。

「(あちらさんはあちらさんで勝手にやってくれるでしょうし、私も好きにさせてもおう)」

 バタバタと館内の警備員が全て外に向かって行ったのを見届けて、必要のなくなった円を解いて駆け出した。

「(それにしても、全員が外に行かなくても…
 もし、館内に敵が紛れ込んでたらどうするんだろ…)」
 
 自分が紛れ込んでいることは棚上げで、先程の警備員に対する評価を訂正した。
 まっすぐ伸びる廊下を駆け抜け、2階への階段を高く跳躍して上がる。1階とは対照的に、複雑になっている廊下を迷い無く突っ切り、重みのある木の扉に、金の緻密な細工をされた重厚な扉を開ける。
 そこは広い会場になっていて、500人を収容できる展示品のお披露目会場だ。

「(この展示品がこの会場で展示されるには予定よりちょっと早いけど、ま、明日も明後日も主役がいないよりマシでしょ)」

 中央にあるガラスケースに近寄って、そっと花束を置く。例の青バラ生産所から出荷されているバラは、半年は水もなにもなくても枯れることはない。
 それは、水替えと日当たりにさえ気を配れば、永遠に咲き続けるという事。
 人間が古来より求めて止まない永遠の命を、このバラは持っている。

「(可愛そうな命…)」

 自然のサイクルからはみ出した人間が作りだした、人間の、枯れることの無い憧れの象徴。
 世話をする限り咲き続けるが、人の手がなくなればあっけなく枯れてしまう命。

「自分の意思で咲くことも、散ることも出来ない…」

 ぽつりと発した言葉には、とても悲しい響きが木霊する。

「はぁ…」

 重い気持ちを吐き出す様に、小さなため息を吐いた。
 

バツンッッ!!


 ブレーカーが落ちるような音と共に、部屋中の電気が消えた。

「(今度はなに!!?)」

 バッと構えの体勢を取ったセリトは、すぐさま円を張った。
 暗闇に慣れ親しんだセリトの目は、すぐに僅かな光源を拾って闇の中の輪郭を捉えられるようになる。
 辺りを警戒して10分程経っただろうか。外での争いのせいでたまたまだろうか。そう思って警戒を解こうとしたセリトだが、辺りがいきなり明るくなり、目眩を起こした。

「まぶし…っ」

 色素の薄いブルーとバイオレットのセリトの目は、めっぽう光に弱い。目の色が特殊な人間の特徴とでも言おうか。
 目に刺さるような痛みを覚え、腕で光から瞼を庇おうと腕を持ち挙げる。
 
「ああ、やっぱり光に弱いみたいだな」

 
「…ッッ!!」

 この声には聞き覚えがあった。
 漆黒の目に漆黒の髪。全てを黒で固めたような男。
 
「さて、青いバラの蜜は美味かったか?」

 今だ眩しさから回復できていないセリトの口に、何かがあてがわれる。

「(この匂い…クロロホルム!!!)」

 睡眠効果をもたらす強い薬のしみこんだ布、それを口にあてがわれて、セリトは技を繰り出すが、目を眩しさから庇っているため、ろくな抵抗ができない。
 男の手によって目を庇っている手をどけられた。

「ッッッッ!!!!」

 瞼越しに感じる強い光と、口元から臭い立つ薬品の臭いに、頭が朦朧としてくる。
 意識を手放す寸前になって光に慣れてきた、重い瞼をこじ開ければ。闇の様な瞳と目が合う。

「(やっぱり…)
 クロロ……ルシル、フ……」

 自分を罠に掛けた男の名を、最後まで言い切らない内に、セリトは意識を失う。
 力の抜けた美しい肢体を横抱きにして、男は口の端を不敵に持ち上げる。

「蜘蛛と蝶の力関係は、いつでも蜘蛛の方が上なんだ」

 






結構長くなりましたね…;
こんな筈じゃあなかったんですが…(´・ω・`)

兎にも角にも、第2話青いビロード、終了いたしました!!!!ヽ(・∀・ )ノ キャッ キャッ

友人にこの話の題名を見せたとき、笑われました。大爆笑で。
メッセージカードに書かれてあった「青いビロードを君に」というセリフなんかは、すさまじく子宮に響く声で、何回も何回も繰り返されました……
私も、自分にネーミングのセンスがないのはわかっているので、自分のネーミングながらも、「くっせぇww」とか思ってしまいまして、一晩中笑い転げました。
もうこれからはネーミングの募集を掛けることにしますwww( ´艸`)★。、

hunter×hunter 3話 タイトル募集(一話一話の ( No.10 )
日時: 2010/10/04 23:31
名前: びたみん (ID: yRETChtU)


 額に当たる、冷たい感触に目を覚ます。

「……んっ」

 ゆっくりと瞼を開ける。
 頭がボーッとする。

「ここ…どこ…」

 灰色の天井をぼーっと見つめてはっとした。
 
「(そうだ…!!
 クロロ=ルシルフル…ッッあいつ!)」

 セリトは、目覚めた場所が自分の部屋ではない事に気がついて勢いよく起き上がる。
 はずだったが、意識を失う前に嗅がされた薬品の所為か、頭に激痛が走る。

「つっっ」

「ああ、起きたの」

 セリトの気配に気付いたのか、胸元とスラリと伸びた脚を、惜しげもなく晒す長身の女が素っ気無い色の戸を開けて入ってきた。

「……パクノダ」

「あら、知ってるの??」

 驚いたように目を見開くパクノダに、こめかみを押さえながら頷く。

「団長もそりゃあ気になるわよねぇ」

 目を瞑って痛みをやり過ごしたセリトが顔を上げる。
 お互いに視線を合わせてパクノダは一言。

「これは、気にしないのも無理ね」

 苦笑しながら言うパクノダは、何処か優しい雰囲気がする。
 少し警戒を解きながら、セリトは疑問をぶつけた。

「ここは、ドコ?」

「私たちのアジトよ」

「どこにある??」

「それは言えないわ」

「何の為に私をここへ?」

「団長にしか分からないわね」

 本来答えなくてもいい質問に答えてくれたパクノダに感謝する。

「どうもありがとう」

 ベッドで上半身だけを起こした状態のまま、ペコリと頭を下げる。

「かまわないわ、私からも質問させてちょうだい」

 セリトはこくりと小さく頷く。

「答えられる範囲でなら」

「じゃあ、あなたの仕事は?」

「珍獣ハンター」

「星の数は?」

「二ツ星」

「じゃあ、ハンターの仕事で貴女は博物館にいたの?」

「NO」

「じゃあなんで?」

「どうやらこちらの団長様からいただいたと思われる不要な贈り物を返品しに」

 その質問に答えた瞬間、セリトの周囲の空気が重くなった。パクノダは内心冷や汗を掻きながらも質問を重ねていく。

「(団長この子になにしたのーーッ!!)
 そ、そう…
 念は使える??」

「一応」

 収まった威圧感にほっと息を吐く。
 
「それはどの程度?」

「答えられません」

「何故私たちのことをしってるの?」

 以前、一度裏稼業で幻影旅団の一掃を依頼されたことがあったからだ。ご丁寧に顔写真と名前まであった。知っいるのはその為だが、裏稼業のことは基本的に秘密事項なのだ。

「答えられません」

「貴女の名前は?」

「セリト=フリティラリア」

「では最後に一つ。『ツバキ』というのは、貴女?」

 裏稼業での偽名を知られている。
 内心舌打ちをする。こうやって聞いてくる以上、ある程度の確信があるだろう。

「いいえ。
 何故??」

 心底不思議そうな顔を装って、きょとんと首を傾げる。

「貴女の左胸の刺青。『ツバキ』にも同じ場所に刺青があると聞いたから」


「でも、『左胸に蝶の刺青』なんて珍しくは無いでしょう?」

「黒い髪」

「それも珍しくはありませんけど」

「青と紫の、オッドアイ」

「……」

 降参だ。ここまで知られているとは、弁明の余地はない。

「答えないという事は、肯定と取ってもいいのね?」

 おどけた様に両手を挙げる。

「まぁ、念能力のことについては深く追求しないわ。
 私たちの暗黙の了解でもあるし」

 言った瞬間、あ、と口に手を当てる。

「余計なお喋りが過ぎたわね、もう少し寝てなさい。まだ薬が残ってるでしょう」

 柔らかいベッドでまだ寝ていろと言われて、無言で部屋を出て行くパクノダを見送る。

「メドラー」

 完全に気配が消えたのを確認して、メドラーを呼び出す。

「……ここどこ?」

 女性の人型で登場したメドラーは、辺りを見回してコンクリートのむき出しになったこの場所は何所だと問いかけてくる。

「幻影旅団のアジト」
 
 即答したセリトのセリフに、メドラーは暫く固まった。

「・・・・・・・・・
 で、何をすればいい??」

 自分が呼び出されたからには何かする事がある筈だと、主人の指示を仰ぐ。

「多分、今のこの状態じゃ逃げきるのは無理。
 相手が悪すぎる。」

「??何処か怪我でもしたの?
 だったら女神の祝奏ヴィーナスパフォーマンスで治せばいいのに」

「いや、怪我はしてないよ。
 薬で頭が痛いだけ」

 心配そうに見つめてくるセリトに、優しく微笑み掛ける。

「でね、抜け出すのは不可能だし、寝るから、見張ってて??」

 「ね?」と首を傾げて強請る。

「はぁ…
 仕方ないなぁ…」

 ため息を吐いて、狼に変形する。
 寝るときはいつも狼の姿だ。理由はセリト曰く『添い寝するとき気持ちいいから』だそうだ。
 
「ありがとう」

 ふわりと笑って、枕を退ける。枕のあった位置に、のっそりとメドラーが横たわった。
 これでは体のいい枕の様だと、メドラーは内心思うが、自分の腹に顔を埋めて気持ち良さそうに眠るセリトを見て、まぁいいかなどと思う。
 前足に頭を擡げて、戸口をじっと見つめた。
 それはさながら、主人を守る番犬の姿だった。

第3話に突入した訳ですが、タイトルが今だ決まりません…(´・ω・`)
どなたか、救いの手を……


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