二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

少年陰陽師*双月恋妖絵巻*
日時: 2012/04/11 22:14
名前: 翡翠&勾菜 (ID: KkB6tonB)

はぃ、ここは二人で書いていく小説処です。

—————ご注意書き—————
・更新がまちまちですが、それでも良いという方、お進みください。
・荒らしとチェンメはお断りです。
・恋愛ものが嫌いな方、はい、さようなら。

#序章#
>>1 >>5 >>6 >>7 >>8 >>9 >>10
>>11 >>12 >>15 >>16 >>17 >>18
>>19 >>20 >>24 >>27

〜第一章*牛鬼編*〜
>>30 >>32 >>35 >>37 >>38 >>39
>>40 >>41 >>42 >>43 >>44 >>45
>>46 >>47 >>48 >>49 >>50 >>51
>>52 >>53 >>54 >>55 >>56 >>57
>>58 >>59 >>60 >>61 >>62 >>63
>>64 >>65 >>66 >>67 >>68 >>69
>>70 >>71 >>72 >>73 >>74 >>75
>>76 >>77 >>78 >>79 >>80

〜第二章**〜
>>81 >>82 >>83 >>84 >>85 >>86
>>87 >>89 >>90 >>91 >>92 >>93
>>94 >>95 >>96 >>97 >>98 >>99
>>100 >>101 >>102 >>105 >>106
>>107 >>108 >>109 >>110 >>112
>>113 >>114 >>115 >>116 >>117
>>118 >>119 >>120 >>122 >>124
>>125 >>126 >>127 >>128 >>129
>>130 >>131 >>132 >>133 >>134
>>135 >>136 >>137 >>138 >>139
>>140 >>141 >>142 >>143 >>144
>>145 >>146 >>147 >>148 >>149
>>150 >>151 >>152 >>153 >>154
>>155 >>156 >>157 >>158 >>159
>>160 >>161 >>162 >>163 >>164
>>165 >>166


では、オリキャラ紹介です↓↓

—————オリキャラ設定—————

【名前】緋月 麗菜
【読み】ひづき れいな
【年齢】17歳
【設定】緤菜の双子の姉で、強い霊力を持つ。神の血を強く受け継いでいる。
【容姿】腰より少し長い漆黒の髪をつむじのあたりで一つに結いあげている。
【性格】優しくて、おとなしい。誰かがけがをするのが嫌。調伏・星見が得意。誰かと同調することが突然起こる。感がすごく当たる

【名前】緋月 緤菜
【読み】ひづき せつな
【年齢】17歳
【設定】麗菜の双子の妹、強い霊力を持つ。巫女の血を強く受け継いでいる。
【容姿】腰より少し長い赤黒い髪をつむじのあたりで一つに結いあげている。
【性格】努力を怠らず、真っ直ぐ。人にも妖怪にも優しい。姉とは、かなり仲がいい。調伏・占術が得意。でも、治癒の術が一番得意。予知夢をよく見る。

下手ですが…イメージ>>111 >>121

☆各編の登場人物☆
〜牛鬼編〜
・王龍(白龍と黒龍の本来の姿。龍神の頂点に君臨するほどで貴船の祭神とも顔見知り)
・牛鬼(人を殺すことに喜びを覚え、人の心を操り惑わす。)
・廉狼(牛鬼の腹心の部下。心を縛ることが可能。その容姿に惑わされがちだが、実はかなりの策略家。)
・憐菜(麗菜と緤菜の母。)

〜 編〜
廉狼れんろう:牛鬼の腹心の部下。心を縛ることが可能。その容姿に惑わされがちだが、実はかなりの策略家。
時司大神ときつかさのおおかみ:時を司る神。その神位は造化三神に匹敵するため、高天原のどこかに常に座している。強大すぎる力を人で使うことができるのは時司巫女のみ。当代の巫女は麗菜と緤菜。
珠櫻妃しゅおうひ:櫻(麗菜)を自身のしもべとして扱う、謎の女。心の闇に人をつけこむ。


担当を分けて書いていこうと思っています。
麗菜…勾菜     緤菜…翡翠
で、書いていきます。
この主人公たちが、どうなっていくのか、読んでみてのお楽しみですよ。

———平安の世に生きる美しい双子の少女たちの物語が、今、始まる!

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34



Re: 少年陰陽師*双月恋妖絵巻* ( No.46 )
日時: 2011/03/29 22:08
名前: 勾菜 (ID: EbRIJM5s)

〜麗菜〜

「晴明様。失礼します。」
「おぉ、麗菜殿。どうぞ」
そう言い、私は晴明の部屋に入る。

「晴明様、緤菜の居場所は…」

そう問うと、晴明は眉間にしわを寄せる。

「それが、占じてみてもいまいちはっきりしないのです。」
「そんな…」

「ですが、緤菜殿は生きています。」
それを聞いた瞬間、私は安堵する。

「よかった……」
思わずそうつぶやく。

そのとき、脳裏に見えたモノ。

たくさんの妖怪に囲まれた緤菜の姿。
だが、その周りには清冽な神気。
この神気は……

緤菜の表情は、遠くてわからなかったが、少しだけ安心しているように見えたのは気のせいだろうか?

「……晴明様、ありがとうございました。少し、調べたいことができましたので…失礼いたします。」
そう言って私は部屋を後にする。

*           *          *

私が部屋を出て行ったあと、青龍は私が話したことを晴明に話していたらしい。

「牛鬼と…」
「ああ。」
「…宵藍や、しばらく麗菜殿についていてくれ。」
晴明がそう問うと、青龍は無言で部屋から出ていく。
「素直じゃないのぅ…」
そうつぶやく晴明の顔はにんまりと笑っていた。

Re: 少年陰陽師*双月恋妖絵巻* ( No.47 )
日時: 2011/03/29 22:42
名前: 翡翠 (ID: bTHq/plJ)

〜緤菜〜

神気に身体が包まれた瞬間、身体に《あの方》が入ってくるのが分かった。それと同時に呪縛が沈静化するのも…。
はぁ、貸しを作っちゃったな……。
それに、あの条件承諾しちゃったし…。

「麗菜…怒るかな?」
『麗菜?あぁ、お前の姉か』

脳内に直接響く声。
その声が響くたびに身体に霊力でなく、神気が満ちる。

『やはり、あいつの娘だな、我の神気が人間の身体にここまで馴染むとは。お前も我が巫女姫たる器に相応しい』
「…おしゃべりはそれくらいにして下さい。…条件を呑むとは言いましたがそれは、あいつを《牛鬼》をこの手で調伏した後の話です」

どこまでも尊大な言葉に私もしっかりと返す。
…身体が軽い。
さすがは《王龍》様と言ったところね。

『良いだろう、その言葉忘れるでないぞ』

王龍様の言葉と同時に身体に巻きついていた妖気が神気によって浄化される。自由を取り戻した私は、溢れる妖怪達に刀印を振りかざした。



そうして、思う、牛鬼を倒し、麗菜と再会すると。




*   *    *

勾菜へ

勝手に神様の名前決めちゃった。
王龍(白龍と黒龍の本来の姿。龍神の頂点に君臨するほどで貴船の祭神とも顔見知り)
とりあえずの設定。

Re: 少年陰陽師*双月恋妖絵巻* ( No.48 )
日時: 2011/03/30 20:34
名前: 勾菜 (ID: gOBbXtG8)

〜麗菜〜

私は夜警に出ていた。

もちろん、緤菜を探すために。

だが、もうあまり心配していなかった。
王龍様が動いたらしいから。

だから、私は少しでも緤菜の役に立とうとこうして夜警に出た。

こうしている間に、緤菜は仇を取っているはずなのだ。

でも、自分は何もできない。
そのことばかりが、私をさいなんだ。

しかし、緤菜はこう言うだろう。
『気にしなくていいのに…』

でも、これではいけないのだ。
私も役に立ちたい。
足をひぱっりたくないから。

——…ぉぃ

その声で、思考の淵から浮上する。

「あ、ごめん。なに、青龍?」
「…いや」
「そう。…来た…」

そう言う私の隣で青龍が警戒する気配を纏う。

「青龍…手は出さないでね。私が…祓う。」
「お前…」
返事を返す青龍の声音は不満そうな雰囲気を漂わせている。

「お願い。」
「……わかった」
再び頼み込むと、青龍は、渋々ながら了承してくれた。

「ありがとう。」
「…気をつけろ。」
「えぇ。」

一通り会話を終えると、私は妖怪に目を向ける。

「さて、緤菜の居場所、はいてもらおうかしら。」
そう言うと怪しげに微笑む。

「教エルモノカ。」
「そう、なら力ずくで。」
「望ムトコロダ。モウ一人ノ女ノモトニ貴様モ連レテ行コウ…」
そう言って、醜く妖怪は笑う。
私は、符をかまえ呪文を唱えた。

*         *          *

「さぁ、教えなさい。緤菜の居場所を」
「ゼェゼェ…教エヌ…」
「まだ、抗うか。」

そのとき、妖怪の体が朽ち始めた。
そして、妖怪は絶命した。

その妖怪は、私の術で虫の息だったのだ。

「…だめね、みんな口が堅い。」
「まだ、始めたばかりだ。」
「そうね…」


このとき、私は気がつかなかった。
私たちを見つめる黒い影があることに。

Re: 少年陰陽師*双月恋妖絵巻* ( No.49 )
日時: 2011/04/01 20:41
名前: 翡翠 (ID: BTu85InX)

〜緤菜〜

群がる妖怪達に刀印を振りかざし、道を切り開く。
それを何度も繰り返していたときのことだ。

『アノカタにオマエヲ、アワスワケニハ、イカナイ』

ねっとりとした妖気を身に纏う妖怪が私の目の前に立ちはかばった。

「どいて!私はあいつを倒すんだから!」

そう叫ぶと同時に印を叩き落す。

『ソンナモノハキカナイ』

妖怪は嘲笑うように言う。

『雑魚が、目障りだ。我の視界から消えうせるが良い』

…王龍様?

『身体を借りるぞ』

王龍様の声が響くと私は身体の自由を奪われた。
…正確には、王龍様が私の意識をのっとって身体を動かしているということ。つまり、私の身体は神を降ろす器なのだ。

「雑魚が、我の邪魔をするでない」

怒気を秘めたその声は私のものであるはずなのに、不思議な響きを帯びていた。

『ザコダト、ソレハ、オマエノホウダ』

妖怪がそう、言い襲いかかって来ると同時に、
あの、忘れもしない声が響き渡った。




「もう良い、下がれ、後は我が方をつけようぞ」




聞こえた声に胸うちにある呪縛が反応するのが分かった。

『ギュウキ様、コイツはワタシガ…』
「下がれと我は言ったのだ、聞こえなかったか?」

妖怪と、あいつのやり取りに呪縛が騒ぐ。
ようやく、見つけたんだ。
私の、麗菜の倒すべき相手を。

牛鬼と目が合った。


それと同時に私の中で何かがはじける音が響くのだった。










*     *      *

勾菜へ

昨日書けなくてごめん。
もう、展開がどんどん、おかしなことに。
何か、ごめん!

Re: 少年陰陽師*双月恋妖絵巻* ( No.50 )
日時: 2011/04/01 22:54
名前: 勾菜 (ID: NTBCloh9)

〜麗菜〜

私は、あのあと自室に戻り、睡眠をとっていた。
最初の夜だけ、二人で過ごした場所。

それから、しばらくして、ふいに目を覚ます。

そのとき、ドクンと、心臓が鳴る。

急に胸が苦しくなる。

いやな汗が背を伝う。

瞬間、脳裏にうつる映像。
それは———…緤菜。

その時、さらに心臓がはねる。
「ッぐ…」

呪縛が疼く。

「っぐぁぁっ!…せ、…せつ…なっ…?」

こんなことは、初めてのこと。

私は必死に、それを抑えつけようとしていた。

これは…緤菜との同調…?

「なんで……」
その時、私の耳に単調だが不思議な音楽が聞こえてくる。

それを聞いた瞬間、私の心は何も感じなくなってしまう。
『おいで…、こっちへおいで…』
その声に誘われるがままに、足を向ける。
部屋を出て、外へ出る。

そのとき、青龍があわてた様子で顕現する。
「おい、どこに行くっ!」

その声すら私には届かない。

その声に返す私の声は私とは、違うモノの声。
『邪魔をするなよ。』

「何だとっ…貴様は誰だ!」
『(フッ)…さぁね。…この娘は連れて行かせてもらうよ。我が主の命なんでね。』
そう言うと、私の周りの空間がグニャリと歪む。

「待て!」
そう叫ぶ青龍の声もむなしく、私はその空間に消える。

「くそっ…」

*            *           *

目が覚めると、何もないところにいた。
ズキンと頭痛がする。

周りを見回そうとするが、体の自由が利かない。
私の体は、鎖のようなもので縛り付けられていた。

目を閉じて周りの様子を探るが、だれもいない。

「ここは…」
『気がついたかい?』

小さく漏らした呟きに返ってくる返事。

「っ!」
『気分はどうかな。』
「誰…ぁッ」
そう問うが体の自由を奪う鎖のしめる力が増す。

『しゃべらないでよ。』
「ぐぁっ…」

鎖が首を絞める。
呼吸ができなくなる。

「はっ、っぐあ」
生理的に涙が浮かぶ。

『キミは、大事な餌なんだから。』

そこで、また先ほどと同じ音楽が聞こえてくる。
再び、心の自由を奪われる。

そこに、また新しい声の主が現れる。
「ご苦労だったな。廉狼れんろう。あとは、我がやろう。」
『お願いします、我が主よ。』

そう言って、廉狼は去る。

「我が呪縛よ、宿体の心の自由を奪い去れ。我が傀儡くぐつとなるように。」
私の呪縛が、牛鬼の声に呼応するのがわかった。

それと同時に、私の五感がすべて奪われる。

私の心に耳に届くのは、牛鬼の声のみ。

「さぁ、我が傀儡よ。お前のもう一人の片割れを、お前の手で葬り去ってしまえ。」
そう言いながら、牛鬼はニヤリと醜く笑う。

「はい、牛鬼様。」
その声にこたえるのは、間違いなく私の声。
しかし、それに感情はこもってはいない。

心の奥底では固く目を瞑った私がいた。

翡翠≫
なんか、ごめん。
本当にごめん。


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34



この掲示板は過去ログ化されています。