二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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星のカービィ 幻想の魔筆  まだ生きてます……
日時: 2012/03/30 18:27
名前: 満月の瞳 ◆zkm/uTCmMs (ID: A2bmpvWQ)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=21140

知っている人はこんにちは!
知らない人は初めまして!
満月の瞳です。

前作に『星のカービィ 運命の車輪』を描いていたものです。
上のURLで前作にとべますよ♪

題名は、げんそうのまふで、と読みます。
読みにくくて申し訳ありません<(_ _)>

今回のカービィは

タッチ!カービィ+きらきらきっず+ちょっとだけアニメで構成されています。

ゲームなどと大幅に設定が違うので、それをあげていきます。
満月の瞳が書くカービィ小説は、たいていこの注意事項どおりです。

①カービィはしゃべれる設定(ポヨポヨという言語は一切使いません)

②カスタマーサービスは存在していない設定(だからデデデは基本魔獣を呼び出すことができない)

③カービィ自身がワープスターを呼び出すことができる(フームは呼び出せない)

④とにかくなにもかも作者流(これだけはどうしようもないんです。ご了承ください)

⑤本編で、人間じゃないのに、人という表現が使われているときがある

以上の注意事項があります。
あとは、オリキャラやオリジナルの舞台がでてくるときがあります。
人によっては、グロテスクに感じてしまう場面があるかもしれません。

あと、この小説は、3部作の2部作目です。
前作とリンクしている場面もあるので、よりくわしく物語を理解したい方は、前作から見ることをお勧めします。
でも、これだけ見る場合でも大丈夫です。

イメージソングは常時投稿していきます。

今回は幻想編という呼び方でいきます。
前作は運命編です。

前作より約一年ほどまえのお話です。

アンケートはじめました♪

ぜひよかったらやってください♪

今年は受験なので、更新が遅れるときもあると思いますが、見ていただけたらとても嬉しいですwww

ツイッターはじめました♪>>185

ブログはじめました♪(スマブラ小説書いています!よかった見てください!感想待ってます♪)>>187

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登場キャラ>>20



序曲 幻想の魔筆>>3

第一楽章 絵画の詠唱アリア>>10>>14

第二楽章 変貌の前奏曲プレリュード>>23>>39>>43

第三楽章 人々の夜想曲ノクターン>>60>>79>>84

第四楽章 招待の即興曲(アンプロンプチュ)>>88>>91>>113

第五楽章 開幕の諧謔曲(スケルツォ)>>118>>127>>130

第六楽章 花瓶の円舞曲(ワルツ)>>133>>135>>139>>140>>143>>147>>153

第七楽章 狂乱の遁走曲フーガ>>162>>164>>172>>184>>186

第八楽章 呪縛の狂想曲カプリッチョ>>192>>194>>199>>202

第九楽章 VSグリル(前編) 〜捧げるイケニエ〜>>206-207>>211>>218>>220
       VSグリル(後編) 〜ナミダの海〜>>223-226>>230
      
第十楽章 ココロの奏鳴曲ソネット>>233>>237>>240-241

第十一楽章 懺悔の回旋曲ロンド>>245-246>>248-255

第十二楽章 死願の追複曲カノン>>268-269>>274>>279-280>>284>>288-289

第十三楽章 VSドロシア(前編) 〜幻惑〜 >>292>>294>>309>>316>>329

第十三楽章 VSドロシア(後編) 〜まっかなせかい〜>>334>>342>>348

第十四楽章 彼女の世界>>352

第十五楽章 VSドロシア・ソウル(前編) 〜失くした記憶〜>>365>>367>382途中




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あまりにも本編が暗いから、ちょっとだけ明るいおまけ(短編)>>354



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来てくださったお客様

彌浪 

グレイさん

空海さん

無人さん

猫科の犬さん

ポテトさん

るぎみんさん

遥菰さん

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※つぶやきの時間は、作者のつぶやきです。たまに更新します。見なくても本作には問題ない…はずww

つぶやきの時間1>>43

つぶやきの時間2>>70

つぶやきの時間3>>98

つぶやきの時間4>>134

つぶやきの時間5>>203

つぶやきの時間6>>242

つぶやきの時間7>>263

作者自己紹介>>99

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※不定期に更新していきます。前作にもあるので、ぜひそちらも見てください。リクエストがあればぜひ言ってください。

イメージオープニングソング>>233

イメージエンディングソング>>163

グリルのイメージソング>>36

ドロシアのイメージソング>>141

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※アンケートはいつでもやっています。

アンケート企画>>75


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7月7日 参照1000突破!…3日で…?これは夢か?

7月4日 参照900突破!うそおwww

6月20日 参照600突破!あれ?画面がゆがんでwww

6月11日 参照500突破!ハワワ…テスト勉強で全然更新してないのに…!見てくれた人は本当にありがとうございます!

6月2日 参照400突破(*^。^*)イエイ♪

5月22日 参照200突破!やったぜ!嬉しすぎる!

5月15日 参照100突破! まだスレたてて5日しかたってないのにwww見てくれた人マジで感謝です(*^_^*)

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Re: 星のカービィ 幻想の魔筆  VSグリル 開幕・・・! ( No.219 )
日時: 2011/07/03 12:04
名前: 満月の瞳 (ID: A2bmpvWQ)

彌浪 いつかグリル主役で書きてえなwww

Re: 星のカービィ 幻想の魔筆  VSグリル 開幕・・・! ( No.220 )
日時: 2011/07/03 14:06
名前: 満月の瞳 (ID: A2bmpvWQ)

「(やった!魔法陣は破壊できた!)」

カービィは、心の中でガッツポーズをする。

「よ…よくも…よくもやったなっ…!?」

グリルはゆらりと、立ち上がった。
息は荒く、殴られた衝撃で唇が切れて血がにじんでいる。

「よくも…よくも…!!」

怒り震えたグリルは、ゴシゴシと唇の血をぬぐいとる。
しかし、逆に傷が開いてしまっている。
そんなことも気にせず、グリルは我を忘れるような勢いで、カービィを睨み付ける。

「…教えて」

カービィは申し訳なさそうに言った。

「ドロシアがどこにいるのか…」

「嫌だっ!絶対教えるもんか!おまえなんかに教えてたまるもんか!」

グリルは吠える。
今にも噛みついてきそうな、憤怒の表情をあらわにして。
そして、今にも泣きだしてしまいそうな、もろい瞳。
カービィは、グリルと戦いたくなかった。
無理して悪の皮をかぶった、少女とは、もう戦いたくなかった。

「ボクは……戦いたくないんだよ…」

「うるさい!逃げてんじゃない!僕ちんはまだまだ戦える!おまえほまえの心配してろっ!この木偶の棒が!!」

わめくように、グリルは叫び。
再び魔方陣を出す。

「おまえはここで!僕ちんに倒されればいいんだよっ!!」

ブロックが、カービィの上から、土砂崩れのように落ちてくる。

「!」

カービィはあわてて回避する。

「わぁっ!?」

回避して移動した先に、ホウキを振り回してグリルがカービィに襲いかかってきた。

「おまえが!おまえが!おまえが!おまえが!おまえが!」

呪いの呪詛のように、叫び続けるグリルの攻撃は激しく、カービィはかわすのが精いっぱいだった。
できれば、カービィはグリルに怪我を負わせたくはないのだ。
いくら、プププランドにひどいことをした奴の、仲間だからといっても、殺したくは、なかった。

「おまえがっ!おまえがっ!おまえが『ここ』にきたから!ドロシアは!ドロシアは!ドロシアはっ!」

「ボクがここに来たから…!?」

カービィはムーンサルトをして、グリルと距離を取る。
殺気満々なグリルは、まるで猛獣のようだった。
もう笑ってはいなかった。
ただ憎しみのまま動いている、そんな感じがした。

ドシャアアアアアアアアアン!!!

「!」

さっきよけたブロックたちが、耳が痛くなるような音とともに、地面に落下した。
カービィは一瞬驚いて、後ろを振り返った。

その一瞬で—————

「らああああああぁぁぁ!!!」

ガッ!!

「うあっ…!」

今までで一番激しい衝撃を、カービィは身に受けた。
後頭部を、思いっきりホウキで殴りつけられ、カービィは意識をぐらつかせる。
血があふれ出てくるのを感じた。
平衡感覚がわからなくなり、フラリと倒れこんでしまう。
さらにグリルは、倒れ伏したカービィに容赦のない追撃をする。

「おまえが!おまえが!おまえがっ!おまえさえこなければ!!」

「あっ、ぐっ、うっ、うっ」

なすすべもなく殴打されるカービィ。
体中にあざができていく。

「おまえさえこなければっ!!!」

ガッ!!

カービィはボールのように、吹っ飛ばされ、転倒する。

「殺してやるっ!!〝ドロシアを殺しにきたおまえ〟なんて!!ぶち殺してやるっ!!!」

「…—————え…?」

グラグラ揺れる意識の中、グニャグニャ歪んで見える視界の中、グリルの悲鳴に近い声がはっきりとではないが、聞こえた。

〝ドロシアを殺しに来たおまえ〟…?

カービィは疑問だった。

ボクは、誰かを殺しに来たわけじゃない…と。

「死ねっ!!」

カービィの真上に、今までの中で一番大きなブロックが現れる。

「(かわさ…なきゃ!)」

しかし、体が動かない。
なぜなら足も手も、小さなブロックで固定されてしまっているのだから。

「(駄目だ!ボクは…ボクはこんなところで死んじゃだめだ!)」

みんなが待っているんだ。





ボクが—————
















全てをつぶしたかのような、轟音が響く。



Re: 星のカービィ 幻想の魔筆  VSグリル 開幕・・・! ( No.221 )
日時: 2011/07/03 14:16
名前: 猫科の犬 (ID: 4NzAaWKB)
参照: http://www.youtube.com/watch?v

カービィィィィィィィィ!!
グリルも可愛そうだけどカービィも可愛そうだよぉ
あぁ一体どっちにたいして応援すればいいのだろうかw

Re: 星のカービィ 幻想の魔筆  VSグリル 開幕・・・! ( No.222 )
日時: 2011/07/03 14:51
名前: 満月の瞳 (ID: A2bmpvWQ)

リラくまさん 2人の主人公みたいな感じなんで、それぞれの施行を考えてみると意外に面白かったりしますよwww

…応援か〜…どっちでしょうねwwww 

Re: 星のカービィ 幻想の魔筆  VSグリル 開幕・・・! ( No.223 )
日時: 2011/07/03 15:56
名前: 満月の瞳 (ID: A2bmpvWQ)


第九楽章 VSグリル(後編) 〜ナミダの海〜


♪:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪♪:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪・:*:・

同じ夢を、二度も見ることは極めて難しい。

そもそも夢を見ることすらあまりない。

だから、私は記憶を探って、意識の中で夢を思い描いた。

描くことは得意。

私には、絵を描くことしかできない。

これは宿命であって、呪いであった。

それでもいい、私にとって描くこということは、息をするのと同じこと。

生きるために必要なこと。

それに、絵を描くことは嫌いではない。

むしろ好き。

私の描くものは、すべてがすべて、私の夢だ。

憧れてやまないもの、焦がれてやまないもの、恋しくてやまないもの。

実体化するものも、すべてがすべて、私の夢。

どんな小さなものでも、私は繊細に、美しく描きあげてみせる。

どんなものでも、私の命そのもの。

描かれたものすべてがすべて、私が命を注いで描いたもの。

私が描く、夢物語。

醜い私の、芸術。

少しでも美しく、少しでも華やかに。

きらびやかで、美しいものを描いて、その中で生き続ければ。


私は、少しでも醜くないかしら。


醜い私が願った、理想の姿に、少しでも近づくために。

私は絵を描く。

かなうはずのない夢を、私は望み続ける。

いつまで?

永遠に。

ずっと。

いつまでも。

私は願うことをやめないだろう。

何人死んでも、何十人死んでも、何百人死んでも、何千人死んでも、何億人死んでも—————

屍連なる世界になったとしても、私は願うのをやめないだろう。

坂を転がる玉のように、もう止まれない。

ブレーキなんて、とうの昔に私自身が破壊した。

私は描き続ける。

理想に達するまで。

描いて、描いて、描いて。

それが、どれほどいけないことなのか、身をもって思い知ることになったとしても。



もう良かった。

私はもう、狂った化け物であって、だれからも愛されない。

孤独で哀れな化け物。

わかりきっていた。

もう、嫌というほどわかっていた。

愛されることが、どれほど罪深いことなのか。

でも、私は




だれかに愛されたかった。





私を—————本当の私を見てくれる人に—————


だけど、それはかなわないこと。

私は一人孤独に生きながらえなければならない。

呪いだ。

毎日が億劫で。

毎日がさびしくて。

毎日が苦しかった。

それでも、私は描くのだ。

四肢が引き裂かれるほど痛くても。

私は描くのだ。

理想を信じて。

理想を願って。




くだらない夢物語を望むことが、私にとっての世界だった。



















そして—————






私はあの子に出会った。





かわいいあの子に。




あの子は私を「綺麗」と言ってくれた。



私に笑いかけてくれた。



「大好き」と言ってくれた。







嬉しかった。

これほど嬉しかったことが果たしてあっただろうか。

嬉しくてたまらなかった。

もう一人じゃない。

もう孤独じゃない。

だからこそ、恐ろしかった。

あの子が私を見捨ててここから出て行ってしまうんじゃないのかと。

それだけは嫌だった。

いかないでほしかった。

私の『理想』が、現実になるところだった。

いかないでほしくて、私は禁忌を犯した。






『幻想』という檻で、あの子を閉じ込めた。








それがどれほどいけないことか、私はわかりきっていた。

だけど、止めることができない。

あの子だけは、どうか手放したくなかった。

大切な宝物を隠すように、あの子を隠した。



私は、『ドロシア』という名の化け物であり、看守でもあった。






















私は、あの子が愛しくてたまらない。




でも、あの子を殺したくない。







あの子のおかげで『理想』を見れたからもういい。




















私は死を選ぼう。




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