二次創作小説(紙ほか)
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- 新訳 FAIRYTAIL【CROWN】完結!
- 日時: 2020/08/05 16:17
- 名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)
もう少し細かく掘り下げたいと思います。前ので出ていたキャラの設定が変わっている
かもしれません。原作を見直しながら進めたいと思っています。
「大魔闘演武」>>01-15
「不思議な生物ケモケモ」>>16-17
「姪っ子が来た!」>>18-19
「冥府の門」>>20-37
「アルバレス帝国」>>38-57
「アルバレス帝国、その後」>>58-59
- Re: 新訳 FAIRYTAIL【CROWN】 ( No.55 )
- 日時: 2020/08/05 13:55
- 名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)
ナツとゼレフの決着がついたときにルーチェはそこに立ち会った。
ゼレフとメイビスの死に立ち会った。
淡い光に辺りは包まれた。
「…このカードは」
二人の愛の形、それがルーチェの魔法として渡された。
「君は…そうか…ルフレの子孫だったのか」
「え?」
ルフレ・クランベル、その男はゼレフとメイビス、二人の恋を応援してくれていた彼らの
友達。その子孫であるルーチェに二人は懐かしさを覚えた。
終わって数分もした頃、アクノロギアが暴れ始めた。
「オレガノ…オレガノ!!」
シェリアがオレガノに手を伸ばすも一瞬遅かった。
「キャンディ、シェリアを頼む!!」
「オレガノー!!!」
アクノロギアがマグノリアへ移動した後、アンナと一夜が戻ってきた。
いなくなったのは滅竜魔導士全員。その中にはルーチェもいた。
「なんでルーチェが!?」
「滅竜属性を持っているから。多くの滅竜魔導士に会い彼らの力を真似た。知らずのうちに
滅竜属性を入手しているかもしれない…アクノロギアに目を付けられていても可笑しくない」
ルフレはそう推測した。一同はマグノリアへ急いだ。そこには多くの魔導士たちが集結していた。
復活したマカロフと再会を喜んでいる暇は無い。
「それよりルーチェそっくりなアンタは誰だ?」
「ルフレ・クランベル、今は細かいことを問答している暇は無い。肉体と精神に分かれた。
ここにいるのは肉体だけだ。精神は時の間、恐らく滅竜魔導士と対峙している」
時の間、ナツの炎によって残り七人の滅竜魔導士が解放された。
「滅竜魔導士だけだと思わないで!」
奥からまっすぐ歩いてきてアクノロギアとナツたちと共に対峙したのはルーチェだった。
鋭くも優しい白銀の髪をしたルーチェの手には剣が握られていた。
「この感じ…初代に似てる!」
「初代マスターのメイビスとゼレフ、二人の力だよ」
「…何故滅竜魔導士以外の人間が…!!」
アクノロギアの疑問は尤もだった。
「竜の、いや今は滅竜魔導士たちの友達だからに決まってるでしょ!」
- Re: 新訳 FAIRYTAIL【CROWN】 ( No.56 )
- 日時: 2020/08/05 14:14
- 名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)
「俺に一つ、考えがある」
レオンは手を挙げた。
「肉体を抑えることが出来れば向こうにいるナツたちのサポートが出来るはずだ」
「だからそれを考えてるんでしょ!?」
エンジェルはポカポカとレオンを叩いた。
「そうだ。だから妖精の球を使う」
レオンの言葉に多くの魔導士は驚いた。しかしそれに納得した魔導士も多い。
ある程度、魔力も回復し魔法も使える。
「だが…今回は今までとは桁が違う。だから妖精の尻尾だけでなく今、この辺りにいる
魔導士全員の魔力を使う。急いで全員を集合させろ!集合場所は妖精の尻尾のギルドだ!!」
レオンの指揮で全員が動き出した。
こちらもまた戦闘を始めていた。
しかしアクノロギアは中々手強い相手だ。
「ルーチェ、下がれ!!!」
ルーチェが気付いた時には目前にアクノロギアの蹴りが迫っていた。彼女を庇うように前に出たのは
スティングとローグだ。
「二人とも!!?」
「大丈夫だ!」
ルーチェは辺りを見回す。何か大きな魔力を感じる。その魔力は別の場所から漂ってくるもの
だった。
- Re: 新訳 FAIRYTAIL【CROWN】 ( No.57 )
- 日時: 2020/08/05 14:36
- 名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)
レオンの両サイドにルーシィとグレイが、そしてその他に多くの魔導士が集まってくれた。
「お兄ちゃん、無理しないでね?」
レビィはそう声を掛けた。レオンは頷き手を合わせる。丁度の場所にアクノロギアは
現れる。
「人間の力って奴を見せてやろうじゃないか!!妖精の球!!!」
全員の魔力でアクノロギアを縛り付ける。この場に集まった魔導士だけの魔力ではない。
ここにはいない人間たちも手を上げ魔力を送る。想いから来る人間たちの魔力に
アクノロギアは苦しみだす。その効果は時の間にいるアクノロギアにも届いていた。
「なんだ…これはっ!!?」
「それこそが私たち魔導士の力だ!そしてこれが、悪竜を死滅させる一撃だ!!!」
ナツとルーチェの技が放たれる。
「大地を取り囲む全ての力、八竜剣・ヘブンズバルムンク!!!!」
火、天空、鉄、毒、氷、光、影、全ての属性を混ぜ合わせて出来たそれぞれの技が
アクノロギアにぶつかる。相手も抵抗していた。それに対抗するルーチェに寄り添う人物がいた。
剣を握り同じように構える男。
「お前は…ルフレ…!!!!」
アクノロギアが消滅し、レオンたちは妖精の球を解除した。
滅竜魔導士たちも戻ってきて本当に戦いは終結した。
ルーシィは小説家デビューを果たした。
「あれ?ルーチェ?その絵は…何?」
ルーシィに声を掛けられルーチェはキャンバスを見せた。黒髪の少年と金髪の少女、そして
数人の手が描かれていた。
「画家の作品展に応募したんだ。二作までだからって描いたらどっちも選ばれて」
その絵は会場にも飾られた。ルーシィたちに見せた絵の題名は『永遠の愛』
もう一枚は赤髪の娘と母、彼女たちを取り囲む竜が描かれていた。
題名は『竜の祝福』
「一枚目の方は初代とゼレフをモデルにしているのね。じゃあこっちは…もしかして…
エルザとアイリーン?」
「うん」
様々な憎しみや恨みが絡み合っていた。そんなことがもうなくなりますように、そして
全員が幸せになれればそれでいい。
- Re: 新訳 FAIRYTAIL【CROWN】 ( No.58 )
- 日時: 2020/08/05 16:04
- 名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)
戦後のアルバレス帝国ではアジィールが新たな皇帝になるかと思われた。
しかし彼の意向でアイリッシュが皇帝になった。
「良いのか?お前が皇帝でなくて」
「あぁ、構わねえよ」
アイリッシュは窓の外を見つめた。スプリガン12の多くが戦死、もしくは再び戦争を
使用と動いたため投獄、旅に出て行ってしまい、この場にはほとんどいない。
「新しくスプリガン12を作るのか」
「いや、12人も要らないだろう。これから必要になったら数を増やせばいい。
イシュガルへの侵攻をする気は無いしフィオーレ王国と親交を深めるのもいいかもしれない」
一人はアジィール、大臣は彼の祖父ヤジール。一先ず、今はまだインベルたちのように
戦争を仕掛けたいという思いを抱く人間がいるかもしれないと考えた。
「ここが王宮か」
アイリッシュはある人物をアルバレス帝国に招待していた。
「ルフレさん。お久しぶりです」
ルフレとアイリッシュは握手を交わした。空いたスプリガン12の席に座って欲しいという
多のみを聞いたルフレは少し歯切れが悪い言い方をする。
「それは構わないが…戦力になるかどうか、それに俺は」
「分かってます。自由にしてもらって構いませんよ、フィオーレ王国に手を出すつもりも
俺たちはありません。どうしても、というときだけ来ていただければそれで構いませんから」
「そうか、なら手を貸そう」
ルフレは承諾した。今日はフィオーレ王国との会談ということになっている。
下の大広間には真っ白なテーブルクロスが敷かれたテーブルの上に料理が並んでいた。
「陛下、料理の準備は整っております」
「ありがとう。助かるよ」
ここにいる料理人たちは皆、自ら志願して今回料理を作ってくれた。
「アイリッシュ様、ヒスイ女王が到着なされました」
盲目の男リキュールはヒスイ女王たちを連れて来た。
- Re: 新訳 FAIRYTAIL【CROWN】 ( No.59 )
- 日時: 2020/08/05 16:16
- 名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)
「マーベル!?マーベルって…もしかして妖精の尻尾の」
「えぇ。ウェンディ・マーベルの実兄です。でも妹には普段通りに…。それで国交に関しては」
アイリッシュは話を切り出す。
「私も構いません。お互いに攻撃をしない、そういう約束で良いのなら。これから
仲良くしていきましょう」
ヒスイとアイリッシュは握手を交わした。
彼女たちが帰ってから、アイリッシュはホッと息を吐いた。
戦争を仕掛けたのはアルバレス帝国から。どういわれても仕方が無い事だ。
「陛下、少しお休みになられては如何ですか」
「リキュール。否、やるべきことが溜まってる。先にそれを片付けようと思う」
「いいえ、そうではなく」
リキュールの後ろから顔を覗かせたのはウェンディとナツたちだった。
そういうことか。ここ最近、新たな皇帝として国の仕事を回してきていた。
「アイリッシュが皇帝になれば戦争なんてしないわよね」
「するつもりは無い。ついさっきフィオーレ王国とも協定を結んで協力関係になった」
アイリッシュはそう言った。どうやら観光をしてからここに来たらしい。
「ウェンディが小柄なのに兄は大きいんだなぁ」
「わ、私はこれから伸びるんです!!」
ムキになったウェンディを見て全員が笑った。
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