社会問題小説・評論板

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終わらない戦い—祝!参照1500越え!—
日時: 2011/07/27 17:48
名前: 向日葵 (ID: 5obRN13V)

どうも。はじめまして、向日葵です。
こちらが初!投稿作品です。
文章変だとは思いますが、最後まで見てくれたら嬉しいです。(更新あんまりできませんっ!)

人物紹介・>>3>>68>>74>>151

まとめ的なもの?(読まなくてもおkです)・>>218

出会い編・>>4>>7>>10

里香&亜子編・>>11>>12>>17>>24>>30>>45>>49>>50

崩壊編・>>53>>55>>61>>65

洵&薫編・>>67>>73>>75>>76

過去編・>>77>>80>>81>>82>>85>>86>>94>>97>>100>>106>>139

綾編前半・>>140>>142>>143>>146

仲直り編・147>>148>>149>>150>>160>>169

綾編後半・>>173>>174>>175>>176>>190>>191>>226new!(製作途中)



参照1000回記念企画・>>207>>215>>216


番外編
遊園地編・>>234>>253

Re: 終わらない戦い ( No.78 )
日時: 2010/12/20 18:04
名前: ガジョベー (ID: 7mGgpC5l)

じゅんちゃん病んでる〜!?
どうしたっていうんだ!
ネクスト
ひさしぶりだな
(^O^)

鈴蘭ガンバレよ〜

Re: 終わらない戦い ( No.79 )
日時: 2010/12/21 17:56
名前: 鈴蘭 (ID: 5obRN13V)

ガジョありがとー(>_<)
じゅんちゃんは思いっきり病んでますww

Re: 終わらない戦い ( No.80 )
日時: 2010/12/21 18:15
名前: 鈴蘭 (ID: 5obRN13V)

薫は黙って洵の後をついて行った。話しかけようとしたが、洵の背中を見ると怒っているような気がした為話しかけられなかった。
「かお君」
洵が薫のほうを向く。ここは屋上に上る階段がすぐ横にある人通りの少ない場所だった。洵は階段に腰掛け、薫は立ったままだ。
「…洵ちゃん」
薫は洵に謝ろうとしていた。洵が何で怒っているのかは分からないが、自分が洵の機嫌を損ねたんだろうと考えていた。
「…あのさ、かお君」
先に口を開いたのは洵だった。薫はただ、洵の言葉を待つ。







「高塚と、仲良くしないで」










洵は俯きながらそう言った。






(今、洵チャンハ何テ言ッタ?)





「…洵ちゃん、ごめん…」
薫は訳が分からないまま、ひたすら謝った。
「…やっぱりかお君は優しいよ…」
洵はそう言うと、座っていた階段から立ち上がり薫の目の前に立った。
「かお君は優しいから…優しすぎるから…だから…だから高塚なんかとも仲良くなったんだよね」
「高塚なんか」という言葉にイラッとしたが、それどころではなかった。







「洵、ちゃん…?」









薫は初めて気がついた。
洵の「好き」が度を超えていることに。





「かお君。これからは僕のすぐ隣にいてね…?」
洵はにっこりとほほ笑みながらそう言った。薫はその笑顔が怖くてたまらなかった。
「…うん……」
ゆっくりと、ゆっくりと返事をした。
「よかったぁ…僕…僕…」
洵は嬉しそうに笑う。薫の顔は固まる。

(洵チャンハ、コンナ子ダッタッケ…?)

薫は疑問を抱いた。仲良くなり始めた、4月の頃はこんな子じゃなかった。

「かお君…?」
洵の声で我に帰る薫。
「え、あぁ…」
「戻ろっか…?」
洵が薫の手を引っ張る。
「うん、そうだね…」
洵の事を怖いと思いつつ、握られた洵の右手をぎゅっと握り返した。

Re: 終わらない戦い ( No.81 )
日時: 2010/12/21 20:57
名前: 鈴蘭 (ID: 5obRN13V)

薫と洵が教室に戻ると、榛名と香奈美が話しかけてきた。
「薫、ちょっと…」
榛名が小声で話す。
「洵ちゃ〜ん!かー君ちょっと借りるねー」
香奈美の声。香奈美と榛名は前から疑問に思っていたことを聞いてみようと思って薫を呼び出した。
「っぁ…かお君…」
洵は悲しそうな顔をした。それは、まるで一人は嫌だと言っているようだった。
「すぐ終わるからさ」
薫はそれだけ言うと、榛名と香奈美に連行(?)された。

一人教室に残った洵は薫が出ていった方向を見続けていた。
「…かお君…早く帰ってきてね…?」
そんな独り言は周りの楽しげな声でかき消された。




「薫さ、洵ちゃんの事好き?」
ここは男子・女子トイレ前の廊下。薫はしゃがみ込んでいて、香奈美と榛名もそれに合わせて円を作るように座っていた。
「……何でそんな事…」
好き、と即答できないのはきっとさっきの事があったからだろうと、薫は思った。
「かー君」
「薫」
二人の声がぴったり重なった。




「「何でそんなに辛そうな顔をしているの?」」




二人は薫の顔を覗き込んだ。
薫は笑っているつもりだったので二人の言葉にとても驚いた。
「な、何言ってんの?そんな顔、してな————」
頬に、何か温かいものが。
「…じゃあ何で泣いているの…?」
榛名の言葉で初めて泣いていることが分かった。
「あ、あれ…?」
香奈美は黙ってハンカチを渡した。
「ありがと…ははっ…何で、だろ…」
自嘲気味に薫は笑った。





そして。






「マッチ、榛名」







二人の名前を呼んだ。言葉はないが、眼で返事をしていた。













「ちょっとだけ、肩貸して」













薫は、泣いた。

Re: 終わらない戦い ( No.82 )
日時: 2010/12/22 19:16
名前: 鈴蘭 (ID: 5obRN13V)

最初は声も出さずに泣いていた薫。
だが、洵に関する記憶が渦巻き、
そして、
「っ…洵ちゃ、怖い…っ怖い…っ」
二人の肩に顔を押しつけながら、そう話した。
「薫…」
榛名の同情の声。
「かー君は知らないと思うけどさ…」
「!?」
榛名の驚いた顔。
「マッチ…」
「洵ちゃん、人苛めてるよ」
薫は予想外の言葉に驚き、肩に押しつけていた顔を上げ、香奈美を見た。
「マッチ…それ、どういう事…?」
薫は二人の肩を自分の手で掴んだ。
「……」
香奈美は黙ったままだ。薫の手にぎゅっ、と力が入る。
「薫、い、痛いよ…」
堪らなくなり、榛名は声を出した。薫はごめん、と小さな声で謝ると手を離した。榛名の方の手だけを。香奈美の肩は掴んだままだ。
「どういう事だよ…」
両手で香奈美の両肩を掴む。
「言った通りだよ」
薫は思わず香奈美の肩を揺さ振る。
「どういう事だよ…なぁっ!!!」
薫が声を荒げる。そんな二人を心配そうに見つめる榛名。榛名の目は涙で滲んでいた。
「…言った通りって言ってるでしょ?」
香奈美は冷静にそう言う。
「かー君に近づく人が苛められてんの…標的は高塚とか…それをやってんのが洵ちゃんって事」
香奈美はそういうと、肩にあった薫の手をどかした。
薫は放心している。
「な、何で…洵ちゃん…何で…」
「………っ!」
榛名は一瞬悔しそうな顔をした。
「薫はさぁ、マッチの気持ちも少しは考えなよ!」
榛名は怒っていた。
「ぇ…」
何が何だか意味が分からず、素っ頓狂な声しか出てこない。
「榛名!…いいから」
薫と榛名は急に香奈美が大声を出したのでビックリした。
「マッチ!だって…だって…!!!」
榛名は声を荒げる。それをなだめるような香奈美の優しい声。
「かー君攻めてどうするの…何も知らないんだから」
「…っ…うん…ごめん…でもさ、」
榛名が言いかけた。どうしてもこれだけは言いたい。
「…はぁ…分かった」
実のところ香奈美はまだ、この事を聞かれたくないなと思っていた。自分が洵ちゃんに苛められているなんて。
「…マッチも、洵ちゃんに苛められてるんだよ…」
榛名の驚くほど冷めた声。
(エ…榛名、今何テ言ッタ…?)
「苛め…られている…?」
薫は信じられない、という顔をしている。そんな薫を見てか榛名は、
「私ね!聞いたんだよっ、洵ちゃんに何でこんな事するの、って」
泣きながら榛名は叫ぶように話す。
「そしたらっ、何て言ったと思う!?」
薫には見当も付かなかった。香奈美はただ黙って榛名の話に耳を傾けている。
「「かお君を守るためだよ」だって!人を守るためなら人を傷付けていいの!?」
榛名はその場に崩れ落ちた。
「…榛名…」
香奈美の声がこの空間に響いていた。
「洵…ちゃん…」
「っく…ぅ…っ…」
薫が目線を下に向けると榛名の流し、零れ落ちた涙の跡が目に焼きついた。
「洵ちゃんを止められるのは、かー君しかいない」
「洵ちゃん、狂ってる…狂ってるよ…」
涙を流しながら、途切れ途切れに言葉を発する榛名。その姿はとても痛々しくて見ていられるものではなかった。
「洵ちゃん…」


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