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ハイキュー!国見ちゃん受け
日時: 2015/02/04 18:50
名前: 月音 (ID: HK6OImIM)

何人か知っている方いらっしゃると思いますが、月音です。初の自スレなので、よろしくお願いします。

この小説は国見ちゃん受けなので、基本国見ちゃんの小説を書きますが、リクエストあれば言って下さい。書けるように頑張ります。国見ちゃん受けのリクエストなら大歓迎です。
また、知識が足りない点などもありますので、よろしくお願いします。
家の事情でたまにこれなくなったっり、あまり夜遅くまで来れないので申し訳ありません。あと文才無いです・・・。
気軽に来てください。

Re: ハイキュー!国見ちゃん受け ( No.146 )
日時: 2015/02/18 19:28
名前: 月音 (ID: HK6OImIM)

 青葉城西×国見


 やっぱり、こないか・・・俺は、ケータイを見てため息をつく。俺は、いらない子だから。
「国見ちゃん?昨日もなんかずっとケータイ見てたけど、どうしたの?」
「・・・俺、一応まだ怒ってるんですけど」
「え、あ、あはははははは。ごめんごめん、つい・・・ね」
 最後の方の目は笑ってなくて、まるで心の中を見透かされているようだった。
「別に、なにも無いですケド・・・」
 親からの心配のメール待ってたなんて言えない。



「・・・・」
 家のドアを開けると、靴が二足あった。ああ、やだな。父さんが帰ってきている。どうせ、母さんと休日にどこ行くか話しているんだろう。
と・・・思ったら、リビングのドアが開いて、
「あんた、昨日、どこに行ってたの?」
「・・・友達の家で、泊まってた。」
「はっ、あんたに友達なんていたんだ。どうでもいいけど、泊まるなら泊まるで、連絡しといてよ。」
 よく言うよ。連絡してもたいして気にしないくせに。
「・・・どう行動しようと俺の勝手でしょ。母さんに関係ない。」
 そういって、通り過ぎようとした。でも・・・
「いっ、た・・・なに・・・?」
 頬を叩かれた。いや、殴られた。父さんだ。
「あんたさ、最近久しぶりに声聞くようになったら、生意気なんじゃない?心配してんのよ、連絡くらいしなさいよ。」
 叱っている間にも、父さんが俺を殴る、倒れた俺を無理矢理起こしてまた殴る・・・の、繰り返し。久しぶりだった。もう殴られないと思っていたのに。
「ゲホッ、ゴホッ・・・ガハッ・・・ハア、ハアッ・・・」
 血が出る。
「あんた、本当に目ざわりよ。」
「なあ、こいつ、閉じ込めとこうぜ。俺もうしつけるの面倒くさくなってきた。なんも学習しねーからよ。」
「それいいわね。そうしたらもうこの役立たずにお金かけなくて済むわ。」
 なにそれ・・・崩れゆく意識の中で聞こえたのは両親の嫌な声だった。




「国見ちゃん、来ないね・・・」
 国見ちゃんが、来なくなった。もう一週間だ。何かあったのだろうか。
「ねえ、家に・・・行ってみない?」
 俺は、思い切って岩ちゃんに言ってみた。
「やっぱり、そう思うか?」
 阿吽の呼吸だね。俺たち。そう言うと、岩ちゃんに殴られた。




 鎖で部屋に繋がれて一週間。さすがの俺もおなかがすいた。助けて・・・誰か・・・もう、なんでこんな不幸に生まれたんだろう。やっと、信頼できる仲間を見つけたのに。
「もう、やだよ・・・」
 誰か、俺を助けて下さい。これから一生、幸せばかりじゃなくていい。神様にお願いなんて、不幸しか知らなかった俺にとっては、始めてのことだった。でも、やっと見つけた仲間、光を、手放したくなんて、ない。
(あ、やばい・・・意識が、もうろうとして————)
「国見ちゃん!」
 ああ、走馬灯まで見えてきた・・・及川さん、みんな、死ぬ前にあえて、良かったです————

Re: ハイキュー!国見ちゃん受け ( No.147 )
日時: 2015/02/18 19:48
名前: 月音 (ID: HK6OImIM)


 青葉城西×国見


「あんた、どっか行って。」
「お前、邪魔」
 母さん、父さんが俺にかまってくれたことなんて、一度も無い。だから幼かった俺は、母さん父さんにかまってもらおうと努力していた。
「見てみて!百点とったんだ、クラスで一人だけだよ!」
 俺がそう言うと、母さんはちらりと見て、
「あっそ。」
 とだけ言った。そんなことが何回もあったので、俺は次第に、
(母さんは、俺のことが嫌いなんだ。)
 だから、父さんにかまってもらおうと思った。
「父さん!俺も仕事のお手伝いする!」
「・・・」
「ねえねえ、父さん!」
 無視されたのに対して、
(自分から何かしないと・・・)
 そこに、コーヒーを持った母さんが来て、コーヒーを置いてった。
(俺も、コーヒー持っていけば・・・)

「父さん!コーヒー持ってきた!」
 でも、幼かった俺は、父さんが忙しかったのに気づかず、こぼしてしまった。大事な書類の上に。
「・・・てめえ、何してやがんだ!!」
 ばしん!初めて、虐待された。父さんは、すっきりした顔をして、もっと殴った。
「いたい、痛いよぉ」
 泣く俺に対して、両親は、
「うるさいわねえ、ホント役立たず。」
「てめえのせいで、また怒られちまう。」




 いたい、痛い・・・たすけて、助けて・・・



 心が、痛い。



 助けて、



 誰か、笑うことを知らない、



 




 俺を・・・










「「「「「「「「国見!!」」」」」」」」





 暗く、閉ざされた俺の世界に、




 一つの、光が、さしてきた。






Re: ハイキュー!国見ちゃん受け ( No.148 )
日時: 2015/02/20 18:24
名前: 月音 (ID: HK6OImIM)

 青葉城西×国見


「は、ぁ・・・!」
「国見!」
「国見ちゃん!」
 目を覚ますと、白い天井と、涙と鼻水で顔がぐちゃぐちゃになっている及川さん達がいた。
「ぇ・・・こ、こ・・・」
「はいはい、大丈夫ですか?簡単な質問するから、答えてくれるかな?」
 白衣を着たドクターが、君の名前は、誕生日は、中学は、とか、いくつか質問してきた。
「はい、脳は大丈夫ですね。後日他の検査もしますが、おそらく異常はないと思われます。」
「ありがとうございます」
 及川さんがお礼を言い、ドクターが出て行ったあとに、こちらに向きあった。
「・・・・・」
 沈黙が流れる。正直何を話していいのか分からない。
「国見ちゃん・・・さ、笑わないよね。」
「ぇ・・・・?」
 突然言われた、笑わないという言葉。でも、昔何度も言われた。その時は決まってこう答えた。
「どうやって笑えばいいか、分からないんです。」
 笑い方を、知らないんです。及川さんたち、笑い方を、教えてくれますか・・・
「・・・っ!?」
 突然抱きつかれた。
「教えてあげる、笑い方なんて、いくらでも教えてあげる!だから、もう泣かないで・・・」
 いつの間にか、漏れていたらしい。それよりも、
「あ・・・」
 俺、泣いていた。ポタポタと。
「ひっぐ、ぅぅ・・・」
 声を上げると、今まで黙ってずっと見ていた岩泉さん達も、及川さんの上から抱きついてきた。見えなかったが、影山もいた。
「もう、我慢しなくていいからな!」
「泣きたいことがあったら、俺たちを頼れ!」
「「「「「「「「国見はもう、一人じゃないぞ!」」」」」」」」





 ありがとう。





 ちゃんと、笑えてましたか?








































 完結!に、しとく。あとは番外編で〜

Re: ハイキュー!国見ちゃん受け ( No.149 )
日時: 2015/02/20 18:25
名前: 月音 (ID: HK6OImIM)

 青葉城西×国見


「はあ、はあっ・・・やすみあけの、うんどう、きつい・・・」
 やばい、倒れるかも・・・
「だろ?しかもIHで負けて、更に厳しくなってるからな〜。」
 そう言いながらもまだまだ体力がありそうな岩泉さん。化物かよ・・・



 えーーーっと、これはどういう状況でしょうか。
「あ、の・・・京谷さん・・・?」
 うちの国見が、突然戻ってきた二年京谷に、壁ドン、されてます。あ、申し遅れました、モブ男子バレー部員三年生が解説します。
「・・・ひっ!?」
 え、ええええええ!?今、京谷が、国見の首元に食いつきました!国見、首元を吸われて気持ち悪いのか、肩を震わせながら、必死に京谷の肩を押しています!おおーーーっと、ここで我に還った岩泉さんが、京谷と国見をひきはがします!男前・・・あ、国見の肩には、紅い痕が出来ています。京谷は、あれを狙ったのでしょうか・・・


 怖い、怖い・・・いつの間にか涙目になっていた。岩泉さんが助けてくれていなかったら、パニックになっていただろう。
「おい京谷!国見が怖がってるじゃないか!こいつのこと知ってんだろ!?なにトラウマ巻き返すようなことしてんだよ!?」
「・・・知ってるぜ、親に捨てられて、可哀想なんだってなぁ。」
「お前っ・・・!」
 渡さんが切れかかったが、京谷さんはそれを無視して、壁に背を預け、しゃがみこんで首筋を手でおさえてる俺のところに歩み寄ってくる。そして目線が少し上になるようにしゃがみこむと、人差し指で俺の顔を上に向かせる。
「そんな事情知るかよ。ただ、久しぶりに来てみたら噂に聞いてた奴が意外と可愛かったから、マーキングつけただけ。」
 俺は恐怖に震えて、身動きが取れなかった。金縛りにあったみたいだ。京谷さんは顔を耳元に近づけると、
「お前は俺のもんだ。」
 そう言い残して体育館を出て行った。













 もう愚だ愚だ。

Re: ハイキュー!国見ちゃん受け ( No.150 )
日時: 2015/02/20 18:26
名前: 月音 (ID: HK6OImIM)

 青葉城西×国見(国見総受け)


学校へ向かっていると、前からピンクのジャージの集団が来た。白鳥沢と書いている。及川さん達の因縁の相手だっけ。休日だから練習試合なのかな。ご苦労様です。なんて思っていると、学校についた。


「・・・はよざいます」
「おはよーっ」
 部室についてあいさつすると、まず及川さんから返事があった。でもちょっと元気・・・というかいつものウザさがない。
「・・・なにかあったんですか?」
「!さすが俺の国見ちゃん!気づいてくれた?」
「てめえのじゃねえだろクソ川!」
 隣で着替えてた岩泉さんにどつかれてる。でもホント何かあったのだろうか。・・・まあいい。あとで説明してくれるだろう。



「今日は、白鳥沢、烏野との練習試合が急きょはいった。」
 は・・・?監督の言葉を理解できなかったのは俺だけじゃないみたいだ。金田一も、ほとんどの人が目を丸くしている。・・・及川さんと岩泉さんを除いて。知ってたみたいだ。ああ、だから朝元気なかったのか。納得。
「国見、悪いが両校迷っているみたいだ。及川と一緒に迎えに行ってくれ。」
「「はい」」


 及川さんと校門に行くと、ピンクと黒のジャージが見えた。及川さんは、俺をかばうようにしていつもの営業スマイルを向ける。
「ウシワカちゃん、久しぶり〜。澤村君たちも、IH以来だねえ。」
「及川、その変なあだ名やめろ。それと、そこにいるのは誰だ。」
「及川、さっさと案内しろ。・・・国見君、影山から話は聞いてるよ。うちのチームにいじめる奴はいないからね。」
「え、ハイ。」
 澤村さん?に、そう言われ、俺はうなづいた。
「ウシワカちゃん。この子はうちのWSの国見ちゃんだよ。・・・澤村君も、手出したら許さないから。」
 及川さんは怖かった。


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