BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- お前と俺。俺と君。
- 日時: 2017/06/25 19:45
- 名前: 朝倉 (ID: nZxsmZ3d)
オリジナルのBL小説載せていきたいと思います!
一部屋に2人で住んでいる男達の話です。
小説下手かもしれませんが、興味のある方は閲覧していってください!
2016.10.09 閲覧数500突破!感謝!
2017.03.02 閲覧数800突破!感謝!
2017.05.01 閲覧数900突破!感謝!
2017.06.23 閲覧数1000突破!感謝!
- Re: お前と俺。俺と君。 ( No.44 )
- 日時: 2017/01/26 19:05
- 名前: 朝倉 (ID: ddk2hi50)
風呂から出れば部屋は静かで、恵ちゃんの寝息が微かに聞こえてきたから寝たのが分かって何故か嬉しくて顔がニヤける。
俺も布団を敷いて電気を消して横になればあっという間に眠りについた。
ーーーー
(あれ?ここ、どこだ?病院?)
目を覚ませば病院に居た。俺は患者なのか、病院のベッドに座ってて、軽く見渡せば病室の出入口ドア付近に恵ちゃんの姿を見つけた。
(あ!恵ちゃん!)
俺に気づいた恵ちゃんがこっちに向かって歩いてくる。俺は嬉しくて微笑むけど恵ちゃんは何か言いづらそうな表情で、ベッドサイドに来ても俺を見ることなく下を向いている。
(どうしたの?恵ちゃん)
重いため息をついた後、恵ちゃんは、ゆっくり顔を上げて真っ直ぐ俺を見れば口を開いた。
「浅井さん…俺と、別れてください」
ーーーー
ーーッポーンー…
「えぇえええ!!」
デカイ声を上げながら上体を起こせば、そこは病院じゃなかった。まだ、心臓がバクバク言う中、確認するように辺りを見渡せばそこは間違いなく俺の部屋(俺と恵ちゃんの部屋)だった。
「え…ゆ、夢?」
さっきのが夢だったことに気づき、ホッと胸をなで下ろす。そういえば、部屋の呼び出し音が聞こえたような気がしたけど、気のせいかな?
耳を澄ましても呼び出し音は聞こえなくて、俺は夢の続きが見たくなった。
「恵ちゃんのことだ、きっと理由があるはず!その理由が知りたい!頼む!もう一度見させてくれ!続き!続き!」
呟きながら両手を合わせて天井に拝み、もう一度横になれば、ゆっくりと睡魔が襲ってきて、眠りについた。
- Re: お前と俺。俺と君。 ( No.45 )
- 日時: 2017/02/03 00:46
- 名前: 朝倉 (ID: 0K/ebJFU)
目を開けると、変わらない、俺と恵ちゃんの部屋であり家だった。
夢が見れなかったことにガックリした時、インターホンが鳴った。
隣を見たけど、恵ちゃんがいる気配が無くて、急いで立って玄関のドアを開ければ恵ちゃんが立っていた。
「あれ?恵ちゃん、忘れ物?」
「いえ…浅井さん、俺、やっぱり浅井さんとは付き合えません」
「……え?えぇぇえ!?い、いやいや、ちょっと待ってよ!」
「無理です」
「いや、そんな、さっきの夢みたいじゃ」
「なんのことっすか?」
「あ……いや、ごめん」
真剣な顔で恵ちゃんが俺に言ってきた言葉は夢で聞いた嫌な言葉。夢だと思ってて聞くのと夢じゃないことで聞くのとでは全然違う。落ち着いて冷静に考えてと言う気持ちで両手を前に出して待ってと言うけど俺が冷静になれない。さっき見た夢みたいだと呟くと眉間にシワを寄せた恵ちゃんがイラついている表情だったから、少しびびって背筋を伸ばして顔だけ下げて謝る。
「もういいっすよ。俺、この人と付き合うんで」
俺の行動に不快なものを見たため息をこぼした恵ちゃんが上記を言うと、開けっ放しにしていた扉の影から何かを引っ張って出して見せた。
その何か、が男で、しかもブサイクな中年のおっさん。数秒間恵ちゃんの言葉をリプレイして理解したら驚き過ぎて声が枯れるぐらい出た。
ーーーー
自分の声の大きさにハッとして目を開ければ、また俺は自分の部屋で寝ていたようで心臓がバクバクしてる。喉が枯れてる。状況判断のできない目が泳いでしまう。
部屋に呼び出し音であるインターホンが鳴った。
- Re: お前と俺。俺と君。 ( No.46 )
- 日時: 2017/02/09 13:38
- 名前: 朝倉 (ID: CjSVzq4t)
これは夢?それとも現実?
この言葉が頭をぐるぐる回す。
重い足取りで玄関へ向かい、恵ちゃんは俺が家に居る場合は鍵をかけないから、鍵のかかってない扉を開けた。
ドア先に立っていたのは恵ちゃんで、思わず放したくない思いで抱きついた。どこにも行かないでほしくてキツく抱きしめれば、苦しいと、ホントに苦しそうな声が聞こえて、少しだけ力を緩める。
暫くそのままでいると違和感を感じた。
(あれ?恵ちゃんって、こんなに身長低かったっけ?抱きしめたらもっと高い位置に肩があるはずなんだけどな?)
それだけの誤差じゃない。いつもなら、殴ったり抓ったり推し離されて蹴り飛ばされるぐらいするはずなのに、何も抵抗してこない。俺の背中に手を回すことも無ければ、俺に触れてもこない。
(え?なにこれ?恵ちゃん急なデレ期?)
恵ちゃんの周りを見渡せば誰も居なくて、夢のようなことが起きていないことに1度安堵して恵ちゃんの首元から頬へ猫が甘える時みたいに頬擦りすれば、やっと恵ちゃんが抵抗してきた。
「んっ、おいこら!」
けど、そこでまた違いを見つけた。
- Re: お前と俺。俺と君。 ( No.47 )
- 日時: 2017/02/25 06:33
- 名前: 朝倉 (ID: XWukg9h6)
「恵ちゃん?」
匂いが違った。恵ちゃんはいつも石鹸とかシャンプーの匂い。今、目の前にいる恵ちゃんはお菓子とか香水とは言えないけどとてつもなく甘い匂い。近くにいると意識が飛んで理性が保てそうにない匂い。
慌てて離れて恵ちゃんの両肩を掴んで顔を覗き込む。
「浅井…さん?」
「う、うん?なーに?」
「話があるんで、中入れてくんない?」
恵ちゃんにそう言われて恵ちゃんが部屋に入ったのを確認してドアを閉める。
俺の夢なのか、後ろ姿も髪の長さが少し普段の恵ちゃんより長い気がして、夢なら突然フられるのかと思うとちょっとだけ怖い。
- Re: お前と俺。俺と君。 ( No.48 )
- 日時: 2017/03/13 04:37
- 名前: 朝倉 (ID: qMXr7W56)
「恵ちゃん?……だよね?」
隠せない違和感に居心地が悪く、夢の可能性が高く、夢でも一応確認しようと、聞いてみる。
振り向いた恵ちゃんは不敵に笑みを浮かべる。
「なんで?」
「えっ?なんでって…」
質問したのに質問で返されて焦る。正直に違和感があるからと答えるべきなのか、冗談めかして話を逸らすか。
考えてる間もなく、恵ちゃんが近づいてきて、独特の甘い匂いに理性を保とうと僅かに息を詰め、目を細める。長く嗅いでると理性が飛ぶのも時間の問題だと思うぐらいの甘くて誘惑的な匂い。
顔を逸らすようにすれば、大分近くで立ち止まった恵ちゃんが俺の顔を覗き込んで、上目遣いで言ってきた。
「確認してみる?」
驚いた。次の一瞬、俺は意識を飛ばしていた。気絶したんじゃない。理性が飛んでハッと気づいた時には、右手で恵ちゃんの後頭部を抱えるように固定し、左手は恵ちゃんの肩を抱くようにして恵ちゃんの左肩を掴んでいた。一番驚いたのは俺は恵ちゃんの唇に噛み付くようにキスをしていた。
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