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- ハイキュー伊達工業
- 日時: 2017/06/05 13:31
- 名前: タヌキ (ID: v8ApgZI3)
アニメ、ハイキューの伊達工業高校の物語を自己満で小説あげたいと思います!
腐です!ほとんど二口受けだと思います!
伊達工中心、二口中心です。
裏要素あんまりないです。殆どギャグ。
何かおかしな点や、こんなシチュ見たい等ありましたら意見聞かせてください!
気軽に声かけてください!
よろしければ閲覧どうぞ。
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- Re: ハイキュー伊達工業 ( No.1 )
- 日時: 2016/11/07 21:44
- 名前: タヌキ (ID: P4RGPyNJ)
二口side
昼食前の授業の終わりを告げる鐘が鳴れば、各自席を立って移動を始める。
俺はいつものように青根の元へ向かった。
「青根ー、学食行かね?今日弁当忘れたわ」
「……」
周りからすれば、青根の考えていることがわかる俺が凄いって思うんだろうけど、案外青根は顔に出るタイプだし、わかりやすい奴で。
今も軽く俯いたかと思ったら鞄を隠すように持った。
「あ、青根は弁当?まじかー。俺、一人で学食?」
「……」
察しがつくに決まってる。わかり易過ぎるから。俺がしょぼんとした顔を出してしまったなーと言うと、青根は申し訳なさそうにしながらもどうすればいいかと焦った表情をする。ま、そんな青根で遊ぶと良くないし、罪悪感も湧かないわけではない。だから、仕方なく、廊下を歩く生徒を見る。
同じバレー部員でレギュラーである二年生を探すために。
つっても、青根と昼食一緒出来ないのは少し寂しいな。殆ど一緒にいるからこそ、隣にデカイ壁が無いと落ち着かない。
工業高校なだけあって男ばっかだし、身長が低いなんてことは殆どないけど、青根は静かだし、なんか熊を見てる感じ?なんか妙に落ち着くんだよ。
わかるかな?
鎌先さんみたいなゴリラでもなく、黄金川みたいな大型犬って感じでもない、それだよ(笑)
- Re: ハイキュー伊達工業 ( No.2 )
- 日時: 2016/11/07 21:57
- 名前: タヌキ (ID: P4RGPyNJ)
青根side
俺はこのまま弁当を食べてもいいのか、二口と一緒に学食に行くべきか悩む。
俺の目の前の席の椅子を借りて廊下と教室を仕切ってる窓枠を肘置きにして二口は廊下の方へ視線をやっている。
先輩には生意気なことを言う二口だが、本来はきっと真面目で、俺の口下手も言う前にわかってくれる理解力もある。バレー部の主将になってからは、後輩の指導もしっかりしている。人間観察が上手いことはきっと自覚していない。
爽やかな顔をしているからか、見飽きることはない。
「?なに、青根。あぁ、弁当食べちゃってていいよ。ちょっと買いに行こーかなー」
二口がこっちを見て目が合うと、ずっと二口を見ていたことに気付く。俺がさっき考えていた事に対して聞いてもいないが返事が来て、ため息を一つ零すと気だるげに間延びした口調で言った二口は席を立った。
- Re: ハイキュー伊達工業 ( No.3 )
- 日時: 2016/11/07 23:39
- 名前: タヌキ (ID: P4RGPyNJ)
笹谷side
俺らも引退して、今はバレー部は二口が主将やってる。あいつも、何かとつっかかってくる生意気で可愛い後輩だが、青葉城西との試合見た時、しっかりやってた。
また1個下の後輩に振り回されてるみたいだったけど。
茂庭は、しっかり主将やってる二口にホッとしてた。鎌ちなんかあの後の練習、楽しそうにやって二口イジりしてたなぁ……
「ささやん?どうした?」
「ああ、いや。俺の好きな定食売り切れてるなーって」
一緒に学食に来ていた付き添いの茂庭に声をかけられてハッと我に返った。
昼食を何にするか考え、結果決まった時には隣にいた茂庭は、既に離れた所に席を取って食べ始めていた。
ひどい奴だ。
「おい、俺を置いて行くとは酷いな、声ぐらい」
「え?かけたよ?聞いてなかった…?」
口をモゴモゴさせながらキョトンとする茂庭は、眉を下げた。この顔は本当に言ったんだな。
「いや、悪い。俺、考え事してる時、何も聞こえてねーわ」
「ボーっとしてると鎌ちにどつかれるよー?」
へらへら笑いながら無自覚ではあるが、意外とあたることを言う茂庭に、気をつける、と一言返して俺も食べ始めた。
- Re: ハイキュー伊達工業 ( No.4 )
- 日時: 2016/11/08 01:05
- 名前: タヌキ (ID: P4RGPyNJ)
作並side
僕は黄金川君と学食の隣?反対側?にある購買に来ていた。食パンと牛乳を先に買って黄金川君がパンを決めるのを隣で待っている。
黄金川君は今、金欠みたいで、それでも大食いだから食べたいのが多過ぎて決められなくて悩んでいるみたい。
「ん〜、メロンパン、クリームパン、焼きそばパン、チョコパン、あんぱん……どれも旨そう、欲しい…けどお金がっ!」
独り言を呟きながら軽く泣いている黄金川君。最悪の場合、自分の食パンを何枚か譲ることも出来るけど、きっと足りないって言いそうで。
休み時間は始まったばかりだけど、僕もお腹が空いてるから早く食べたい。
「あれ?作並じゃん」
「あ!二口先輩!ちわーッス」
「おう」
後ろから聞こえてきた聞き覚えのある声に振り返ると、部活の先輩で主将をしている二口先輩がいた。思わず慣れで挨拶をして頭を下げると、返事がくる。僕の声に反応して黄金川君も振り向いた。
「えっ!?わっ!二口先輩!」
「お前、先輩を見下ろすな」
「いたっ、痛いッス、二口先輩!」
黄金川君は身長があるから、二口先輩もある程度身長があるけど、黄金川君には及ばないみたいで、自然と目線の下にいる二口先輩を見た黄金川君の首根っこを片手で押さえつけ下へ押す二口先輩。それに反抗せず、痛いとだけ言う黄金川君。すぐに手を離した二口先輩は僕の持っていた紙袋を見て、並んでいるパンを見た。
「作並、食パンでいいの?」
「あ、はい!今日は食パンの気分で!」
「ふーん、じゃ、俺クリームパンで」
並べられたパンの中からサッとクリームパンを取るとレジへ向かう二口先輩に、あっ、と思い出して黄金川君のも決めてもらおうと二口先輩には申し訳ないが引き止めた。一度声をかけて辺りの話し声の雑音で聞き取られなかったらこの話はやめよう。
「あ、二口先輩…」
「ん?なに?」
本当に周りに耳を傾けるのが上手な人だ。顔だけ振り向いた。何も考えていないような、疑問符を頭に乗せている二口先輩。
「あ、えっと、黄金川君の分も、もし良かったら選んでください」
「はー?黄金川の?」
「ウーッス、二口先輩!お願いしまーす!」
「お前、部活のノリで来んなよ…」
遠慮がちに僕が言うと一気に眉を寄せて嫌そうな顔をする二口先輩。
だけど、嬉しそうに笑顔で無邪気に黄金川君が懇願すると、文句を言いながら僕達の元へ戻って来て、並んでるパンの中から早く二つ取ると黄金川君に手渡して「じゃ、俺急ぎだから」とだけ残してパンを買うとスキップのように軽快な駆け足で去って行った。
後から気付いたけど、二口先輩が黄金川君に手渡したパンは二つともボリュームがあるのに安いって言われている人気のパンだった。数が少なくて余っていたことも奇跡だってクラスメイトの子が言っていた。
やっぱり、二口先輩は凄い!憧れる先輩だ!
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