複雑・ファジー小説

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傘をさせない僕たちは
日時: 2019/10/30 13:29
名前: えびてん (ID: mkDNkcIb)

はじめまして!
えびてんと申します!
私の身近な人と身近な人は実は知り合いで、世間は狭いなあと感じることが多くてこのお話を書こうと思いました(*゜-゜)
主にそれぞれの恋のお話です( ´ ` )
ちょっとわかりづらいお話だと思うのですが、是非読んで頂けたら嬉しいです!

【 登場人物 】

@浅倉航平(あさくら こうへい) 25
→化学教師。
@水原茉里(みずはら まり) 24
→国語教師。
@武田夏樹(たけだ なつき) 17
→高校2年生。
@佐伯まな(さえき まな) 16
→高校2年生。
@瀬乃健人(せの けんと) 16
→高校2年生。
@西原恵(にしはら めぐみ) 17
→高校2年生。

@武田紗綾(たけだ さや) 24
→建築会社社員。
@井岡 瞬(いおか しゅん) 23
→建築会社社員。
@小宮山 剛(こみやま つよし) 42
→建築会社社員。
@小宮山綾子(こみやま あやこ) 39
→小宮山の妻。

@柳木 蓮(やなぎ れん) 22
→大学生。
@宇野美琴(うの みこと)25
→ピアノ科教師。

@浅倉結以(あさくら ゆい) 18
→航平の妹。
@相原直登(あいはら なおと) 19
→結以の友達(?)
@日向希穂(ひなた きほ) 19
→直登の大学のクラスメイト。

@藤井心春(ふじい こはる) 22
→カフェ店員。
@坂口椋(さかぐち りょう) 26
→画家。

Re: 傘をさせない僕たちは ( No.1 )
日時: 2018/05/26 19:55
名前: えびてん (ID: bAREWVSY)

#01 【 雨の日のこと 】


まずい、寝てしまっていた。

茉里が目を覚ましたとき、時計は9時を指していた。

辺りを見渡すも、彼の姿はない。

テーブルに置かれた料理はすっかり冷めきっていた。




『何時頃になりそう?』




ラインを送ったのは6時半。
このラインに返信はきていなかった。




元々、5時には来ると言っていたのになあ。



茉里はそう思いながら立ち上がり、窓を開けた。

外は雨が降り注ぎ、薄暗い空が広がっていた。




傘、持ってるのかな。





茉里はそう思うと1人、カーテンを閉め傘を2本持ち、部屋を後にした。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


駅についてからもう何分、いや何時間経っただろうか。

辺りはもう真っ暗で、気温も低くなっていた。


薄着で来るんじゃなかったなあ。



茉里は傘を2本握りしめ、大雨の中外を眺めた。


携帯の通知は未だにない。


と携帯を見た時、ちょうど通知音が鳴った。



『ごめん、今日行けなくなった』



5件送ったラインに対する返信はたった1件、この返信だけだった。



返信が来るだけ今日はラッキーかな。



茉里は1人、傘をささずに雨の中歩き出した。


髪の毛が頬に張り付き、靴は泥まみれになった。


目からもまた水滴が零れた。





連日続くこの雨は今日も止む気配はなさそうだ。



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