二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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【カゲプロ】人間冷凍ショコラ【オリジナル】
日時: 2013/06/20 16:21
名前: noeru (ID: aU3st90g)

今度は性懲りもなくカゲプロ作りましたarz
開始早々土下座しちゃったnoeruです。

今回も痛々しい中二病の代名詞、オリキャラ出ます。本当に中二病なんですよー、現実厳しすぎるでしょー。

とりあえずメカクシ団メンバーとオリキャラ設定を。


メカクシ団メンバー


キド 団員No.1 『目を隠す』
セト 団員No.2 『目を盗む』
カノ 団員No.3 『目を欺く』
マリー 団員No.4 『目を合わせる』
モモ 団員No.5 『目を奪う』
エネ 団員No.6 『目を覚ます』
シンタロー 団員No.7 『???』
ヒビヤ 団員No.8 『目を凝らす』
コノハ 団員No.9 『???』
ユキ 団員No.10 『???』



第1章

第1話
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第2話
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第3話
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第5話
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人造エネミー
>>48

メカクシコード
>>49

カゲロウデイズ
>>50

ヘッドフォンアクター
>>51

空想フォレスト
>>52

コノハの世界事情
>>53

如月アテンション
>>56 >>58

群青レイン
>>59

エネの電脳紀行
>>61

シニガミレコード
>>64

デッドアンドシーク
>>65

夜咄ディセイブ
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箱庭マリオネット
>>68

人間冷凍ショコラ
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チルドレンレコード
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第10話
>>192


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第1話
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>>381

第2話
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第3話
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第4話
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第5話
>>413 >>416 >>421

参照300・400突破記念企画(?)
短編募集用紙 >>75
チェックメイト(ネタはyumiから☆ >>76)
>>80 >>81 >>82
六兆年と一夜物語
>>86 >>87 >>97



番外編

キャラ設定
>>212

『泡沫セイレーン』
第1話(参照1000突破&参照1100突破記念)
>>209 >>211 >>214 >>215

全まとめオリキャラ編 >>238 >>331 >>342

狂愛カルテット >>299
黄昏テネシティ >>343
箱庭マリオネット >>378

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Re: 【カゲプロ】人間冷凍ショコラ【オリジナル】 ( No.47 )
日時: 2012/11/04 18:40
名前: noeru (ID: 5T17/fJ8)



今日はヒビヤの誕生日だそうです!!

特別な企画はありませn((殴

t、ただし本編が急展開です…(関係ねえ…)

Re: 【カゲプロ】人間冷凍ショコラ【オリジナル】 ( No.48 )
日時: 2012/11/04 19:06
名前: noeru (ID: 5T17/fJ8)



私……否僕は狭苦しい空間に居る。その奥の奥の奥の方に、忘れ去られたように蹲って、居る。確かに僕はここに、居るんだ。一人称が僕に戻ったのは何年ぶりか。

僕とは別に、狭苦しい空間の中でもまだ開けた前の前の前の方に、青白く発光した少女が居る。画面のようなディスプレイの向こう側の誰かと話している。どうでもいいけど、この窮屈な封を誰か開けてくれないかな?誰かが見たい。でもブツンという音と一緒に、画面の奥は暗くなってしまった。発光した少女がこちらに来るのが見えた。

「あ、あの。」

僕が声をかけると、少女はこちらを振り返った。よくよく見ると両足が途中から消えている。まあ、僕なんて右腕根元からないしな……他人のことは言えない身だ。リアルに。

「はい、なんでしょう?!」

少女は話しかけられたことがよほど嬉しかったのか、嬉々としてこちらに向かってきた。青い眼、青い髪、青いジャージ、頬にある変わった模様。僕と同じような存在なんだとすぐ判断出来た。

「この封……開けてくれないかな?狭くって……」

「はい!ちょっと待っててくださいね!!」

いそいそと不器用な手つきで封を剥がしていく。それに伴って、段々自由に身体が動かせるようになった。

「ありがとう、助かったよ。」

「いえいえ!!あの、一応お名前を聞いてもいいですか?!」

名前など知って何になるのだろう。名前、名前、名前……ここでようやく、自分の名前を忘れていたことを思い出す。他にもいろいろと忘れてしまっているようだ。ここはうまく誤魔化すか、新たな名前を自分に付けるか、彼女に付けてもらうか、脳みそを絞ってでも思い出すか……。

「僕の名前は……ユウキ、ユウキだよ。」

「ユウキさんですね?!私はエネっていいます!よろしくお願いします!!」

初対面で快く助けてくれた人を騙すのは流石に気が引けたので、新たな名前を付けた。なんとなく思いついたのだが、案外いい名前だと自画自賛させて頂きたい。

「よろしくね、エネちゃん。」

彼女に握手を乞うと、彼女も右手を差し出した。「はい、よろs———」

視界がブラックアウトした。ログアウトってとこかな……考える間も与えられずに、目の前を大きな鳥が埋め尽くした。

Re: 【カゲプロ】人間冷凍ショコラ【オリジナル】 ( No.49 )
日時: 2012/11/04 19:37
名前: noeru (ID: 5T17/fJ8)



鳥の大群が消えた時居たのは、普通の町だった。人間が忙しなく僕の横を通る。
立ち尽くす僕にぶつかりそうになって小さく舌打ちするサラリーマン。
無邪気に僕のないはずの右腕を指差して親に注意されている親子連れ。
僕の容姿を見て避けるように歩いたり、ちらちらとこちらを伺う人々。

その遥か向こうに、フードを眼深に被った集団が見える。やはりこちらを指差したり笑ったりしている。それを何1つ気にする様子もない。あっちだって十分怪しいのに、あっちは誰にも気付かれていないように見えた。

ぼーっと彼らを眺めていると、いつの間にか居なくなってしまった。何処に行ったのだろう、僕は何処にいこう等の全く進まない考察をしていると、誰かにぶつかった。

「ああ、すまん……」

こちらを全く気に留めずに謝られた。何とも思っていないので気を悪くすることもない。何か別のことに夢中なのだろう。それが重大なことだったら責任は取れないし、足早に立ち去ることを決めた。

「いえ、こちらこそすいませんでした。」

眼を向けて驚いた。

さっきの怪しげな集団が居た。もうこちらを見ていないが、さっきぶつかったのはそのうちの1人のようで、とても顔立ちの整った少女だ。眼が真っ赤に染まっている。何か不思議なものが込みあがってきたが、不発で終わった、終わるところだった。

「———エネだ。」

集団の中に居る、ぶつかったのとは別の少女が持っている旧型のスマホの画面いっぱいに映し出されているのは紛れもない、少し前に新たな名前を教えたあのエネだ。

「エネ!エネっ!!」

集団の中に飛び込み、必死に旧型のスマホに手を伸ばす。それを持った少女はかなり驚いた様子で腕を引く。その手に握られた画面の中で、エネの驚いた顔が映し出されている。

「ユウキ———?!どうしてそっちに……!」

スマホをつかみ損ねた僕は、そのまま前のめりに倒れ込む。その途中で視界がまるで古いアナログテレビの砂嵐のように眩むのが分かった。

暑さでバグった僕が最後に見たのは、十字路でトラックに轢かれる間際の少年だった。

Re: 【カゲプロ】人間冷凍ショコラ【オリジナル】 ( No.50 )
日時: 2012/11/04 20:15
名前: noeru (ID: 5T17/fJ8)



視界の砂嵐がようやく収まり、眼を見開くとそこには死体があった。

真っ赤に染まった少女の死体はどうやら、トラックに轢かれたらしい。さきほど轢かれそうになっていたのはその少女を抱きかかえて泣いている少年だったはずだが……?

やけに日差しが強いな、と適当に考慮してみる。ここで少年に話しかけ、「君が轢かれたんじゃないの?」とか問うのは後にしておこう。今いいところみたいだから。

血飛沫の色が道路、トラック、標識、信号機、少年、少女の死体等を鮮やかに染め上げている。その具合といったら、あまりに見事で清くさえ感じる。憶えていないが昔僕もこれほどの血飛沫を浴びた気がする。目の前で嘆く少年のように、血まみれの誰かを抱きかかえて泣いた気がする。

ゆらゆらゆれる陽炎は夏の間にはよく見かけるいわゆる『風物詩』だが、人型で喋る陽炎は生まれて初めて見た。いつ生まれたのかは知らないし、どうでもいいのだけれども。

その瞬間、空間がぐにゃりと歪む。眼の前で身体が可笑しな方向に捻じれたまま動かない少女よりも曲がる。陽炎がこっちを見てちょっと笑って、消えた。ぐしゃぐしゃ、べちゃべちゃと耳障りな音を立てながら廻る空間で僕は居た。


どうやら今日は8月14日らしい。
日付の確認と年月の経過速度の確認を済ませ、また街を歩き回る。今日は涼しくて散策調査には絶好だった。僕は15日よりも14日の方が好きだ。15日は暑くてたまらないし、何よりまた空間が捩れる感覚は好きになれない。

確かこの前はどんな風にヒヨリは死んだんだっけな……?
2人の会話から、いつも酷い死に方をする少女が『ヒヨリ』でいつも狂ったように嘆く少年が『ヒビヤ』だと解っている。
ちなみに、半永久的に続くこの世界を救おうとしている青年は『コノハ』というそうだ。
コノハがこの世界を進めようとするその気持ちは理解不能だ。コノハもエネや僕と同じような存在で、エネのように人間に肯定的なようだ。僕は正直肯定も否定もしない。どっちでもいい。勝手に周りが決めてくれて構わない。それに、人型の陽炎の正体も知りたいし。
話が戻るが、お気に入りのヒヨリの死に方はもう何年も前のことで、鉄柱がその小さな身体を貫通したときの死に方だ。鉄柱に潰されるのはよく聞くが、貫くという発想はなかった。
さて、今日はどんな風に死ぬのだろうか。ちょっと楽しみだ。


ヒヨリを押しのけてヒビヤがトラックにぶち当たった。
最初と同じように一面が血に染まる。この結末にたどり着くまでに約何十年掛かっただろうか。普通に考えれば数回で気付きそうなものだ。
だが、このシチュエーションはどこかで……。
ヒビヤが飛び込んだ景色。そうか、あの日にやっと戻れたのか。これで駒を進められる。コノハは目標達成か。おめでとう。
陽炎が不満そうに唸る。役者が1人減ったのを気にしているのかもしれない。僕だけは穴埋めに使わないでほしい。
つまりはまあ、簡単に言うと。
実によく、特に夏にあるらしい話が1つここで完結した。

で、今度は身体の中から響くように、ラジオのノイズが聞こえた。
やっぱり意識は飛んだんだ。

Re: 【カゲプロ】人間冷凍ショコラ【オリジナル】 ( No.51 )
日時: 2012/11/04 20:38
名前: noeru (ID: 5T17/fJ8)



『非常に残念なことですが、本日地球は終わります。』

最初は不確かだったラジオのノイズは、視界がしっかりしてくると共にはっきりと聞こえた。泣きながら喋る大統領閣下は、意外と言葉を詰まらせることもなく話す。悲しんでるんだろうけど、いまいち伝わってこないんだよね。

空は最初見たように、大きな鳥たちが空を埋め尽くしている。三日月がそのシルエットの間からぼんやりと見えそうで見えない。地上は地上で大混乱。そんなに自分が可愛いか、自分の命が愛おしいか。くだらねえ。面倒だし、逃げるのも生き残るのも興味ない。どうせ死なないだろうしさ。ここで思い出したこと、僕は多分もう当分何が起きても死なない。

眼の前の人たちはみんな街の中心街に向かっている。どこにどう避難しようと意味がないのに、集まればなんとかなるというのは思い違いだと何故教科書に載せないのか。

眼の前の少女はよくエネに似ていて、小型の携帯ゲーム機をセーブもせずに切ってしまった。嗚呼、もったいない。もう少しでラスボスだったのにね、残念だ。机の上に散らばった参考書の中には、こういう時の避難方法は載ってないよ。ヘッドフォンで耳を塞いで現実逃避。そうやって死んでいく人間が大多数だと思われる。設定から、アーティスト項目『不明』、タイトル『不明』に設定している。そこにあるはずのない曲が1曲、少女の耳元に溢れ出す。僕はその懐かしい声に耳を澄ませた。

「生き残りたいでしょう?」

「あの丘を越えたら20秒で、その意味を嫌でも知ることになるよ。」


「なんで、なんでっ……?!」

叫ぶようにして走り続ける少女の後を追う。生きる気も死ぬ気も特にないので、彼女がその後生き残ろうと死のうと気にしない。ふいに少女は丘から少し離れた路地に入る。ヘッドフォンから「違う!」とか「戻って!」とか聞こえてくる。———道を間違えている。

「!!は、放してよ!!」

少女の肩を掴んで強く引っ張った。振り返ろうとする彼女の針路を無理矢理修正して、肩を放し耳元で呟く。


「—————生き残れ、エネ。」


少女が振り返った先に僕は居なかった。眼の前には丘がある。そこを少女は駆け登る。

科学者が手を叩く。爆弾を投げた。

紅く色めく終末実験の行われている実験施設で、僕は独り失う意識の中。

「ごめんね。」

声を聴いた気がしたんだ。


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