二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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こうして私は今日も嘘をつく
日時: 2015/12/29 11:37
名前: 朝霞 (ID: 0iVKUEqP)

どーも、朝霞です。
またまた新しい小説を作ってしまいました…。
今回もヘタリアです!
なんと…いじめ小説!!
ヘタリアにいじめ要素をぶっ込んでもいい!というお優しい方は読んでいってください!











主な登場人物

王燐ワン・レイ
耀の妹でW学園の一年生
クラスでいじめにあっている
おとなしく人前では泣かない
身長:143cm
体重:驚きの軽さ!
頭めっちゃいい!

一年一組 担任:オーストリア
ロマーノ
ロシア
ベラルーシ
アメリカ
王燐

三年一組 担任:日本
中国
プロイセン
フランス
イギリス
スペイン
ハンガリー

てなところかな。
それじゃーいきまーっす!



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Re: こうして私は今日も嘘をつく ( No.64 )
日時: 2016/01/12 17:26
名前: 朝霞 (ID: 0iVKUEqP)

イライラしたまま引き出しを開けてお目当てのものを取り出す。
それはカッターナイフ。
所々赤黒い血が付いていて、どことなく気味が悪い。
「イライラするなぁ」
ニコニコと狂気の笑みを浮かべながら、手首に薄く傷を作った。
パソコンからは以前音楽が流れて行く。

パッパパパパラパ
あれはきっとパンダヒーロー

たしか、パンダヒーローって麻薬に溺れて眠れなくなって、崩壊してした人のことだっけ。
ふふふ、似ているね。

「あはは、楽しいなぁ。楽しいなぁ…」
ホント、自分を傷つけるとホッとする。
なんだろ、この気持ち。
すごく楽しくて、スッと嫌な気持ちが消えて行く。
血が沢山流れ出して、白く細い腕が赤く染まっていくの。。

ガチャ

一階からドアが開く音がした。
それと共に、にーにの声とフランシス先輩のからかいの声、それに対するアーサー先輩の起こったような声が聞こえてきた。
もう帰ってきたのか…と驚いて時計をみると、短針は6を指していた。
今日はフランシス先輩とアーサー先輩が遊びにきてくれたらしい。
少しだけ嬉しい気分になる。
私は流れた血を丁寧に拭き取って、一階へと向かった。

Re: こうして私は今日も嘘をつく ( No.65 )
日時: 2016/01/12 17:48
名前: 朝霞 (ID: 0iVKUEqP)

回帰了おかえり
微笑みを貼り付けながら、私は三人に言った。
やっぱりうまく笑えないな。
私が本当に心から笑えたのは、あの日見た夢の中だけ。
笑顔がぎこちなくなっているのが分かる。
ただ口角をあげるだけの作り笑いだ。
目が笑っていないことは確かだろう。
しかしそんな私に構わず、三人は快く返事してくれた。
「Go home now!(ただいま!)」
「Bonne nuit☆(やあ☆)」
我回来了ただいま
三カ国語が私に投げかけられたけど、今じゃ全然慌てない。
フランス語は分からないけど、英語は一応分かるもの。
英検準ニ級だって持っているしね。
「燐ちゃん、今日は泊めさせてもらうけどいい?」
フランシス先輩が私に笑いかけてきてくれた。
彼の笑顔は魔法だ。
見る度にフワリと嬉しくなる。
「もちろん良いですよ」
私も笑って言葉を返す。作り笑いだけど。
最近は二人が泊まることも多くなってきた。
私的には賑やかになるのは嬉しいことだ。
「…あ」
と、ここまで来てパソコンの電源が入ったままである事に気づく。
私は慌てて二階へと走って行った。

Re: こうして私は今日も嘘をつく ( No.66 )
日時: 2016/01/12 18:00
名前: 朝霞 (ID: 0iVKUEqP)

フランシスside
まただ…。
俺はキュッと唇を噛んだ。
ここ最近ずっと彼女の笑顔を見ていない。
口角をあげただけの作り笑いだ。
目は完全に光を失っている。
背中が悲しそうに見えるのは、まだいじめのことを引きずっているからだろう。
燿くんは一時期ショックで寝込んでいたけれど、今は正常だ。
普通に笑うことができる、どこにでもいるような青年。
でも、燐ちゃんは違う。
彼女だけ色がないみたい…
モノクロの写真みたいで…
少しだけ胸が痛む。
彼女だけ一歩踏み出せていないんだ。
現実から逃げているみたい。
でも、このままじゃ何もならないよね…。
どうにかあの子の笑顔を蘇らせなきゃ。
そのためには…やっぱり学校が一番だよ。
だってあそこは色々な人と触れ合える唯一の場所だよ。
そこがずっと監獄のままなんて悲しすぎるよ。
やっぱりあの子には友達が必要だと思う。

「何考え事してんだよ、フランシス!」
急に名前を呼ばれてかなりビックリした。
隣には意地悪く笑うアーサーの姿。
「…なんでも?」
俺は苦笑いを浮かべてみせた。

この事を二人に提案するには、まだ早いかもしれない。
だっていじめから数ヶ月が経ったばかりだもの。
まだ燐ちゃんの精神状態だって悪いよね。
俺はそう思いながら、燿くんが入れてくれた緑茶を飲み干した。

Re: こうして私は今日も嘘をつく ( No.67 )
日時: 2016/01/31 19:10
名前: 朝霞 (ID: 0iVKUEqP)

燐side
あまり学校には近付きたくない。
いじめられていた頃のことを思い出しそうで怖いのだ。
だから、学級通信もすべて捨てた。
写真が載っているから………。
皆の、写真が載っているから………。

「……っ!」
寒気がサッと立ち、思わず身震いする。
変わらなければならない。
いつまでもこのまま、過去を引きずっていてはいけない。
けれど、変われない。
一人で立ち上がることなんて出来ない。
怖い。怖くて仕方がない。

カタン…………………

今の情けない自分の顔を見たくなくて、そっと鏡を伏せた。
付けっぱなしになっていたPCの電源を切る。
私は問題集に取り組もうと、シャーペンを握った。
特に悲しいことがあったわけでもないのに、涙が溢れてきて止まらない。
「…………うぅ…………」
小さく声を漏らしながら、一人で泣いた。
いつのまにか、ノートは涙でぐしょぐしょになっていた。

Re: こうして私は今日も嘘をつく ( No.68 )
日時: 2016/09/21 21:43
名前: A・Y (ID: sThNyEJr)

更新頑張ってください!
ごいすー!
文才あるなぁすごいなぁ
あ!良ければ私の<未来世界>も、見てみてください


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