二次創作小説(新・総合)
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- 自作逃走中ep3 豪華客船と怪盗と四季時計狂想曲
- 日時: 2023/01/16 22:59
- 名前: YUMA (ID: 3NeFJuEp)
ユマです。
いよいよ本格始動です。"いつもの奴"を。
ep3番外・体内マナとある死体の話>>244-247
0.プロローグ・豪華客船にて>>1-4
1.舞台とルールと参加者のみなさん>>21-28
2.オープニング・取材クルー現る>>34-39
3.ドラマパート1・黒いケースの眠れるお宝>>52-59
4.ミッション1・宝玉はどこにある?>>69-75
5.ミッション1・死季時計、起動セリ>>83-92
6.通達2・死季時計の惨状>>100-105
7.ドラマパート2・通報します>>109-117
8.ミッション2・警備員室の残影>>121-130
9.ミッション2・ベルフェゴール・デッキ>>135-140
10.ミッション2・戻る記憶>>145-151
11.通達3・ユマを信じるな!>>154-163
12.ドラマパート3・ホワイダニット>>169-179
13.ミッション3・復活したいなら>>183-194
14.ミッション3・最後のお宝>>197-201
15.ミッション3・復活ゲーム裏側編>>206-213
16.ミッション3・反撃開始>>216-223
17.通達4・船内、大パニック>>226-231
18.ドラマパート4・置き土産>>234-240
19.ミッション4・逃走者達、地獄を見る>>248-254
20.ミッション4・もう、黙ってて下さい>>256-267
21.通達5・例のやり方とセピアの秘密>>268-271
22.ドラマパートF・助ける価値、ありましたか?>>272-276
23.エピローグ・死季ノヲワリニ>>277-281
- Re: 自作逃走中ep3 豪華客船と怪盗と四季時計狂想曲 ( No.172 )
- 日時: 2020/09/05 13:08
- 名前: YUMA (ID: QxkFlg5H)
12.ドラマパート3・ホワイダニット・4
今回ヤバめな話題突入3
俺は即座に気配を殺し、倉庫に入ってきた人物を確認。運良く俺が今いる場所から奥側の様だ。
真墨「アレは...!」
俺の見た光景は仮面の男がケイオスの前に現れて親しく声をかけていた所。
仮面の男(荒垣)「...」
ケイオス(アルジュナ)「貴方のおかげで彼ら全員の本心は聞けました。人間はみんな、同じだ。金汚い、自分以外はどうでもいい、他を虐げてでも目立ちたい、私の財産と権力が目当てで近付いている...くだらない。」
話の内容から...
ケイオス(アルジュナ)「この時計のことは半信半疑でしたが仮に起動してもルールを守れば無事でいられるのを知っていて良かった、更に時間邂逅を繰り返しすれば個体差がありますが...いずれ体がマナ枯渇に耐えられなくなり、衰弱してそのまま死ぬのでしょう?原因を簡単に言えば"貴方の餌になって"、ですが」
仮面の男(荒垣)「...」
<ケイオスから目を背ける
逃走者達が狙っている時計...
ケイオス(アルジュナ)「確か、1回でもいいからどこかのループ中に素手でも服越しでも手袋越しでも何でもいいから時計に触っているか時計から半径3m以内に常にいれば今までの時間邂逅の記憶を覚えていられる、モノには時間邂逅の対象外で悪影響が及ばない、でしたねえ。」
仮面の男(荒垣)「...」
俺らとほぼ同じかそれ以上にロクでもない代物らしいな!
真墨「...(それより...この後俺はどうすれば...!)」
さくら姉さんには何処まで時計の悪影響を受けてるかによっては慎重に言葉を選ぶ必要がありそうだ。問題はそれ以外の他4人...菜月と映士と明石と蒼太が俺の発言を信じてくれるかどうか。特に色々個人的な理由で明石の奴にゃ話したくねぇが仕方ないのか...と悶々としていた際だ。
ケイオス(アルジュナ)「あの多数の複製画と贋作のお宝には透視と盗聴の術式を仕込んだナノサイズの魔宝石が埋めてあるんですよ。今回出品した本物、贋作含めた魔宝石、ジュエリー群も全て同じ細工をしてます。ええ、もちろん多元世界全体での違法ですけどね。」
真墨「ーーーッ!?」
は?出品してるお宝の全てには魔術式の盗聴器と監視カメラ付き、お宝には一部贋作が混ざってる、だと。
仮面の男(荒垣)「...」
<ケイオスに対して訝しむ目
ケイオス(アルジュナ)「だって人間は嘘つきでしょ。優しい嘘でも真実を混ぜた嘘であったとしても、嘘をついたり嘘の自分を作ったりする。それだから人間は嫌いなんです」
この後のケイオスの発言で俺は凍りついた。
ケイオス(アルジュナ)「だからな、私の目の前では嘘をつけなくしてやる。愚行もプライベートも何もかもをこの複製画やジュエリーや品物を本物と偽って売り飛ばして暴いてやる。ずっと、見てるんですから。ずっと、聞いてるんですから。全部、知ってますから。そうすれば、笑顔で手を取り合って、仲良く出来ますよねぇ?」
<途中から歪んだ笑顔に
仮面の男(荒垣)「...チッ」
<ケイオスの顔を見て不機嫌に
真墨「...」
<どんどん青ざめてる
内容、よりも...この時のケイオスの歪んだ発言と声は俺の頭と鼓膜に焼き付いて離れなかったんだ。他人信じられないからってあそこまでするか普通!
ケイオス(アルジュナ)「嗚呼、この船でのループ中の細かなやり取りは全てUSBに記録済みです、部屋に付けておいた監視カメラとセットで滑稽で面白い録画が撮れました。我がお気に入りの"屍人の心臓"の効果が本物だった事、多数の"魂の石"の原石作成に苦労した事、時計を提供して頂いた方から受け取ったワンダークロックが今でも起動するモノだったのが想定外なのはありましたけど」
仮面の男(荒垣)「...!」
<笑顔を消して欲しそうな顔
更に加えて、殆どの乗客はプライベートがコイツのPCハードディスクに記録済みなのかよ!?魂の石の事は...アンタら作者達曰くソウルジェム(*意訳)の事で合ってんだな?
ケイオス(アルジュナ)「失礼、私、今...どんな顔してるんでしょうね。全て思い通りに事が進んで笑顔...なのでしょうか?人間の作り笑顔なんてこの世の中で私が嫌いなモノですよ。笑顔そのもの、って言えば正しいですかね?とってもウンザリですよ...笑顔が一番、笑顔が一番、笑顔が一番...笑顔が何故大事と言える?薬になると言える?嗚呼、君の事情と時計に関した真実は耳に入れてます。同意見でしたね。」
一言も何も喋らねー仮面野郎との雑談の盗み聞きで分かった事を全てまとめると...
ガチャ
<ケイオス、倉庫から出て行く
ケイオスは時計を起動していないが、この船での時間邂逅とループの事を元から知っていた、しかも違法であるジュエリー用の魔宝石や有名な絵画の複製画を悪用した事、贋作を売ろうとしてる事含めて違法行為をやらかした上でかよ...
フッ
<仮面の男、消える
恍惚の笑みを浮かべながら部屋から出て行くケイオス、仮面野郎も即座に消えてしまったが...
真墨「(このまま放っておいては駄目だろ!つか出来るかよンな事ーーーッ!!)」
ただ、盗み聞きに夢中になってた俺に想定外の事態が。
??「貴方、あの男の何を知りましたの?」
しまったと思った時にはもう、遅かった。
ドスッ
後ろからナイフを脇腹に突き立てられた感触...!
真墨「て、めぇ...!」
??=セピア(伊那谷)「まあ、悪どい事でしょうけど。貴方達ボウケンジャーには..."現時点で派手に動かれたら困る"ので...そのまま死ね。コソ泥してるゴキブリは毒で即座にホイホイしないとね。」
俺に対してナイフで不意をついたのは胸糞悪ぃ発言をしてる気持ち悪い笑みの眼鏡女...異変も即座に出た。
真墨「ゴハッ...!」
<口から吐血
口から血が...な...あの口ぶりはナイフに毒塗ってたのかよ!?
セピア(伊那谷)「デザートのあんこ入り黒ごま団子...失礼。ボウケンブラック、伊能真墨。逃げても無駄だと思います。先のナイフは強烈な出血毒塗っているので放っておいても解毒剤使う前にそのままDEADルートだけかと思いますわよ?」
どうせ激痛と毒で死ぬなら...今、体力がある一か八かの勝負だ!
ダッ
<真墨、急ダッシュ!
セピア(伊那谷)「あ...」
ドサ!
<真墨、セピアにタックルしてそのまま逃走
真墨「ぐ、ゥウ、ゴフ...ま、に、あえ...!」
<傷から出血&吐血しながらも何かを探している。
俺の、予想ガ...当たっているならば!
真墨「と、けい...!」
ここからは毒が回ってたのか、出血が大量だったのかもう目の前が真っ暗であんまり覚えてねーんだよなぁ...ただ
セピア(伊那谷)「あちゃー...ゴキ...はもう...で触ってたか。まあいいや、経由で...面白...記憶...維...させて...」
途切れ途切れのあの女の気になる発言だけ聞いて意識が途絶えた...
*過去回想ここまで
通常サイド>
さくら「...」
真墨「多分、あの死に際に時計に触った可能性があるってだけだぜ、俺。それならあの時から何故今まで...さくら姉さんは全部知ってるか。菜月が喉をえぐられた死体がプールに捨てられていたり、フロント前のテーブルで心臓串刺しにされてそのまま晒されてた死体が騒ぎになっていた事も...映士がブティックのショーケース前、俺の目の前で頭を銃で撃たれて俺が半狂乱になりかけたり、首と腕だけが俺とアイツの部屋宛で届けられた事も、蒼太が胸を深く引き裂かれてチャペルに張り付けられた死体やバラバラ死体にされて客室に放り捨てられた事も明石が」
ガシリ
<明石の右腕、真墨の左手首を掴んでいる
明石「俺が...何だと?」
真墨「チッ...急に起きてくんなよ病人」
鬼藤「さくらがコイツの事、狸寝入り...と言っていたわね」
月詠「起きてたチーフさんを忘れていたのです...」
トクマ「アンタ」
さくら「やはり寝たふりでしたか、チーフ」
ぺしり。
<真墨、明石の右腕を拒絶
ここで狸寝入りしていたボウケンレッドも介入。即座に真墨から拒絶されながらも口を開いた。
明石「言おうとしたのは俺が階段から転落して打ち所の悪さでそのまま死亡した事か?首が無い俺の死体が展望台に晒された件か?誰の目にも目立つ形でバラバラにされた俺の死体が1つずつ...合計5箇所のゴミ箱に中途半端に突っ込まれていた事か?...お前の場合は俺達以上に人の事を言えん筈だ。」
真墨「!?」
そういえば、彼も仲間と同じようにループ毎に何回か殺されていましたね...明石の覚えている範囲内では...
明石「右足を千切られた上胸を刺された死体がヘリポートに血塗れで置き去りにされていた、お前も映士とほぼ同じケースで首だけが部屋に送られて映士が狂っていた、内臓付きの上半身がビュッフェ会場の大盆に設置されて客と乗務員全員を巻き込んで派手な大騒動になっていた、ジュエリー店で首以外の体をぶつ切りされて商品全てと入れ代わりにショーケースに骨と内臓含めて色々と晒されていたのを発見した際は殆どの乗客が吐き気を催すわ、それ以上に菜月がずっと引きこもって話を聞ける状態じゃなくて大変だったんだぞ?」
真墨「ーーーッ!」
顔を真っ赤にしてふて腐れた真墨、今度は布団を被った。
明石「ククwwwコイツの場合、狸寝入りとはいえ大人しく6日目まで寝てくれるみたいだな。」
月詠&鬼藤&トクマ「...;」
<ドン引き
さくら「...チーフ、申し訳ありませんが」
ここでさくらは明石を追求。
明石「今度は俺の番か。お前が聞きたい話題はなんとなく分かっていたがな...」
チーフさん、次はアンタの番です
- Re: 自作逃走中ep3 豪華客船と怪盗と四季時計狂想曲 ( No.173 )
- 日時: 2020/09/05 13:34
- 名前: YUMA (ID: QxkFlg5H)
12.ドラマパート3・ホワイダニット・5
今回の重要話題1、セーフティルームの補足と...
彼が逃走者側と男子作者2人へ話したい事は何個かあった。
明石「...まず、1つ目。この話は真墨からの受け売りで現時点でさくらを含めて全員が承知済みの話題の繰り返しになる。さくらもいいか?」
頷くさくら。そしてそれを確認したボウケンレッドが取り出したのは"蔵玉"。
ボフン!
明石「ワンダークロック以外にも真墨がブローチで持ち出したモノがコレだ。」
ブローチの中に入っていたのはなんと、絵画。それもボウケンジャーが探していた"神妃の肖像画"...!
鬼藤&トクマ「ーーーッ!?」
<2人共慌てて目を隠すかつぶってる!
月詠「...」
<動じてない&絵画にも目を開けたまま
さくら「...真墨の話を聞いてもう理解していると思いますが」
<絵画をサーチ
ピピッ
ハザードレベル>0
鬼藤&トクマ「...マジで!?」
月詠「真司から贋作の件聞いた際にやっぱそうかなー、と思ってますたが...ボウケンジャーが血眼で探してた絵画は真墨の話通り贋作だったのか...」
月夜の作者のみ、ケイオスのお宝倉庫の件を直に見て色々と承知していた為に絵画がガチで贋作だった件を聞いても冷静な顔。更に加えて...
トクマ「少し、いい?...眼鏡越しでだと簡単なサーチしか出来ないけど...ワンダークロックに仕込まれてるモノと同じ魔力の波長が何処かに繋がっているな...。」
<眼鏡越しだが目が金色に染まる
鬼藤「更に加えて盗聴器と監視カメラの件もガチなのか...」
月詠「時計も細工されてたって...えーと」
眼鏡越しに突風の作者が魔眼での簡易サーチをした結果、時計と同じ細工が偽の絵画にも施されていたご様子。戦闘特化のジェネさんだけでなく彼にも船に潜入する依頼をかけた理由がコレである。トクマさんはこういう魔術絡みでの細工や罠を魔眼で精密に鑑定可能なのですから。
トクマ「本来の..."眼鏡無しの魔眼"は乱用すると下手したら幽界とか狭間とか...簡単に言うと人ではヤバい所に足先を突っ込んでしまい兼ねないので普段は眼鏡で魔眼押さえ込んで"眼鏡越しの簡易サーチ"だけに留めていますけどね。コレでも魔力の流れや波長ならはっきり見えてます。」
月詠「そうそう、そうだそういえば。さくらさん。ここ...セーフティルームはケイオス達に、バレませんかね。」
月夜の作者、色々盗聴と盗撮をされてる事でヤバい予感を感じていたが...
さくら「ご心配無く。普通の人間にはこのルームを察知出来ない設定にしています。実際には..."現実とはズレた空間"にオリジナルの刑事さん達の客室内部を再現しているので仮に客室に入られたとしても、誰もいないもぬけのカラで諦めて出て行くだけかと思います。盗聴と盗撮は...高確率で接続エラーを起こして繋がらないかと。」
盗聴、盗撮について接続エラーを起こして駄目になってる話題はボウケンブラックも聞いていた事で安心してブローチにしまっておいた偽物の絵画を仲間達全員に見せて説明してくれたという。
鬼藤「そういう訳か...元からズレた別空間にいるから敵側もこの部屋の中にいる限り手出し不可能、装置の回線接続もエラーを起こしてー、って訳ね」
ただし、とさくらは付け加える。コレは余談だが真司もセーフティルーム絡みでリュウガに自分が部屋から出られない事とセットで要注意してた事。
さくら「ユマではない別の権利者、異端者などは能力の都合では下手するとルームに手出し可能な場合がありますね。スゥについては教えられてないので未知数ですが、リチの場合...ここまで干渉する出力は理論的に出せないかと。」
コレでリチの干渉を受ける事はなくなるだけでも多少はマシと思ってくれ、って訳だ。そして...
PPPPP...
鬼藤「...?」
トクマ「あ、すいません。俺の携帯だ。」
その通りです、ルナ狐さんとNo@hさんからの通信が彼ら2人に対して可能になったのだ。
トクマ「はい、はい。了解です。スピーカーモードにしますね。」
明石「話をすれば、だ。」
コンコンッ
蒼太「すいません、チーフ。さくらさんも真墨もいるかと思いますが現時点で今回の騒ぎに関係ある話題について全て報告します...部屋、入っていいですね?」
実況席と蒼太君から何がある
- Re: 自作逃走中ep3 豪華客船と怪盗と四季時計狂想曲 ( No.174 )
- 日時: 2020/09/05 13:56
- 名前: YUMA (ID: QxkFlg5H)
12.ドラマパート3・ホワイダニット・6
今回の重要話題2、プレシャス・"神妃の肖像画"
明石「話がずれてしまったが、俺達の探しているプレシャス、"神妃の肖像画"...今ココにあるのは偽物だがな」
*ここから解説
神妃の肖像画>
何千年も生きていると言われてる老紳士の画伯・ベールクール伯爵の"人の心"を題材テーマにした絵画シリーズの1つで"恋慕"を司る。後述する事情により現在では危険なプレシャス扱いされている"怪画"でもある。6人曰く"神妃"でこの絵に関する話が通じます。
一見すると普通のピンク色のドレスを着た美しい金髪青眼の姫君の絵画だが男女問わずその絵を正面から見てしまうと魅了されて絵の美女の事しか考えられなくなってしまう。正気に戻れず衰弱死した犠牲者も多数。
逃走者達に6人が警告した"この絵の女と目を合わせてはいけない"のは前述が原因。真墨もコレのハザードレベルを測定する際は絵の女性と目を合わせてはいけない為、絵に対して常に背中を向けながら測定するレベルでございます。
そもそも作者である伯爵自身は毎回絵の題材に対して名付けたタイトルである様に振る舞え、と祈りを込めて名付けて描いたモノである事、絵の具とデッサン用の材料事態が問題である事からコレに限らず彼の作品は全てが有名、幻の絵画、何億何兆の価値があるとされる一方で人々に危害をもたらす"怪画"としてあらゆる手段を使ってでも全回収しなければいけなくなった。
ユマサイドではコレの他に何枚も同じ画伯作の危険な"怪画"は世界に出回っています。実際に被害者、死者多数。
ボウケンジャーが潜入したのは好奇心が半分以上だがケイオスとその周りの人間達がガチの曰く付き人物である事から騒ぎをあまり大っぴらにしてはいけない事も混み。
蒼太「元々、悪党絡みなどで派手にやる場合はスーパー戦隊で最初から僕ら以外の潜入向きな輩や警察関係者が動いている所です。具体的に言うと、興味本位でルパンレンジャーか、それを追いかけて国際警察...パトレンジャーの3人か、最悪な場合SPD...デカレンジャーの関係者が調査活動で誰か動いている筈です。最近契約したばかりですがパトレンジャー側には朝加さんという契約者もいますしね」
ルナ狐「他、こちら側で思いつくとすればハリケンジャーの関係者でゴウライジャー...霞兄弟の2人ならアイツら3人よりも船への調査で動く可能性大だ。兄貴の...一甲の方が契約者な事もある」
鬼藤「契約したてで不慣れな所や肉体が不安定なのを差し引いてもどれだけ、そんな奴らのユマさん絡みの権限使用は可能なんだ?」
さくら「...今の朝加さんや一甲さん、参加者では坂本君で言うと...私の様に権限のフル使用は不可能でも、通信と五感の共有くらいなら最低限使えます。」
契約したばかりでも...通信と五感の共有程度なら最低限使えてしまうのです。一甲や圭ちゃんや竜司本人曰く、"それだけ権限使えれば充分"とも言ってました。
トクマ「で、映ちゃん曰く"神妃"と似た絵画でロクでもない目にあった件だが」
No@h「そーよ!確か今回の分の他にもまだ...知っているか回収したベールクール伯爵の"怪画"は多数あるんでしょう?」
そうです。ボウケンジャーは一度この船の前にも今回と似た"怪画"でヤバい目にあった前科がある。
映士「コレと同じ、ベールクール伯爵の作品で"絡繰の月姫"って絵がサーシェス絡みの博物館に寄贈されてな..."夜にこの絵を見たらその本人が死ぬまで命の保証が一切出来ねえ"って警告を俺サマ、軽く見てたんだ。それで...毎晩あの絵から出てきた月姫らしいギャルなロボットにストーカー&部屋の中にいても壁や天井を突き破って夜明けまで襲われる事態になっちまった!」
菜月「で、それが毎晩だから原因を調べたら夜に絵から月姫さんが出てきて真っ先に映ちゃんを見て、襲っていたの。それ以外の人はあの人にとってどうでもいいのか見えてなかったんだ。それで本人に"夜に絵を見なかったか"、って確認とったら...だよー」
そうです、ボウケンシルバーは当時"怪画"を甘く見て怖いモノ見たさで夜に絵を見てしまったのです。本人の自業自得なんだけどね。
明石「最終的に画伯の絵を沈める方法を知っているクリーニング師が駆けつけて処置した事で"月姫"は無害化、ハザードレベル反応があるだけの"なんの変哲も無い絵"扱いの通常プレシャスとして処理出来たがな...映士のヤンチャはともかく、ベールクール伯爵の怪画シリーズは見つけたら全員に情報を共有する様に、下手に絵を見たりイタズラ含めて変な事を絵にやらかすな、と上から厳重注意された。...当然だがな(-3-)ぶーぶー。」
何か声色から不服そうなチーフさん。まさか。
月詠「おい、待てなのです!」
No@h「映士が夜に絵を見なかったら...」
鬼藤「...え、マジ?」
ルナ狐「月詠さん、トクマさん。まさかだが明石は」
トクマ「そうっすよ、多分...明石チーフは夜に"月姫"を見る気満々だったか」
仮にも映ちゃんが絵を見なかったifで想像可能な展開に青ざめる月夜と突風と甘味の3人の作者。
トクマ「この人の場合、"神妃"が本物だったら下手すると怖いモノ見たさと好奇心で絵の女と目を合わせる可能性大」
月詠「"まさかですけど..."って感じだが」
No@h「明石チーフの場合で考えたら...ホンマの話題なのですぞ、鬼藤さん、ルナ狐さん」
鬼藤&ルナ狐「」
自分が思ってた以上のボウケンレッドの愉快犯ぶりに禍罪、傍観の作者2人はしばらく硬直したそうだ...
次はワンダークロック&もう1つの"怪画"はおまけ待ち
- Re: 自作逃走中ep3 豪華客船と怪盗と四季時計狂想曲 ( No.175 )
- 日時: 2020/09/05 14:32
- 名前: YUMA (ID: 3NeFJuEp)
12.ドラマパート3・ホワイダニット・7
今回の重要話題3、ワンダークロックとミスター・ケイオスについて
蒼太「色々と"怪画"の話が出て来ましたが...チーフ、そろそろいいですか?」
明石「そうだな、ここからはお前達作者にも大幅に関わるモノだ。ワンダークロックと、ミスター・ケイオスについてと言えば...どうだ?」
この場にいる3人の作者は驚愕。
トクマ「2人共、蒼太達からの追加話題については後で俺の口からジェネさんにも伝えとくんで。」
ルナ狐「スタッフから伝言。この話、一応ユマさんも新規情報が出てくる可能性があるから聞くって」
ジョーカー「騒がしくしてすまん」
マシュ「私の方も、桐条さんも城戸さんもスタンバイOK、との事です。」
この話題はコレ以降、実況側と仮面ライダー龍騎と寝込んでいる炎獄の作者も知っていると判断してOKらしい。覚悟して蒼太が口を開く。
蒼太「まず、さくらさんがユマさんからの連絡を受けてそれ経由で僕ら全員が知った話題ですが...ワンダークロックについては元々シビル・クロックワーカー氏が遺作として遺した最後の魔時計作品なのは確かですが...破門にされた後に作られた時計の為、クロックワーカー一族のリストに何も載せられていない番外時計なんです。」
トクマ「それも...暴走時計事件にこの時計が関係ある為にシビルは呪われた時計職人と呼ばれている。コレは俺もジェネさんも真司も知ってるし、逃走者では残ってる一部と...今牢獄にいる大半が知ってるぜ。作者全員には共有済みかと。」
ただ、蒼太の話題で重要なのは、クロックワーカー一族は今でも黒い噂が残っている事と暴走時計事件の真相らしい話題。
蒼太「魔時計とは大気のマナを動力源として機械部分が故障さえしなければ永久に駆動し続ける魔科学的なオーバーテクノロジーの遺産の1つで、中でもクロックワーカー一族の作成した魔時計は高額取引される程品質が良い時計でした。ただし..."一族の技術秘伝は個人で持ってはいけない"、"金銭目的で時計を作ってはならず"、"前述したどちらかの掟破りは家族共々一族を破門にする"...この3つの鉄の掟で利益、技術を全て独占していたらしいんです。」
なお、最終的に暴走時計事件が元で一族は破産したらしいが子孫も僅かに残っているらしいとの噂。そして...
真墨「一族全てが最終的に破滅した暴走時計事件、って奴か?」
暴走時計事件
クロックワーカー一族がワンダークロックを元に開発した100%永久駆動する新型の魔時計が暴走を起こした爆破事故。コレが元でクロックワーカー一族は破産。呪われた時計を作った一族と呼ばれる事に。
ただ暴走の原因はマナ炉心の不備が元で起こった爆破。現存する破損した時計の大半に炉心不備の証拠が発見されているので現在は事件の見直しが進んでいるが...
蒼太「暴走時計事件についてはワンダークロックの炉心を完全には再現出来ず欠陥品の普段から時計に使う炉心を違法的に改造して使っていたのが炉心暴走からの爆発に繋がった原因の可能性があります。コレはサーシェスでも再調査中な為、現時点であまりはっきりとは言えませんが...ワンダークロックの炉心自体が解析不能箇所が多いブラックボックスなので一族全体では不完全な解析しか出来なかった為、オリジナルに近いコピー炉心を作れなかった事かもしれません。本来なら炉心は不備さえなければ千年と数百年以上耐えられる構造の筈です。」
鬼藤「確か言ってたな、魔時計の炉心は大気のマナを動力源として機械部分が故障さえしなければ永久に駆動し続ける、って!マジで千年以上の風化に耐えられるなんて。」
明石「以前からサーシェスはワンダークロックと似た怪奇現象を起こしている小型魔時計や既に破損して動かなくなった魔時計を何個か回収、中身を調べて既に判明済みさ。後は確定出来る証拠か情報が何かあれば、な段階と思って良い。」
なお、映士も先の件で蒼太のパソコンを直にチラ見で少しだけ暴走時計事件の事を知ってた。
映士「俺サマもアレでワンダークロックの事を知ってな。真墨が明石の荷物からブローチをパクってスタッフルームから脱走したのを見た瞬間、頭真っ白になって追いかけねぇと、って思ったよ。」
真墨「...」
<気まずいのか掛け布団に顔を埋める
さくら姉さんは言うまでもなく...
さくら「私の場合...他作者サイドに送られたデッドコピーの魔時計の件も含め、この場で話せない話題も多数知っています。ユマに口封じされているのでご了承下さい。」
菜月「さくらさんも、ユマさんと契約した契約者だったね...」
ルナ狐「...」
<ドン引き
No@h「ああ、あの時送られてきたアレの事...」
<遠い目
実況席の傍観、甘味の2人の作者は魔時計絡みでドン引きか遠い目。とその中で明石が口を開けた。ココからはチーフさんしか知らない話題みたい。
明石「それと...ケイオスの件は過去まで遡って個人的に調査していたよ。」
真墨「...あのオークショニアだな」
映士「お前が言うなら前々から曰く付きの野郎なのも確定って奴?」
頷く明石。コレは彼の裏側も過去も混みの話題だったのだ。
明石「表向きは理想の家族だったが...実際には幼い頃から毒親両親に仕事のストレス発散や普段の躾名義であらゆる虐待をされていたらしい。25年前、彼が当時5歳時に両親が自宅から謎の転落事故で変死したのも彼が殺したからじゃないのかという事、両親共に胃腸から持病の薬の成分が検出され、薬の副作用で幻覚をみた事による事故じゃないのかという噂だ。」
しまいには何かしらの責任をとって飛び降り自殺してお前が親不孝者じゃないのかと昔に親戚や祖父母に言い切られて色々と全否定されたらしい。
明石「本人は噂やこれらを"何も知りません"と全て否定していたが...実際には偶然から起こった事故の可能性がある。夜中に虐待しようとする両親から逃れたくてこっそりと倉庫に隠れていたが商品である魔宝石の指輪に触れた際に周りの石と彼の暗い感情...僅かだが"自分をいじめる両親が消えてしまえばいい"、と思って知らないうちに共振を起こして両親の精神を狂わせてしまったことが元で起きた不慮の事故かも、と見直しが進んでいるぞ。」
魔宝石の共振については25年前当時はまだあまり信じられておらず分かってなかった時期の為、解析されなくて法律上は両親絡みで罪に問われなかっただけ。幼かったケイオスが絡んではいたのだが犯人ではないのかもしれない。ただ...
菜月「今では悪い事、なんだよね。魔宝石を犯罪に使っているって。」
美鶴「ああそうだ。使用に関する法律やら制度がある。場合によっては未成年でも罪に問えるレベルだ。」
マシュ「今回の参加者では仮面ライダービルド...桐生さんが1番詳しく知っているかと思います。」
と、そこに...
ゆらり。
仮面の男(荒垣)「...」
仮面の男以外全員「!」
再度、現れた仮面の男。だがここでトクマの携帯から...
真司「急に通信ライン借りてごめんなさい!西堀さん、仮面野郎はいる?どうしても話したい、って奴と通話が繋がっているんだ!」
真司が仲介したその相手とは...
パステル(理)「...やっと会えたね、シビル・クロックワーカー」
怪盗、パステル!?
次、ドラマパート
- Re: 自作逃走中ep3 豪華客船と怪盗と四季時計狂想曲 ( No.176 )
- 日時: 2020/09/05 14:38
- 名前: YUMA (ID: 3NeFJuEp)
12.ドラマパート3・ホワイダニット・8
ドラマは今回の重要話題4、シビル・クロックワーカー
2日目、中1階、B102号室内部
真司「...」
ココで怪盗パステル本人もリスク込みで彼に...仮面の男=シビルへ多少踏み入る事にしたそうだ。その為に真司に依頼して通話も繋げ、怪盗側の独自の資料も手渡したのだ。
仮面の男(荒垣)「俺がシビルということが分かってるなら、理解してるだろ。今起こってる茶番劇や悪名なんてどうでも良い。アイツらみたいな笑顔の奴が憎い。元々炉心も奴らの考えを利用して俺の命と引き換えに作った!」
真司「(...怪盗からの受け売りだが、ワンダークロックの開発者、シビル・クロックワーカー。)」
元は人の笑顔と幸せを願って時計を作っていた普通の時計職人だったがとあるクズな金持ちのボンボンの依頼絡みで妻と娘を失い、自分の技術や才能を妬んだクロックワーカーの一族に自分の作品設計図や自身の右腕さえ心無い理由で一族側に奪われた事、
パステル(理)「だから?まだ予想の範疇だけどワンダークロックには他の魔時計には違う"何か"を使っていた痕跡があるらしい。当時の技術者が全員束になっても真似できない"何か"があると僕は踏んでいる。」
その相手達が全員歪んだ笑顔だったのが元でこの世全てに憎悪。生前やられた事が事の為か全面的に笑顔を忌み嫌っているという。
仮面の男(荒垣)「正直に俺が教えるとでも?」
パステル(理)「...教えざるを得ないと思うよ?何でずっと起動せずにそのままになってたの?その気になれば自分から起動出来た筈だけど」
なんと、その気になれば仮面の男の気分次第で時計は即座に起動出来たという。
仮面の男(荒垣)「...誰かが」
真司「?」
ただ、
仮面の男(荒垣)「...誰かが俺を起こす声がした。それで起きた。それだけだ」
ここで他側の通信会話が乱入。
トクマ「"俺"を、起こす声?待てよ。命と引き換えに炉心作った事から考えたら...まさかシビル、お前とワンダークロックは」
仮面の男(荒垣)「勘付いた輩がいるのかよ。なら話は早い。ワンダークロックの炉心は俺の命そのものだ。簡単に言えば...ワンダークロックが俺自身と考えろ」
シビルは遺作となるワンダークロックを遺し姿を消したが...実際は自分の命そのものを時計の炉心に変えて世界を裏から呪ってきた。
蒼太「...他の当時の職人達が全員逆立ちしてもシビル氏の時計を真似出来ない理由、分かる気がしますね」
ワンダークロックの炉心自体が開発したシビル本人の命が元になったブラックボックスなので一族全体では不完全な解析しか出来なかった事が暴走時計事件の原因かもしれない。なおシビルは新型炉心の理論を証明はしたが人間の命を使う以外での実現までには至らなかったそうだ。
菜月「でも、どうしたら時計さんは止まるのかな?トクマさんは最悪の場合は時計を壊すって」
真墨「ま、待て、ストップだ菜月。なんとなくだが...時計壊すの辞めといた方が良さげだと思うぜ。」
そう。今でも時計は起動中なのだ。下手に壊すとどうなるか...
仮面の男(荒垣)「それと信じる信じないは勝手だがもうお前ら色々知り過ぎた上に怪盗達にまで接触した。時計と偽絵画の1つまで奪った。ケイオスという男も、秘書らしい女も確実にお前らを口封じで全員殺す気だが。クスクス」
No@h「(嗚呼...やっぱりそうきますよね...)」
真司「実際には...ワンダークロックの炉心であるシビルの命を炉心そのものにしたブラックボックスを技術共有、解析しようとしたが出来なかった為、最終的に横着して欠陥がある劣化炉心で補った為に暴走による爆破事故が発生したのが真相かも。今でも炉心の完全な解析には至っていないよ。資料には書いてない、本人がああいうご様子なことから推測するしかないけどね。」
隠れ家の中でワンダークロックを開発した際、生前のシビルは意図的にこの炉心を自分の命と引き換えに開発しており、元々全てを独占したがる一族全てに対する自滅への一本道の罠として復讐の意味もあった。妻と娘を失ったショックが元で後に起こる悲劇や悪名なんてかえってどうでも良さそう。
ルナ狐「全てを呪って呪って呪い続けるのが今は楽しいらしいな、悪趣味...」
さくら「(彼は...シビルはそこまでに世界へ絶望していたのか...?)」
ここで...思い切って言うか。まだユマとメインシステムはパージ中だが通話ならば...
ユマ「この話を聴いている全員へ。少々ゲーム裏のネタバレになりますが...ワンダークロックの本命は金時計の中に眠っていた新型炉心の両隣にあったもう2つの独立した補助炉心で1つはユマと権利者と異端者絡み案件の為、伊那谷さんとアルジュナに確認を依頼した結果...ドラマパート撮影中に紛失してた事を確認しています!」
この紛失してた補助炉心が元から新型炉心の起動に関連していた。元からリチが補助炉心らしい装置を1つ奪っていて、何かのきっかけがあれば即座に元に戻して起動する様になっていた。
明石「...2つ?」
映士「メインみてぇな炉心の他にも隣にもう1つ補助装置らしいモノがあったが...それと合わせて合計2つ、って訳じゃないのか?」
しかし、こちらも初めて知った。今は補助装置が1つしか、ない?
ルナ狐「苦労して時計を回収したら、まさかの展開」
No@h「...すいません、ユマさん。これって伊那谷さんとアルジュナに再接続か通信して情報抜き出した方が...!」
ユマ「ーーーッ!」
ブチリ
真司「おいユマ!ユマーーーッ!...駄目だ。西堀さん、トクマも。スゥの事は知ってるよね。そのせいでメインシステムとユマは今現在パージしてて独立してるんだ。メインシステムの方はスタッフが手動でなんとかやっている、俺達契約者の事だけど...」
さくら「独立システムでユマの接続から離れてもなお権限を制限付きで使える状態になっているんですね。分かりました。私側とトクマさんで再確認を取ります、すぐに結果は貴方とあの2人に報告予定です。ユマ、貴方って人は...補助装置の事は危険人物のスゥや...リチの運命操作等もありますが、急に通信を切る程ですか!?」
ただ、コレは最後の最後まで誰も気付いていなかったのですが...
菜月「...」
<手にアイウォッチ型の銀の腕時計が
真墨「菜月、それは?」
具体的に2つの補助炉心といっても...スタッフ全員がどんなモノか、どんな形なのかを誰も知らなかったせいで事態は再度、大混乱に。
菜月「スタッフルームから出るときに、あの時計の中から落ちたモノだよー。形から腕時計だけど...何なんだろう?」
そして...
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