二次創作小説(新・総合)
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- Fate/Azure Sanctum
- 日時: 2025/02/10 13:57
- 名前: きのこ (ID: DnOynx61)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=14070
〜注意書き〜
・一応、二次創作です。
・コメント投稿等は一切お断りします。
・オリキャラが複数人登場します。
・不快にさせる表現がある可能性があります。
・原作と違う点があるかもしれません。
小説を書くことには慣れていない初心者です。
多めに甘くみてくださいお願いします。
- Re: Fate/Azure Sanctum ( No.53 )
- 日時: 2025/03/09 19:36
- 名前: きのこ (ID: /.YWlUQc)
番外編㉛
リセアの部屋に静寂が広がっていた。
外は穏やかな午後、陽の光が窓から差し込んで、部屋の中を温かく照らしている。
静けさが心地よい反面、少し寂しい気持ちもあった。
しばらくそのまま時間が過ぎ、リセアがうとうとしていると、突然、背後から聞こえた低い声が彼女を現実に引き戻した。
「リセア、今日はちょっとドキドキしてるな。」
リセアは思わず身を震わせた。
振り向くと、そこにはカルが立っている。
彼はにっこりと笑っていたが、その笑顔にはどこか悪戯っぽさが混じっている。
「カ、カル…?どうしたんですか?」
「いや、ただ、君がひとりで寂しそうだったからさ…。」
リセアはその言葉に少し戸惑いながらも、なんとなく気恥ずかしさを感じていた。
カルが彼女のことを気にかけてくれるのは、いつものことだが、今日はその距離感がやけに近く感じた。
カルはゆっくりとリセアに近づいていく。
リセアはその動きを警戒するように視線を向けたが、特に不審な動きはない。
しかし、彼が近づいてくるにつれて、リセアの心臓が速くなっていくのを感じた。
「…あ、ちょ、ちょっと、カル…?」
リセアは言葉を発した瞬間、カルは彼女の体を軽く押して、ベッドに押し倒した。
リセアは驚き、目を大きく見開いた。
「……!?カル、何してるんですか!?ちょっと、待って…!」
彼女の顔が真っ赤になり、体は固まってしまう。
カルの温かい手が彼女の腰をしっかりと支え、彼の顔が少しずつ近づいてくる。
「…どうしてそんなに慌てるんだ?」
カルはニヤリと笑うと、リセアの耳元に囁いた。
「まさか、俺が君をこんな風にしても、そんなに驚かないだろうと思ってたけど。」
リセアは心の中で何度も自分を落ち着けようとするが、顔が熱くなっていくのを抑えきれない。
彼の手のひらが少しずつ彼女の肌に触れ、その温かさに体がどうにかなりそうだった。
その瞬間、ドアが勢いよく開かれ、リセアが仰天した。
「…大胆。」
部屋に入ってきたのはエリュだった。
彼女は無表情のまま、冷静にその光景を眺めている。
エリュの銀色の瞳が、リセアとカルを一瞥した後、無言で口を開いた。
「エリュ…!」
リセアは慌てて体を起こし、顔を真っ赤にしてあたふたとする。
カルは少し困ったようにエリュの方を見たが、無表情な彼女に対して特に反応を示さなかった。
エリュはそのまま立ち尽くし、冷徹な目でカルを一瞥した。
「…カル、だいぶ大胆だな。」
「いや、これはただの…いや、なんでもない。」
カルは焦って言葉を濁す。
リセアの顔はますます赤くなり、彼女はエリュに向かって何とか説明しようとするが、言葉がうまく出てこない。
「ちょ、ちょっと待っ…エリュ、これは誤解です!」
「誤解も何も、カル…見え見え…」
エリュは冷静に言うと、その場を後にしようと振り返る。
しかし、ドアの前に立った瞬間、また振り向き、リセアに向けて一言だけ呟いた。
「でも、悪くない、リセアはちょっと…可愛いから。」
その言葉に、リセアは何も言えず、さらに顔を赤くしてしまった。
部屋には再び静寂が訪れ、リセアとカルはお互いに顔を見合わせる。
リセアは恥ずかしさと困惑でどうにかなりそうだったが、カルは意外にもリセアの反応に満足そうに微笑んでいた。
「リセア、思った以上に赤くなるなってる。」
リセアは無言で顔を隠す。
完全に照れていた。
番外編㉜
家で、いつものようにくつろいでいた仲間たち。
夕方の穏やかな空気が、急に一変する。
「うわっ…!?」
エリュの甲高い声が、リセアたちの静かな会話を切り裂いた。
彼女が固まったまま、部屋の隅で視線を彷徨わせている。
「どうしたんですか、エリュ?」
リセアは穏やかな微笑みを浮かべながら、視線をエリュに向ける。
「虫…!」
エリュの震える声に、リセアはふんわりと眉を上げた。
「虫?」
エリュは目の前にある小さな影を指差す。
そこには、まるで演技のように、小さな羽音を立てて飛ぶ虫が一匹だけ。
「う、うわぁぁぁ…!こんな……!」
エリュは目を閉じて手を振りながら後退し、壁にぴったりと身を寄せた。
その姿は、普段の冷徹で無表情な彼女からは想像できないほど、完全に動揺していた。
「あ、大丈夫ですよ、エリュ。」
リセアは落ち着いてその虫を見つめながら、ゆっくりと立ち上がる。
まったく動じない様子で、エリュに向かって言った。
「ま、虫ぐらい…」
リセアが虫の方に手を伸ばすと、エリュは目を見開いてその場から一気に後退する。
「あんな小さいのでも…!」
エリュは、虫に対する恐怖心が強すぎて、まるで命を狙われているかのように身を固めていた。
「…はぁ。」
その様子を見て、カルがちょっと呆れた顔でエリュに近づく。
「虫ぐらいでそんなに怖がるなんて、君も大変だな。」
カルはリセアの隣で軽く肩をすくめるが、その顔に見えるのはやや困ったような表情だった。
「エリュは虫が苦手だから仕方ないですよ。」
リセアはエリュに対して優しく微笑み、改めて虫の動きを見守る。
彼女の手には特に武器は無いが、どこか無敵なオーラが漂っている。
一方、セイバーは無言で部屋の隅に立ち、その表情は一切変わらない。
虫が飛び回る音が耳に入ると、彼女は少しだけ目を細め、剣を引き抜いた。
「…私が、処理します。」
セイバーの声は冷徹で落ち着いている。
まるで、虫の処理を頼まれたわけではなく、任務を遂行しているかのような態度だ。
彼女が刀を軽く振ると、その刀身が光を反射して一瞬にして強い殺気を放った。
リセアとカル、そしてエリュの視線が一斉にセイバーに集まる。
「えっ、ちょ、ちょっと待て、セイバー…!」
カルが声を上げるも、セイバーの目はすでに虫の動きに集中している。
セイバーは静かに深呼吸をした後、刃を一度振りかぶる。
そして、そのまま素早く一閃。
「――!」
小さな虫は、セイバーの刃の前に一瞬で切り裂かれ、飛び散ることなく消滅した。
「…終わった。」
セイバーが振り返り、今度は完全に無表情で「処理完了」とだけ言い放つ。
エリュはしばらくその場で動けずにいたが、セイバーの完璧な処理にしばし呆然とする。
「こわ…」
彼女は肩を震わせながら、ゆっくりと部屋の中央に戻ってきた。
「…セイバー、すごいです。」
リセアは微笑んで、セイバーに感心した様子を見せた。
「虫なんか怖くないですよね。」
セイバーは少し恥じらったように小さく首をかしげたが、すぐに元の冷徹な表情を取り戻す。
「…虫など、私にとっては問題ではない。」
セイバーの言葉に、カルは少し驚きながらも納得した様子で頷く。
「でも…エリュ、ちょっとオーバーじゃないか?」
カルがエリュを見て、笑いながら言う。
「…うるさい……!」
エリュは顔を真っ赤にして抗議するが、その仕草がどこか可愛らしく見える。
リセアとカルは同時に「わかるよ」と優しく言いながらも、セイバーは無言で刀を鞘に戻すと、また元通りの冷徹な姿勢に戻った。
その後、虫の恐怖が去った後の部屋は、しばらく笑いと和やかな空気で満たされたのだった。
- Re: Fate/Azure Sanctum ( No.54 )
- 日時: 2025/04/30 16:46
- 名前: きのこ (ID: BLbMqcR3)
番外編㉝
リセアは少し躊躇いながら、カルの手に自分の手を重ねた。
ほんの一瞬、彼の手のひらの温もりを感じた時、心臓が少しだけ早く脈打った。
今まで何度も一緒に過ごしてきたはずなのに、こうして手をつなぐという行為が、なんだか新鮮で緊張するのを感じていた。
「……あ、すみません。」
リセアは手を少し引こうとしたが、カルは優しくその手を握り返す。
「リセアは、全然緊張してないんだ…」
カルの言葉に、リセアは小さく息をつく。
「は、はい……。」
自分が動揺していることに気づき、恥ずかしさがこみ上げてきた。
その様子を見て、少し遠くで見守っていたセイバーの顔が歪んだ。
「…何をしているのですか?」
セイバーの声には少し不満の響きが込められている。
「え?」
リセアが振り向くと、セイバーは腕を組み、あからさまに顔をしかめている。
「リセアが……カルと手をつないでるのが、少し気に入らないの…です。」
セイバーはそのまま顔を赤らめながら、俯いて腕を組みなおす。
「セイバー…?」
リセアは思わず首をかしげる。彼女がそんなことを言うなんて意外だった。
「だって、私も君と手をつなぎたかったのです!」
セイバーは顔をそむけ、プイッと横を向いた。その様子にリセアは驚きとともに思わず笑ってしまう。
「…セイバー、そんなことで拗ねてるんですか?」
「私は、拗ねてなどいません!」
セイバーはしっかりと答えるが、その言い方からは拗ねていることが丸分かりだった。
カルも、そんなセイバーの反応に苦笑しながら、少しだけリセアに近づく。
「セイバーも、ちょっと照れているだけだ」
カルは、リセアに向かって軽く微笑んだ。それを見たリセアは、ますます困惑する。
「そ、そうですか…?」
リセアはますます恥ずかしくなり、手をカルの手のひらから引っこめようとするが、カルはその手を優しく止める。
「手を離さないで。」
「で、でも…」
リセアはあまりの照れくささに顔が赤くなるのを感じたが、カルの真剣な眼差しに心が落ち着くのを感じた。
そのやり取りを見守っていた凛が、突然くすくすと笑い出す。
「ふふっ、リセアはカルと手をつなぐのに、こんなに緊張するのね」
「凛、あなたは何が面白いのです?」
セイバーが不満そうに振り向くと、凛はさらに笑みを深める。
「だって、セイバーが意外にもヤキモチ焼いてるのが面白いのよ。」
「ヤキモチ…?」
セイバーはその言葉に驚きの表情を浮かべる。
「いや、私はただ、リセアと手をつなぎたかっただけですから!」
セイバーは顔を真っ赤にして答えるが、その様子がまた余計に可愛らしい。
「もう、みんなして何を言ってるんですか…」
リセアは苦笑しながら、少しだけ腕を組んだ。
カルと手をつなぐのは本当に緊張するが、それ以上に周囲の反応に対する照れくささが募る。
その瞬間、セイバーが不意に歩み寄り、リセアの手を再度掴んだ。
「…私も、リセアと手をつなぎたいのです。」
リセアは再び驚きの表情を浮かべる。セイバーがこんなに直球で言うのは初めてだ。
「セイバー…」
リセアはその手の温もりに少しだけ驚きながらも、素直に受け入れた。
その一瞬、カルが少し不満そうな顔をして、だがすぐに微笑む。
「じゃあ、俺もリセアの手をつなげば、バランスが取れるな。」
リセアは両手に別々の温もりを感じ、ますます混乱する。
「みんな、どうしてこんなに…」
「リセアは、モテすぎなのよ。」
凛がからかうように言うと、リセアはますます顔を赤くした。
「も、モテてなんて…いませんよ!」
「嘘ね。」
凛はニヤリと笑いながら、ふと顔を伏せる。
「でも、なんだか、手をつなぐのが大事だって思っただけで、こんなに照れるのって、妙に新鮮だね。」
リセアは少し考えて、照れくさいながらも答える。
「そうですね…手をつなぐって、こんなにも緊張することなんですね。」
その瞬間、みんなが一斉に笑い、リセアの心の中に、ほんの少しだけ温かいものが流れ込むのを感じた。
番外編㉞
リセアの部屋は静まり返っていた。
外の光が淡く差し込む窓辺、手のひらで髪をくるくると巻きながら思案するリセアの顔に、不安げな表情が浮かぶ。
普段の彼女らしくない、どこか頼りない、でもどこか優しい瞳。
「どうした、リセア?」
ふと、カルの声が耳に届いた。リセアは振り向かずに答える。
「ただ、少し…考えていただけ、です」
カルは、そんなリセアの肩にそっと手を置いた。
ぬくもりが伝わり、リセアの胸に不安が小さくなる。
「考えるのはいいけれど…無理はするな。君が辛そうだと俺も辛くなる」
「…ありがとう、カル。少し、落ち着きましたから」
でも、心の中の重荷は消えたわけではない。
リセアがふと、手のひらに目を落とした。
今日は、もう一度彼の手を取るということに、少しだけ躊躇していたからだ。
カルがリセアの手を引こうとしたとき、ドアの向こうから何かの音が聞こえた。
その音に反応したリセアは、しばらくの間、固まったまま部屋の空気を感じ取っていた。
突然、ドアが勢いよく開き、そこに現れたのは—セイバーだった。
「リセア!」
セイバーが駆け寄り、リセアを強く抱きしめた。
その力強さにリセアは少し驚き、視線をセイバーに向ける。
セイバーの表情には何か深い感情が渦巻いているようで、どこか痛々しさすら感じる。
「セイバー、何かあったんですか?」
「リセアが、あんなにじっとしているから、心配で…」
その言葉に、リセアは一瞬、胸が締めつけられる感覚を覚えた。
セイバーが自分をそんなふうに思ってくれていたことに気づくたび、リセアはいつも心が温かくなる。
しかし、次の瞬間、セイバーは急にリセアから手を離し、顔を赤くして背を向けた。
「そ、そんなことは…どうでもいいです!ただ、あなたが元気そうで安心しただけ…です……」
「…ありがとう、ございます」
リセアはセイバーの照れ隠しを見て、少しだけ微笑んだ。
その微笑みを見たカルの顔が少しだけ険しくなる。
「セイバーも心配してくれてたんだな」
「ん?そうですが…リセアにあんまりかまってもらえないから、ちょっと拗ねてただけです」
セイバーが小さくふんと鼻を鳴らし、顔を赤らめる。
その時、リセアはふと思い出す。
セイバーが手をつなぐことを照れてしまう、そんな一面もあったことを。
カルと手をつなぐ時のリセアの緊張と似たような気持ちを抱えていたのかもしれない。
「私も手をつなぐのは、ちょっと…緊張、します」
「な、なんだと?!」
セイバーは驚いてリセアを見た。
その目に少しの焦りと照れが浮かぶ。
「だって…手をつなぐの、恥ずかしいから…っ」
その言葉に、カルが少しだけ微笑んだ。
リセアの反応が、彼の心を少しだけ軽くしたのだ。
「そうか、僕も同じだよ」
カルがしっかりとリセアの手を握る。
その瞬間、リセアの手のひらに伝わる温もりと、心の奥底に広がる安堵の感覚。
「じゃあ…手をつなごうか?」
リセアは微笑んで頷いた。
「うん、そうしよう」
その後、静かな時が流れ、皆が何となく笑顔で過ごすひとときが訪れた。
その時、部屋の隅に座っていた遠坂凛が、いつものように鋭い目でリセアを見つめていた。
だが、今日の彼女は少しだけ違っていた。
「セイバー、カル、リセア…みんな、本当に仲がいいのね」
凛の言葉にはどこか寂しさが混じっていた。
リセアはその言葉に何も答えられなかったが、心の中で、少しだけ凛を気にかけていた。
彼女がいつも一人でいるわけではないのに、なぜかひとりぼっちのように感じることが多い。
「凛、私も…リセアや皆を守りたいんです」
セイバーが凛に向けて語りかける。
その言葉は、凛の心にほんの少しだけ届いた気がした。
「…わかってるわ」
その時、リセアがぽろりと涙をこぼしてしまった。
涙は止まらず、どんどん溢れ出してくる。
「リセア、どうしたんだ?」
カルが驚きながらリセアに駆け寄る。
「わからない…でも、なんだか涙が止まらない」
リセアは顔を覆い、目をこする。
その涙の理由は、彼女自身でもわからない。
ただ、心が温かく、でもとても切ない何かに包まれているような気がしていた。
「リセア…」
カルが優しくリセアを抱きしめる。
セイバーもすぐにその場に駆け寄り、リセアを支えた。
「泣かないで、リセア。私たちがいるから」
「うん、ありがとうございます…」
その時、凛がそっとリセアの隣に座り、静かに手を置いた。
「…泣くことも、大事なことだ」
その言葉に、リセアは少しだけ驚いたが、どこか心が軽くなったような気がした。
涙が流れ続けている間に、リセアは何度も深く息を吸い込む。
「ありがとうございます、みんな…私、もっと強くなりますから…」
涙はまだ止まらないけれど、リセアの心には確かに何かが宿っていた。
それは、仲間たちとの絆、そして未来へ向かう力だった。
特別編
夜の静寂が時計塔を包み込む中、リセアはソファの上で小さく寝息を立てていた。
「……ん、リセア?」
カルは本を読みながら彼女に目を向け、微笑を浮かべた。
疲れていたのだろう。
リセアは薄手のブランケットを軽くかけたまま、心地よさそうに眠っている。
『珍しいな……警戒心の強い君が、こんなに無防備に』
そう思いながら、カルは彼女の傍に近づき、ブランケットを整えようとした。
——しかし、その瞬間
バランスを崩した。
何かに足を取られ、前のめりに倒れ込む。
そのまま——
ぽふん。
柔らかな感触。
次の瞬間、カルの頬には心地よい温もりが広がっていた。
「……え?」
視界が揺れる。
頭を持ち上げると、そこにはリセアの黒髪が広がる膝
——彼女の膝の上に、自分が頭を乗せてしまっていた。
「………。」
『まさか、これは……膝枕……?』
普段は冷静なカルの脳内が、一瞬だけ混乱した。
いや、すぐに起き上がればいい。
そう思えば思うほど、その温かさに引き寄せられるような気がして、カルの体は動かなかった。
リセアが目を覚ます。
そんな最悪の事態も想像し、カルは極力身を起こさないように、静かに寝息の立てる彼女を見つめた。
「ん………」
やがて、彼女はうっすらと瞼を開け、ぼんやりと上を見上げた。
「カ…ル………?」
ぼんやりとした声で、自分の名を呼ぶリセア。
普段とは全く違う、穏やかな彼女の様子に、カルの心臓はどくんと強く鼓動した。
彼女は再びまぶたを閉じてから、再び目を開いた。
二度目の目覚めは鮮明なものだったのか、彼女は一瞬、驚いたような表情を浮かべてから、
「……あっ…」
何かを察したようだった。
しかし、その驚きはすぐに落ち着きを戻して
「……どう、しました…?」
優しい表情へと変わり、問いかけた。
穏やかな声音に、カルの心拍数が上がっていくのを感じた。
「いや……」
言葉を返す余裕もなかった。
こんな経験などしたことがなかった。
「……ふふ……」
リセアが小さく笑った。
普段はどちらかといえば天然で、イチャイチャすることには鈍感な彼女が
——この状況を受け入れている。
彼女が何か言おうとした瞬間——
カルは身を起こし、リセアに顔を近づけてしまった。
柔らかな感触——
そして甘い香りを感じてしまう。
「……リ、リセア………」
気づけば彼女の頬に手を添えていた。
リセアは目を閉じたまま、頬を微かに紅潮させ——
「……ん…」
そのまま、唇へと触れた。
柔らかな感触に酔いしれながら、カルはリセアを抱きしめた。
リセアは頬を染め、瞳を潤ませたままカルの肩口に頭をうずめた。
「好きですよ、カ、ル………」
「……!」
その甘やかな言葉に、カルの胸が満たされたような気がした。
- Re: Fate/Azure Sanctum ( No.55 )
- 日時: 2025/03/25 23:27
- 名前: きのこ (ID: IGAMlEcf)
【セイバー√】
静かな夜の帳が降りる頃、リセアは遠坂邸の庭で一人、月を眺めていた。
穏やかな風が彼女の黒髪を揺らし、蒼い瞳が静かに月光を映している。
「……何をしているのですか?」
静寂を破るように、背後からセイバーの声が響いた。
振り返ると、セイバーが、少し困惑した表情でこちらを見ていた。
「寝れなくて……月が綺麗だったので、少し涼んでいました」
リセアの穏やかな微笑みに、セイバーは一瞬目を伏せた後、ゆっくりと隣に座る。
二人の距離は近く、互いの体温を感じられるほどだった。
「月は……不思議ですね」
セイバーがふと呟く。
「はい。どこか懐かしくもあり、寂しくも……」
「……リセアは、寂しいのですか?」
リセアは少し驚いたようにセイバーを見た。
彼女の瞳は真剣で、その問いには真摯な気遣いが滲んでいた。
「……いいえ、今は寂しくないです。セイバーがそばにいてくれる、からです」
リセアの言葉に、セイバーの頬がわずかに紅潮した。
視線を逸らしながらも、小さく微笑む。
「それなら、良かったです……」
静かに流れる時間。夜風が二人の髪を撫で、月の光がその輪郭を柔らかく照らす。
セイバーはそっとリセアの手を握った。
「……ずっと、そばにいてもいいでしょうか?」
リセアは驚き、しかしすぐに優しく微笑んだ。
その手をぎゅっと握り返しながら、そっと囁く。
「もちろんです。ずっと……一緒に」
夜空に煌めく星々が、二人の約束を静かに見守っていた。
「そろそろ戻りますか?」
「いえ、もう少しだけ」
そう言ってセイバーはリセアを抱き寄せた。
「ひゃっ…」
リセアの体がセイバーの胸の中に包まれる。
「……あったかい」
セイバーはリセアに顔を埋めるようにして呟いた。
リセアはセイバーの暖かな腕の中で小さく息を飲む。
セイバーはしばらくリセアの肩に顔を埋めたまま微動だにせず、リセアは静かに彼女の温もりを感じていた。
【凛√】
遠坂邸の居間、夜の帳が降りる頃。
ランプの灯りが部屋を包み込み、静かな空気が漂う。
リセアは膝を抱えながら、窓際のソファに座っていた。
彼女の蒼い瞳は、夜空に浮かぶ星々を映している。
「リセア、何を考えているの?」
遠坂凛が紅茶のカップを手にしながら、静かに問いかける。
リセアはゆっくりと視線を彼女に向け、小さく微笑んだ。
「……いえ、ただ、何となく。」
それは、嘘ではないけれど真実でもなかった。
リセアは、この温かな時間が少しだけ、怖かった。
自分の手が掴んでいるものが、本当に現実なのか。
「ふーん……まぁ、無理に聞くつもりはないけど。」
凛はそう言いながら、隣に腰を下ろした。
カップをテーブルに置き、リセアの手をそっと握る。
「……暖かい。」
リセアがぽつりと呟く。
凛の手は、宝石を扱うせいか、思ったよりも温かかった。
「そりゃあ、魔術回路のせいかもしれないけどね。」
どこか照れ臭そうに言う凛。
しばらくの沈黙の後、リセアはそっと口を開いた。
「……凛さんは、私を……どう思っていますか?」
突然の問いに、凛は僅かに目を見開く。
「どうって……保護者として?それとも……?」
「……どちらでも。」
リセアは静かに、しかし真剣な目で凛を見つめた。
凛は軽く息をつき、そして微笑む。
「そうね。リセアのことは……大切に思ってるわ。」
それは、まるで家族のようで。
けれど、それだけではないようにも聞こえた。
リセアは小さく目を伏せ、再び窓の外を見つめる。
「……私は、凛さんのそばにいてもいいのでしょうか?」
「……当たり前でしょう?」
その言葉とともに、凛はリセアの頬をそっと撫でた。
そして、夜の静寂の中。
二人の距離は、ゆっくりと近づいていった——。
【カル√】
※これのみR-18です。
リセアとカルが一緒に過ごしている夜。
みんなが外出中で、二人だけの静かな時間が流れていた。
リセアは自分の部屋で、いつものようにベッドの上で寝転がっていた。
夜の涼しい風がカーテンを揺らし、部屋の中は心地よい静けさに包まれていた。
今日は特に何もすることがない、そんな平和な時間。
しかし、リセアは突然体勢を変えると、四つん這いになって、床に置かれた本を取ろうとした。
その瞬間、背後から軽く音がした。
リセアは一瞬気づかなかったが、カルが部屋の入り口に立っているのを見て、少し驚いた。
「リセア、ちょっと…」
カルは声を出してから足を踏み出すことをためらった。
リセアが四つん這いになった姿勢で本を取ろうとする中、その胸が少し見えたことに気づいたカルは、一瞬目を背けた。
その視線が、ほんの一瞬、リセアの体に集中してしまったことに、彼はとても困惑した。
「うっ…」
リセアがその動きに気づくのと同時に、カルは慌てて目を逸らし、顔を赤くした。
リセアの胸がほんの少し見えてしまっただけで、どうしようもなく焦りが湧いてきた。
「ご、ごめん、リセア、俺、見てないから…」
カルは必死に言い訳をしようとしたが、どうしても言葉が上手く出てこない。
その様子に、リセアはきょとんとした表情を浮かべた。
「え?カル、どうしたのですか?」
リセアは少し首をかしげてカルを見つめた。
その真剣な表情が、カルには逆に焦りを強く感じさせた。
「いや、だって…
カルの顔がさらに赤くなり、言葉が出ない。
それが、カルの頭の中でぐるぐると回り続け、どうしてもその事実を受け入れることができなかった。
「もしかして…気になるんですか?」
リセアはふとその場で体勢を直し、少し恥ずかしそうに手で胸元を押さえた。
カルの困惑した表情に気づき、リセアもまた顔を赤くした。
「すみません、そんなつもりじゃなかったんですけど…」
その言葉に、カルはようやく顔を上げ、リセアを見つめた。
「い、いや…そんなことない、リセア。俺が勝手に慌てただけだ」
カルは焦りを隠すように、少し頭を掻いた。
リセアの無邪気さに、彼は自分の心の中で余計なことを考えてしまっていたのだ。
「でも…ちょっとだけ焦った」
「ふふ…カルも、案外恥ずかしがり屋なのですね」
リセアは、少しからかうように笑った。
彼女の笑顔に、カルは一瞬ホッとしたが、それと同時に自分の気持ちに気づいて、ますます心の中が乱れた。
リセアはカルに近寄り、胸を当てながら、優しく彼に触れた。
「大丈夫ですよ…気にしないでください。私は、カルを信じていますから…」
そう言って、彼女はカルに優しくキスをした。
カルは彼女の柔らかい唇の感触に、少しだけ身を震わせた。
「本当に…気にしなくていいんですよ」
恥ずかしそうにしながらも、カルを見つめる。
カルはそっとリセアの手を取った。
「リセア、俺も同じ気持ちだ…」
「…あ、カル……?…ひゃっ…!?」
カルはリセアの体を引き寄せると、そのまま優しく抱きしめた。
カルはリセアの体を抱きしめながら、彼女の耳元でそっと囁いた。
「…ずっと側にいさせてくれ…リセア…」
そう言うと、リセアをベッドへ押し倒す。
リセアの顔が一瞬にして真っ赤になるのを感じるが、カルは構うことなく唇を重ねた。
カルはそっと唇を離し、彼女の顔を見つめる。
その表情は今まで見たことのないほど優しく、どこか不安げでもあった。
「ひゃんっ…!?…カル…っ?」
カルは再びリセアに覆いかぶさるようにして唇を重ねると、彼女の体を抱きしめた。
カルはゆっくりと服を脱ぎ始め、リセアもそれに従った。
互いの肌と肌が触れ合う感覚が、カルの心を高鳴らせる。
『リセア、柔らかいな…』
『あ…カル…』
ゆっくりと彼女を愛撫し始めた。
リセアの体が震えるたび、カルの鼓動は高鳴っていく。
カルはそのまま、リセアの肌を撫でていく。
カルは彼女に触れながら、徐々に彼女の肌をなぞり始めた。
カルはそっと彼女の胸に触れ、優しく撫でる。
リセアの体がビクッと震えたが、彼女の抵抗はない。
そうすると、リセアが谷間にカルの肉棒を挿れることを思いだした。
「ん…はぁ…」
リセアはカルの肉棒に胸を合わせ、挟み込むようにして愛撫した。
カルは思わず声が漏れたが、それでもリセアはやめようとはしなかった。
「はぁ…っ…」
リセアの体が熱くなっていくのを感じた。
リセアは興奮しながら、カルの肉棒を刺激する。
カルは少し体を震わせて、その刺激に耐えていたが、それでもリセアは我慢できずにいた。
「…もう…だめ…っ…!」
「あっ…リセアっ…!」
リセアは限界を感じてしまい、カルの肉棒を掴むと、一気に根元まで咥え込んだ。
その瞬間、カルは絶頂を迎えた。
「…ああぁぁぁっ…!!」
リセアは射精されながらも、さらに強く彼を咥えた。
「あ…あぁぁっ…」
カルはリセアの中で射精したまま、激しく体を痙攣させ、カルは荒く息をつきながら、体を起こした。
リセアと目が合うと、カルは思わず顔を背けた。
「…ごめん…俺…ちょっと、我慢できなくて…」
カルはリセアに謝った。
彼の表情は申し訳なさそうで、リセアはクスッと笑った。
「…気にしなくてもいいのに…カルって、意外と可愛いですね」
「…なっ…!か、可愛くなんかないぞ!」
カルは少し怒ったような表情でリセアを見つめた。
「ふふ…そんなところも、可愛いと思いますよ?」
リセアはそう言うと、カルの頭を撫でた。
カルは少し恥ずかしそうにはにかんだ。
- Re: Fate/Azure Sanctum ( No.56 )
- 日時: 2025/03/09 22:05
- 名前: きのこ (ID: /.YWlUQc)
【キャラクター詳細】
遠坂リセア(本名:白刃 朔夜)
年齢:17歳
身長:168cm、体重:59kg
特徴:黒髪、蒼眼、美人、ボブヘア、E〜Fカップ(実年齢より年上に見られがち)
得意:料理、運動
好き:優しい人、嫌い:悪人、甘いもの
魔術:無(虚数魔術、治癒魔術の2つ、正体不明の魔術(最強魔術)を使えるが普段は禁止)
魔術回路:質A、量EX+、編成異質(回路本数800本)
出自:ロンドンで記憶喪失で倒れていた。遠坂凛の養子
性格:優しいが冷徹、天然、朝弱い。暴力全般トラウマ
関係:セイバー、カル、エリュとは呼び捨て。カルと両想い、ファーストキスはカル
特徴:無自覚にモテる、丁寧語(「ーです」「ーます」)
外見:シンプルで露出少ない服装
別人格:天照大神
特徴:目が紫に変わり、髪が腰まで伸び、傷が瞬時に消える。
戦闘時は着物風のドレスで光に包まれて浮かぶ
口調:古風な話し方「ーであろう」「ふむー」
リセアを大切に思う。
【技】
「神託の霊憑」
説明: 天照大神が他の英霊を憑依させるための神託の儀式。彼女の光の力と精神的な力を使い、英霊の霊魂を降ろす。この呪文を発動する際、天照大神の神光が彼女を包み込み、霊魂との間に聖なる結界が張られる。憑依する英霊が何であれ、天照大神の意志がその力を束ねる。
呪文詠唱:「天照の御光よ、我が身に宿りし霊魂を束ね、今、神々の御力を借りてこの地に降りし御英霊を、我が身に宿せしとき。光の御業、神託の霊憑!」
技名: 「御光禍臨」
説明: 憑依した英霊の力を引き出す技。天照大神がその力を最大限に発揮するために、光の御業を使い、英霊の技や能力を一時的に強化する。天照大神の御光がそのまま英霊を照らし、超常的な力を発動させる。
技の使用方法:他の英霊が戦う際に、その英霊の武器や能力が一時的に神々しい力で強化され、攻撃力や防御力が上昇する。この技は強力な一撃を放つ際に使用されることが多い。
技詠唱:「我が身を照らす太陽よ、その力を我が手に託し、今、降りし神々の力、御光禍臨(みひかりのまもり)!」
術名:「天乃大禍津日」
詠唱:「天に輝く太陽の子よ、光の名のもとに、
禍を焼き尽くし、悪しきものを浄化せよ。
天の理をもって裁きを下す。
――天乃大禍津日、ここに顕現せん!」
術の効果・概要:「天乃大禍津日」は、天照大神が敵を一掃するために放つ、究極の太陽術。その光は 灼熱の太陽そのものであり、悪しき者や敵対する存在を瞬時に焼き尽くす。
発動すると、天空に巨大な太陽が顕現し、その輝きが全てを包む。
光に触れた者は、魂ごと焼き尽くされる。
物理・魔術・概念的な防御を無視し、光に照らされた敵は消滅する。
この術は天照大神の力の集大成であり、彼女が本気で敵を根絶やしにする際にのみ発動される。
「天乃大禍津日」は、一度発動されれば戦場は光の海となり、
生き残ることは神々ですら容易ではない。」
術名:
「天之封禍」
詠唱:
「天の光よ、永遠に封じ、
大禍を鎖し、力を封じ込めよ。
神の命に従い、運命を固定し、
運命を歪めし者、もう動けぬようにせよ。
――天之封禍、永遠の封印の力よ!」
術の効果・概要:「天之封禍」は、天照大神が使う、強力なものや存在を 永遠に封印する術式。この術は、悪しき力や聖杯のような 強大な存在を完全に無力化し、封印するために用いられる。
永遠の封印:この術が発動すると、対象の存在は 「封印された状態」に固定され、その力を永遠に発揮できないようにされる。たとえ聖杯や神の力を持つものでも、完全にその力を封じることができる。
封印の鎖:施術の際、神々の光を持つ鎖が対象を絡め、その存在を完全に縛り上げ、動けなくさせる。
その後、封印された存在は、光の中で永遠に閉じ込められ、どんな力を使っても解放されることはない。
時間と空間を越えて:この術は時間や空間を超越して作用するため、封印された存在がどれほど長い年月を経ても、その封印は永遠に解けることがない。
「一度封印されたものは、どんな方法でも解放することはできない」という絶対的な効果を持つ。
演出イメージ:術の発動とともに、天照大神の手のひらに無数の光の鎖が現れ、対象を包み込む。
その光は、まるで時空を裂いて、対象を取り込むように広がり、最終的に対象の力を永遠に封じ込める。その後、封印された者は闇の中に閉じ込められ、二度と力を発揮することはない。
使用条件・制限:この術は 非常に高い神力を必要とし、天照大神自身がその力を行使する場合でも 使いすぎると自らの神格に影響を与える可能性があるため、慎重に使われる。一度封印した対象は、どんな方法をもってしても解放できないため、その使用は非常に慎重に決定される。
【宝具】
宝具名:「日輪創世・天光照覧」
ランク: EX+
種別: 対界・対星・対人宝具
レンジ、最大捕捉: 無限
概要:天照大神が真の力を解放し、宇宙に匹敵する神威を発動する究極の宝具。
その力は 惑星を余裕で粉砕し、どんな強力な固有結界であっても、相手ごと跡形もなく消滅させる。
太陽神としての権能を極限まで高めることで、 あらゆる攻撃、概念、存在を"浄化" する超越的な力を発揮する。
その威力はギルガメッシュの「天地乖離す開闢の星」やアルトリアの「約束された勝利の剣」を 凌駕する。
発動の流れ:天照大神の背後に、巨大な「日輪」が出現、その光は世界全体を包み込み、影という概念
すら消滅させる。敵に限らず、周囲の存在すら「太陽の圧」によって焼き尽くされる。光輝が神の御業として凝縮し、全てを断罪する審判の炎となる
いかなる防御・回避・概念による抵抗も無意味。
固有結界はおろか、時間操作や空間転移すらも光の前では無力と化す。
「因果を焼き尽くす」ほどの浄化の炎が発動し、相手の存在を根本から抹消する。
光の刃が天と地を貫き、敵を"裁定"する最終段階
天照大神の宣言と共に、無限の光刃が降り注ぎ、敵を光の塵へと変える。
発動した瞬間、戦闘は終焉を迎える。
効果・能力
対人: 相手の霊基を焼き尽くし、再召喚すら許さない。強制的な消滅を引き起こす。
対軍: 全方位光撃。一瞬で戦場を焼き尽くし、敵軍を消滅させる。
対都市: 都市規模を超える光の波動により、瞬時に都市を灰にする。
対星: 惑星をも容易く焼き尽くす神の業。攻撃を受けた星は浄化され、跡形もなくなる。
対固有結界: どんな強力な固有結界も、"太陽の光"に曝された瞬間に崩壊する。敵が閉じこもる場所を持たない。
防御無視: いかなる防御も意味をなさず、回避も不可能。
呪文詠唱:「全ての闇よ、消え去れ。
我は光、天照の化身。
日輪の裁定を汝に下す。
今こそ、天地照らす太陽の審判を!」
演出イメージ:空が裂け、巨大な金色の輪が現れる。
そこから 無限の光が降り注ぎ、世界を浄化する。
神々しき太陽の輝きに包まれた敵は、瞬時に存在そのものを消される。
まるで 「世界のリセット」 のような情景が広がる。
宝具名: 「慈光無垢・神の愛の剣(じこうむく・かみのあいのけん)」
ランク: EX
種別: 対人宝具
レンジ: 1〜∞
最大捕捉: 範囲内の生物
概要:「慈光無垢・神の愛の剣」は、天照大神の慈悲深い光と、世界を照らす太陽の力を結集した対人専用の宝具。
これは、天照大神が持つ「愛」と「光」を具現化したもので、その力は悪しき者に対して光の裁きを与える。
太陽の力で照らされた対象は完全に浄化され、無駄な命を一掃するほどの威力を持つが、慈愛による力であるため、強力な抑制が必要であり、デメリットも存在する。
発動の流れ:神の愛の剣が光輝く、天照大神の手のひらに現れる、輝く光の剣。
その光は慈悲と怒りを内包し、穏やかながらも圧倒的な力を持つ。
剣の輝きが一瞬で広がり、その光の範囲内の生物全てに作用し、照らされた者は例外なくその身を焼かれる。照らされた者を一瞬で抹殺。
対象となる生物(人間など)は、光に触れる瞬間にその存在を完全に抹消される。
照射される範囲は 最大100万人程度、一度に多数の命を奪うことが可能。
光の刃が対象を穿つ
光が剣の形となり、対象に一撃で命中し、その命を奪う。
対人宝具であるため、反応や回避は不可能。どんな障害物でも貫通し、照射された生物の命そのものを消し去る。
効果・能力:対人(生物)限定: 人間を中心にしたあらゆる生物が対象。機械や魔物、死者などは効果を受けない。
100万人規模の範囲抹消: 発動すると、100万人規模の生物が 一瞬で消滅する。都市規模、軍団規模に匹敵する数の命を一度に抹殺可能。
光の浄化: 照射された者は例外なく完全消滅。対人宝具であるため、 神や英霊には影響を与えないが、通常の人間や生物には致命的な威力を誇る。
破壊力: ギルガメッシュの「天地乖離す開闢の星」やアルトリアの「約束された勝利の剣」よりも 少し強いとされ、威力の点ではそれらを超える。
デメリット:対象限定: この宝具は 生物のみに作用し、機械や無生物には無力。
精神的負担: 使用者に 極度の精神的負担を与える。
大量の命を一瞬で奪うため、天照大神自身に 激しい心の葛藤と痛みを伴う。そのため、使用後は一時的に力を失い、休養を要する。
過剰使用のリスク: 必要以上に多く使用すると、天照大神の 神格そのものが破壊される危険性がある。
そのため、この宝具は 極めて慎重に使用されるべきものとされ、無闇に使うことは許されていない。
使用後の浄化作用: 照らされた者の残した肉体の痕跡すらも 完全に消し去り、跡形も残らない。そのため、使用後には 心の中での浄化作業や反省が行われる。
演出イメージ:天照大神が宝具を発動すると、彼女の手のひらに光の剣が現れ、天から降り注ぐ光が大地を照らす。その瞬間、照らされた生物は 輝く刃に貫かれ、一瞬で消滅する。
最後には、光の波動が周囲を包み込み、すべてが静寂に包まれる。
詠唱:「天の光よ、慈悲の剣となりて、
汝の御業を以て、悪しき者を裁き給え。
日輪の力、神の愛を授け、
光と共に、すべてを浄化せよ!」
カルトール・ルフラン(カル)
年齢:18歳
性別:男性
身長:175cm
特徴:金髪碧眼、整った顔、成績優秀(時計塔で魔術の腕を磨く)
好き:リセア、きれいなもの
嫌い:汚れているもの
性格:真面目で優しさを感じさせる一面も。リセアの記憶がない過去を知っており、両想い
口調:「君はー」「ーだ」「ーだよ」「ーだな」
関係:アサシンとの相性が良い
感情:リセアの悲しそうな表情を見ると嫌な気持ちになる
特徴:リセアとの絆が深く、彼女を大切に思っている
セイバー
性別:女性
身長:154cm
体重:42kg
スリーサイズ:B73/W53/H76
属性:秩序・善・地
イメージカラー:青
好きなもの:きめ細かい食事、ぬいぐるみ
嫌いなもの:大雑把な食事、装飾過多
特技:機械運動、賭け事、勝負事
天敵:ギルガメッシュ
戦闘能力:高
宝具:「風王結界(インビジブル・エア)」
「約束された勝利の剣(エクスカリバー)」
戦闘能力は非常に高く、スピードと精度が優れている。
性格:真面目で律儀、負けず嫌いで委員長気質
基本的に厳格でしっかり者だが、負けず嫌いな一面もあり
委員長タイプで、時には冷徹に見えることも
口調:「ーです」「ーでしょう」「ーだ」
保有スキル:対魔力(A) 騎乗(B) カリスマ(B) 直感(A) 輝ける路(EX) 魔力放出(A) 竜の炉心(B)
遠坂凛
年齢:22歳
身長:164cm
体重:51kg
スリーサイズ:B79/W59/H81
星座:水瓶座
血液型:O型
イメージカラー:赤
特技:そつなくこなすこと、ただしここ一番で失敗する
好きなもの:宝石磨き
苦手なもの:電子機器全般、突発的アクシデント
性格:合理主義のエリート魔術師で、父親の影響を強く受けている。エリートであることに自負を持ち、競争相手には厳しく反抗者を痛めつける一方で、冷徹に見えるが本質的にはお人好し。
他人に厳しく、自分にももっと厳しい。期待した人間には厳しく指導し、救えないと判断した場合は見限る。
家系・役割:遠坂家の6代目当主で、冬木市一帯の魔術師を支配している管理人。
リセアの保護者として登場、解説役も担う。聖杯戦争には参加していない。
能力:五大元素使い:地、水、火、風、空の五つの元素を極めた超一級魔術師。
魔力精製量:500+α、魔術回路本数は100。非常に高い魔力と魔術回路を持つ。
得意な魔術:ガンド撃ち:高い魔力密度で、拳銃弾並みの破壊力を持つ。心停止を引き起こすほどの威力。鉱石魔術:キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ流派の技術。宝石に魔力を流転させ、戦闘に使用。10個の宝石を織り上げるのが切り札。威力は家一軒を吹き飛ばすほど。
ガトリング:高威力のガンドを連続発射。魔術の詠唱は高速神言に匹敵する速度。
財政面:宝石を使い捨てるため、貯金はギリギリ。貸しにはガメつい一方、自身の借りは律儀に守る。
口調:「ーね」「ーだわ」「ーよ」など、柔らかい口調で話す。
関係:リセアの記憶がなかった過去を知っており、その経緯を気にかけている。
エリュシア・サンクティス(エリュ)
年齢:17歳
性別:女性
身長:161cm
体重:49kg
髪型:肩より長いボブ
髪色:焦げ茶色
目の色:銀色
特徴:冷徹で無口、貧乳。デレるとかわいらしい一面を見せる。基本的に無表情で、口数が少ない。
家系:サンクティス家の次期当主で、知名度は低いが魔術師としての腕を磨いている。
魔術:属性:火と風の二重属性を持つ。
能力:時計塔で魔術を磨き、火と風の魔術に特化している。
好きなもの:読書、ライダー(サーヴァント)
嫌いなもの:人、虫、会話
性格:冷徹で無口、基本的に無表情だが、デレるとかわいらしさを見せる。感情を外に出すことは少ないが、心の中では深い思いを抱えている。
一人称:「私」
口調:「ーだ…」「ーです」
関係:ライダーとの相性が良い。四十二章でライダーを失ったことを心から悔いており、彼を深く愛している。リセアとの関係:リセアの記憶がなかった過去を知っており、そのことに特別な感情を抱いている。
- Re: Fate/Azure Sanctum ( No.57 )
- 日時: 2025/03/09 22:18
- 名前: きのこ (ID: /.YWlUQc)
【イメージ声優】
遠坂 リセア、天照大神
CV 石川 由衣
カルトール・ルフラン
CV 下野 紘
遠坂 凛
CV 植田 佳奈
エリュシア・サンクティス
CV 悠木 碧
セイバー
CV 川澄 綾子
アサシン
CV 堀江 由衣
ライダー
CV 増田 俊樹
キャスター
CV 金元 寿子
アーチャー
CV 高乃 麗
ルーラー
CV 水樹 奈々
アストリッド・エクレシア
CV 古川 慎
カレン・オルテンシア
CV 小清水 亜美
バゼット・フラガ・マクレミッツ
CV 生天目 仁美
間桐 桜
CV 下屋 則子
ヴァルハルト・オルセイン
CV 遊佐 浩二
大体こんな感じです。
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