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スーパーダメタル英雄嘆(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 154ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 ダメタル英雄嘆 オモチャ 
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「うん、そだよガング、あんたはあの時【私一人】しか作らなかった」


「!!」

ガング
「あー、そうだったような」

イクサー3
「緑色しか作らなかった!?じゃあ、黄色いのは一体何なの?」


「ああ、それ?...んじゃ、生まれる前の話をしよう」

イクサー1
「生まれる前?」

たくっちスノー
「...肉体が形成される前のことか」


「そうそう、作りかけの頃から何故か意識があったんだよ私」

イクサー1
「そんなことがあるのですか?」

たくっちスノー
「うん、作るタイプのマガイモノは肉体が形成される前にも意識がある、黒い液体の状態でね」

ガング
「えー?僕そんなの入れてないよ」

たくっちスノー
「黒さんそっくりの人形を作る過程で...それに近い成分が作られたのかもしれない」

ゾンビ娘
「かもって...」

たくっちスノー
「僕だってマガイモノの事をなんでも知ってるわけじゃないんですから!」


「ま、そんなことがあって...精巧に作られた黒そっくりの人形として私は作られた」


「...それは、本当なのか?」


「おっす」


「なら...なら、私は一体何なんだ!?」



「...ガングは私を作るとき、よく話をしてたね」

ガング
「うん、作ってるときは退屈だから独り言を言わないとねー」

ダメタル
「それが結果的に緑の意思を生み心のあるマガイモノにしたというわけか...」


「...」

...

ガング
「君は綺麗だった...女の子が喜ぶオモチャになるよ」

ガング
「皆に愛されて、沢山の人からぎゅーってされるんだ!」

ガング
「そうやって...幸せを作ってもらいたいなぁ!素敵なお人形さん!」


【...】


【人形...か】


【父は私を売るつもりなのだろうか】


【私はここに居たいんだけどな】


【...代わりがいれは、私はここに残れるかな】


【代わりが、いれば....】

...


「で、ガングが寝ている間見よう見まねで私そっくりの人形を作った...それが黄、あんたの正体」


「つまり私は...」


「ただの人形、だよ...マガイモノと思い込んでいたね」


「ば、バカな...」


「あんたがいれば代わりに売りに出されて、私はガングと一緒に居れると思った」

亜区里
「そんなにこいつと側に居たかったのか?」


「子供が父親と側に居たくなるのは...当然の事でしょ?」


「...そうだな」

ガング
「ち、父親ぁ!?」


「でもまさか、黄が私のオリジナルを勘違いして劣等感持つなんてさ」


「お前は私をどう思っている?」


「別に?ガングはあんたを作りたかっただけだけだし、結果的に私が生まれたんだから感謝はしているよ、でも敵対心はない」


「緑、私達はどうすれば...」


「ガングにビンタして正直に話したら?」

緑はダメタル達を通りすぎて、パペットエリアの出口へ向かう


「どちらへ?」


「私は黄に付き合ってただけで戦うつもりはないからね、後はあの子に任せる」

ガング
「...えーと、縁?」


「ガング、この騒動終わったら言いたいことやりたいこと山ほどあるから、覚悟しなさいよ」

ガング
「そっか」


「.....」

ダメタル
「お前はどうする?」


「やりたいことがなくなった...お前がオリジナルじゃなかったなんてな」

たくっちスノー
「だから言ってたじゃないか、黒を倒したあとどうするかって」


「結果的に倒すことは出来なかったが...私がただの人形という衝撃から立ち直るのに、時間が掛かりそうだ」



「早く行け、アグリー十元倶は残り三人、支配人を含めてのものだから残り二人だ」


「...」

サビィ
「なんか、お前も大変だったっすね...」

イクサー1
「さよなら、黄さん」


「ああ...また会おう」

ダメタル
「...」

ダメタル達は黄を棚に座らせ、パペットエリアを抜ける...



「マガイモノ...か、なぁ緑、お前は生き物らしく生きたかっただけなんだろう?」



「それをお父さんに言えばよかったじゃないか...私を作る必要なんて、無かったじゃないか...」

...

ガング
「なんか、帰ってから大変そうだなぁ」

チヒロ
「いいじゃないですか、これから生活が賑やかになりますよ」

亜区里
「寝るか食べるかオモチャ作るかの奴の生活に進展があればいいがな」


たくっちスノー
「そういや黄は支配人を含めて十元倶と言ってたな」

black
「ハーゴンか何か?」

サビィ
「二人目が石動だとすると...最後に残ったのは」

ダメタル
「ああ...もう、奴しかいない」


その瞬間、天井から銃声が響き、ダクトが落ちる



ダークメタル
「遂に来たか...メタルポリタン」

ダメタル
「もう一人の...メタルポリタン!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【次回予告】

ダメタル
「お前は一体何なんだ!?」

ダークメタル
「お前こそ...お前こそ何なんだ?」

ダメタル
「何!?」

ダークメタル
「俺は...俺は今ごろ、皆に...くそっ!!」

たくっちスノー
「...!?」

ダークメタル
「俺の事が知りたいか、それはお前の事を知ることにもなる」

ダメタル
「どういうことだ!?」

次回、スーパーダメタル英雄嘆
【鋼鉄刑事の真実】


ダークメタル
「答えてみろ!!そいつの名前を!!」

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