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スーパーダメタル英雄嘆(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 154ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 ダメタル英雄嘆 オモチャ 
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*14*

...

リボル
「『クラッシュギア』?」

サイクロンシャーク
「そう...クラッシュギアはプラモデルみたいに組み立ててぶつかり合う、一時期流行ったオモチャだ」

サイクロンシャーク
「俺様達『バーストギア』はクラッシュギアの後継機とも言えるオモチャとして望まれて生まれてきた...しかし見ての通りだ」

サイクロンシャーク
「俺様達はオモチャとして、あまりにも過激すぎた」

グランイーグル
「ああ...お前やミニ四駆達の損傷具合を見れば嫌でも分かるよ」


「貴方達の先輩とも言えるクラッシュギアは、あくまで押し出したりひっくり返したりと、ぶつかることよりバランスを崩すことを重視したオモチャでした」

たくっちスノー
「だが、グランイーグルはアームで鷲掴みにしてコロシアムに叩きつけズタズタにし、サイクロンシャークは回転攻撃で敵を破壊するが場所によっては自身が破損する...」

サイクロンシャーク
「実際に売られてる商品もこんな感じだよ...」


「明らかに欠陥品じゃないか、返品作業を進めろ」

サイクロンシャーク
「これには訳がある...小耳に挟んだのだが、オレ達を作ったオモチャ会社はオモチャを破壊させ、また新しいものを買わせることで儲けるという悪徳商売を狙っていたそうだ」

black
「クソ企業だ、拡散しろ」

サイクロンシャーク
「そんなこんなでクレームが入り、結局バーストギアシリーズは二機で打ち切り及び販売停止となった」

サイクロンシャーク
「それが半年前のことだ」

リボル
「待て...それならなんで、なんでお前達は入荷しているんだよ!?」

サイクロンシャーク
「そのオモチャ会社がまだ諦めてなかったとしたら?」

black
「...現実の圧力という奴か」

ダメタル
「そこまでして...」

サイクロンシャーク
「どっちにしても近いうちに俺様達は棚に置かれてる事に気づかれ処分されるだろう、だからせめて...捨てられる前にオモチャとしての指名を果たしたかった」

グランイーグル
「...オレは、捨てられる?」

リボル
「そ、そんな!!なんとかならないのか!?」

ダメタル
「...処分を決めるのは人間だ、俺達がどうこうできる問題ではない」

サイクロンシャーク
「俺達は元々売られてはいけないオモチャなんだ...仕方のない、事なんだ...結局は、人間の道具でしかないのだからな」

リボル
「.....」

ダメタル
「...帰ろう、サビィが待っている」

black
「ああ...」


「ああ、俺様ももう少し安全なオモチャだったら、子供が喜んでくれたのかなぁ...」

....

ダメタル達が離れてる頃、ヒーロータウンでは...

「ザンシャインは居ないな?」

「最近はメタルポリタンも成り上がってきたそうだぞ?」

「何?メタルポリタンが...くそっ、人気ヒーローめ、俺達の出る幕がないじゃないか」

「俺たちだって怪人を倒してヒーローとして声援を...」

「...ん、見ろ!あいつヒーローだぜ!」

「...ライバルは、一人でも少ないほうがいい、やっちまおうぜ!」

....

<アーーッ!!

「ここは一体?地球であることは間違いないのですが...」

「それに、なんであの人達は私に襲い掛かって...」

【何か】が、迫っていた

【次回予告】

サビィ
「×月○日はチキン店のレジェンド『ノレネカ・ファーザー』の誕生日!彼を模したオモチャのある村『ランチビレッジ』も大盛り上がりっすよ!」

「チキンだと?この世界にも肉があるのか?」

black
「オモチャの肉とか絶対美味しくないだろ」

たくっちスノー
「しかし!!」

「誰だ?ワシの自慢のチキンの邪魔をする奴は...」

次回、スーパーダメタル英雄嘆

『究極のノレネカ印!調味料を取り戻せ』

サビィ
「絶対見てくれよな!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
サビィ
「サビィ様のオモチャ講座ー!」

サビィ
「今日のオモチャは、コレ!」

【リボル】
ミニ四駆の代表格でありミニ四駆ブームの火付け役、機体名は『FC001型』
初期に作られた機体でありながら、モーターやタイヤをカスタムすることによって最新型にも立ち回ることが出来る
リボルの名は弾丸のように速いことから名付けられた。

サビィ
「次のオモチャは...これ!!」

【バーストギア】
『クラッシュギア』の後継機としてマイスマイル社が作り出したマシン
しかし武装は明らかに壊すこと前提であり、材質も脆いことから遊ぶたびに再購入を検討せざるを得ず、クレームが殺到しわずか数日で発売停止した。

半年後、ネット民の調べで違法なモーターを使用していることが発覚した


サビィ
「それじゃまた!」

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