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スーパーダメタル英雄嘆(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 154ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 ダメタル英雄嘆 オモチャ 
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*34*

black
「ただいま」

ゾンビ娘
「おい、こっちは大変なことになった...アレをみろ」

たくっちスノー
「あれは...」

エメラルドマン?
「オオオオオオ...」

ダメタル
「ぐっ...こいつっ...」

たくっちスノー達の目に映ったのは、緑色の触手が飛び出すグチャグチャの人形と、それらに拘束されるダメタルとザンシャイン

black
「うわー!!野郎の触手なんざ見たかねぇ!!」

たくっちスノー
(これは女の子になれってフリかな)

イクサー1
「今助けます...はあっ!」

イクサー1がソードで二人を拘束する触手を切り裂く

ダメタル
「助かったぞ、イクサー1...まさか、怪盗ボーイにあんなギミックがあったとはな」

ザンシャイン
「いや...あんなものは聞いたことがない、ましてやエメラルドマンにも...」

ダメタル
「それに、ブレスレットを破壊しても変身が説けない...」

black
「たくっちスノー、これは...」

たくっちスノー
「マガイモノの...力だ...今のあいつは、マガイモノ玩具ってわけだ」

エメラルドマン?
「ぐおおおおおおお!!」

ダメタル
「ヒートブレイバーッ!」

ダメタルが炎を纏った剣でエメラルドマンに斬りかかるも、すぐにくっつく

ダメタル
「効いてない!?」

black
「いや...効いてはいるだろう、しかし」スッ

blackが手を掲げると、時空が歪むようにエメラルドマンが潰れるが、すぐに再生する

black
「マガイモノとやりあうのは久しぶりだが...再生能力は健在か」


「うp主さん、アレは倒せるんですか?」

black
「それはたくっちスノーに聞かないとわからない」

たくっちスノー
「...うん、見たところ心の無いマガイモノだし、やれるかも」

black
「そうか、どうすればいい?」

たくっちスノー
「ヘルアンドヘブンの要領でいきます、僕がマガイモノの元を抜き取るので、皆さんは脱け殻を仕留めてください」


「簡単に言うが出来るのか」

black
「まぁ、彼は一応マガイモノの王なんだし、任せてみればいいじゃないか」

たくっちスノー
「ガジェットツール!!ヘル!アンドヘブンッ!!」


たくっちスノーは両腕を禍々しい形に変化させる

black
「お前、設定取り戻したんだな」

たくっちスノー
「なんか感情高ぶってるんでなんでもありです!だりゃああああああ!!」

たくっちスノーはエメラルドマンに迫り、両手をめり込ませる


black
「今だ」

ダメタル
「もう一度!ヒートブレイバーッ!!」

ザンシャイン
「ザンシャインビーム!」※そんな技はありません

たくっちスノー
「だあああああああっ!!」

たくっちスノーは黒い塊を取り出して飛び、脱け殻を二人のヒーローが木っ端微塵に消し飛ばした

ダメタル
「...今度こそ、終わりか」

たくっちスノー
「はい...紺さん、ガラスケースのような物とかありませんか?」


「はい、今用意しますね...」

ゾンビ娘
「そうだたくっちスノー、レプリカ作りは得意と聞いたぞ」

たくっちスノー
「あ、はい...フィフティ・シリーズとか作ってたんで」

black
「エメラルドブレスレットのレプリカを作ってもらう、ヒーロー連盟が来るまでにな」

たくっちスノー
「や、やってみます!!」

たくっちスノーは黒い塊をケースに入れ、急いでレプリカ作りを始めた


「これがマガイモノ?」

black
「の、元になっている成分だ、たくっちスノーはそれらをまとめあげてこんな風に塊に変えたんだ」

ザンシャイン
「怪盗ボーイにこんなものが...」

black
「マガイモノは「作られた」ものと「なる」ものがある、今回は後者だろう」

イクサー1
「なる、というのはどのような感じで?」

black
「寄生虫のように死骸に張り付くパターンが多いそうだ」

たくっちスノー
「ええ、生きた状態でマガイモノになったのは自分の知る中だと『万丈龍我』という人間だけです」

ダメタル
「やっぱりか...怪盗ボーイの体から綿や歯車なんてないと思ったが...ジャンクの寄せ集めにこいつを寄生させたってわけか」

ザンシャイン
「...これらを公表したら、市民が大騒ぎになる」

ダメタル
「揉み消すつもりか?」

ザンシャイン
「揉み消すつもりはない、世間には公表しないだけさ」

ダメタル
「...」

ザンシャイン
「...君は、あのメタルポリタンなのだろう?」

ダメタル
「...だとしたらどうする?」

ザンシャイン
「メタルポリタンほどのヒーローが、何故連盟を...それに」

ダメタル
「ザンシャイン...俺は連盟に戻るつもりはない、そして言っておく」



ダメタル
「俺はあんたが嫌いだ、ザンシャイン」

メダベガスの長い夜が明ける


明ける朝と裏腹に、たくっちスノーの中は不安でいっぱいだった


「この世界に、僕以外にマガイモノメイカーが居るのか?」と...


...そして

「あー、素晴らしいですよこの世界は!素敵な玩具でいっぱいだ!創作意欲が掻き立たれる!」

「フン!さっさとワシのオモチャを見つけてこんか、ヘボ職人め」

『貴様...社長と言えど主に対する無礼は許さん』

「まぁまぁ落ち着いてブリキ君」

「...ん?あの黒髪、綺麗だね...あの子のオモチャを作りたいな」

...何かが、来る!

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【次回予告】

たくっちスノー
「マガイモノメイカーが居る、自分以外の誰かが!」

ダメタル
「一体誰があんなことを...」

black
「恐らく、何かある、何かが...」

サビィ
「先輩、家に何か挑戦状が届いてるっすよ」

ダメタル
「何、挑戦状?...これは俺に当てた挑戦状じゃないな」

次回、スーパーダメタル英雄嘆
【玩具のマガイモノメイカー】

「私は黄(オウ)」

「私は縁(エン)」

「「マガイモノだ」」

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サビィ
「サビィ様のオモチャ講座~!」

サビィ
「今日のオモチャはこれ!」

『怪盗ボーイ』

子供向けアニメ「名探偵クナン」に登場する人気のライバルキャラ
巧みなトリックと話術を武器に綺麗な宝石と女のハートを盗むキザな男っす
クナン自体は子供向けアニメなんすけど、ボーイのフィギュアは何万もする...まぁデパートには売ってないようなマニア向けの商品なんで、ありえないと思ったが、やっぱり偽物だったんすね!

本物?別のお店の世界で盗みでもしてるんじゃないっすかね?

サビィ
「次のオモチャはこれ!」

『エメラルドマン』
特撮の勧善懲悪の流れを作り上げた大先輩っす!今はもう売られてないけど、エメラルドブレスレットは記念品として飾られているんすよ!
エメラルド星雲からやってきたビリジアン星人のスイ少年が地球を守るお話っす
この世界でもスイ少年はヒーロー連盟のレジェンドとして称えられているっす
それにしてもまさか、アレに変身機能が残ってるとはなぁ、ずっと模造品だと思ってたっす

サビィ
「今回はここまで!」

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