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スーパーダメタル英雄嘆(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 154ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 ダメタル英雄嘆 オモチャ 
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たくっちスノー
「へぇ...マイスマイル社の」

「亜区里(あぐり)だ、ところで君は誰だね」

たくっちスノー
「はぁ...僕は、そこの職人の友人で、デザインした物をよくオモチャにしてもらってるんです」

亜区里
「ワシの元で働けと言ったはずだが?」

ガング
「頼まれたら断れない性質でして...水族館のマスコットぐらいならいいじゃないですか」

菖蒲
「ガングが頼まれた相手って」

ガング
「そう、この人...三年くらい前から僕のオモチャを売ってくれるんだけど、この間...いつものように別世界の経験を得るために時空の渦を開けたらここに辿り着いたの」

亜区里
「ワシがこの世界のオモチャを徹底的に調べあげる為にこいつをこの世界に送り込んだのだ」

ダメタル
「オモチャを...人間がわざわざか?」

亜区里
「オモチャという視点から人間が知らないことをワシだけが知れる...素晴らしいことだと思わないかね?」

black
「どうだか...」

たくっちスノー
「あー、僕らおいとましておいた方がいいですかね」

亜区里
「いいや、別にいい...ところで新商品は思い付いたか?」

ガング
「はい、二つほど...まずはこれを」

ガングは棚から四つ足の大きなオモチャを取り出す

亜区里
「ほう...怪獣か」

ガング
「名前はウールヴィアといって、四つ足は180°曲げることが可能です、電池をいれたら咆哮も出来るんですよ」

亜区里
「制作費用は?」

ガング
「1つ1200円ぐらいになりますかね」

亜区里
「まぁまぁと言ったところだろう...それに、ワシの知り合いの映画監督がパニック映画を撮りたがっていた、こいつを売り出せば何億ものの収入を...」

ダメタル
「...オモチャ会社というのは金の話しかしないのか?」


「お前達を売り出して飯を食ってるんだなら当たり前だろう」

亜区里
「おい、その棚にある瓶はなんだ?」

ガング
「ああ、あれはリューウェンですよ、瓶が余ってたんで作ったんです、老人に人気なんですよ」

亜区里
「...アレも売るぞ!」

ガング
「なんですって!?しかしリューウェンは売り物として作られては...」

亜区里
「いや、これは売れる!お前としても金がある方がいいだろう!」

ガング
「はぁー...」

たくっちスノー
「大変そうだね君も」

ガング
「まぁ、僕のオモチャが色んな人を笑顔にしてくれるなら苦労なんていくらでも買うよ」

ダメタル
(たくっちスノー、確かこの世界の元になったデパートってリアルワールドにあったな)

たくっちスノー
(ああ)

ダメタル
「亜区里社長だったか」

亜区里
「どうした?」

ダメタル
「この世界の住民として、1つのオモチャとして聞きたいことがある、バーストギアという商品を知っているだろう」

ガング
「え、そんなオモチャがあるの?」

亜区里
「ああ...苦情が来て三つしか作れなかったというアレだったか」

たくっちスノー
「知らないんですか?」

亜区里
「ああ、オモチャのアイデアはガングに任せっきりだからな、ガングが知らぬのならワシも知らん」

ダメタル
「この間、この世界にバーストギアが現れた...デパートで売り出されない限りこの世界に存在することは出来ないのだが、何か知らないか?」

たくっちスノー
「バーストギアって、マイスマイル社の商品じゃ?」

亜区里
「...そうだったか、そんな商品が。」

亜区里
「ガング、ワシは急用が出来た...ウールヴィアとリューウェンは貰っていくぞ」

ガング
「どうぞ」

亜区里はウールヴィアとリューウェンを手に持つと、時空の渦に入ってリアルワールドへと帰っていく

菖蒲
「...なんか、随分がめつい社長だったな」

ガング
「アレでも売れるとしっかり給料は出してくれるし、ヘボ職人とか言うけどなんだかんだで僕のオモチャを大事にしてくれるし、いい人なんだよ」

たくっちスノー
「ツンデレって奴かな」

black
「じじいのツンデレとか嬉しくねぇ!」

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