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*107*
終章引きニート感情論
二人が同時に動く。
二人、いやもう二つか。人形が二つ。同じ速度とタイミングで突っ込んでくる。今までのぎこちない機械のような動きじゃない。
すぐさま挟まれた僕はイオを反射的に撃とうとして、意識的に止める。
そして、バックステップを使い、二人のいない方向に逃げる。だが、甘かった。
麗奈が足払いをし、僕は前に傾く。傾いた体に圭は蹴りを入れる。防御なしに食らったため、かなり後方へ僕の体は吹き飛ばされた。肺にも痛手を負ったかもしれない。
血の味が口にしてくる。
強い。強化されているのか、非常に・・・
「強い?そうかのぉ?」
「なん・・・だ・・・げふっ・・・。」
微かに笑い声を上げる学李。
「まぁ、たしかに強いじゃろうな。そのために強化しておる。しかし、ケフフ・・・。それ以前に、お前が弱い。人として、いや、‘その二人の友’として、な・・・。」
友として・・・だと・・・。
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