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*25*
弐章仮想世界の推論
この男の言葉に間違いはない。あれほどまでに恐ろしい存在はいないだろう。
だが、現状は滑稽なものだ。
何故なら、この物語に彼は出演する事は出来ない。時期的には、行動を起こしているのだが・・・、
「うー、むー、ぬー。」
虚無、その中に彼はいた。生物どころか、物質さえ存在しない場所に・・・。
「あー。かったりぃー。なんでこんなめんどいんだよー。」
彼は、出口を作っていた。いや、世界への入り口か。まぁ、別に意味は変わらないが。
かったるい。その一言で表している彼の置かれた立場を見れば、彼の恐ろしさが分かるだろう。
環境というなら、非常に厳しく。精神面では、自らを保つことなど出来ないだろう。正気の沙汰ではない。
が、それをかったるい、その言葉で済ましている。
古火羅、
精神、肉体、魔力において、常軌を逸脱している。そして、
「あー、テニスでもしたいよー。よー〜↑。」
テンションと頭もおかしかった。
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