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幕間語られない物語
これは、本編には関わりの薄い話。二十年前の戦争にて、絶えた話である。場所は、エルトナの大地の深き森。エルトナ大森林である。戦争時、エルフは五種族の中では早めに戦を決意している。元々、血気盛んなオーガの次に・・・。なぜか、それは人が森を汚したから。焼いたから。我らの希望を砕き、あざ笑ったから。
そんな中、一人の少年は疑問を感じていた。名をアオバ。エルフとして生まれ、エルフとして育った。若く、幼さが感じられるような少年だった。
ただ、彼は変わり者だった。まるで、すべてを知っているかのように語り、風のように動く。
そんな彼が、この戦争に疑問を感じていたのだ。いや、違和感を・・・。
「この戦いは、オカシイ。行う“理由”がない。恨みがない。それに、世界に異常がおきてすぐ・・・。有り得ない。まるで、異世界と戦っているような。そんな気がする。」
それは、正しかった。
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