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引きニート感情論 完
作者: 火羅 ◆t2Fwfd0vJs  (総ページ数: 115ページ)
関連タグ: ドラクエ 二次創作 重なる世界続編 
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四章残された希望論

「魔法を知らないとは・・・。引きニートとはどんなものなんですか?」
呆れられてもどうしようもない。引きニートを知らないとは、なんて真面目な世界を生きてきたんだなぁ、この人。
冗談はさておき、魔法など二次元の力ではないのだろうか?
「魔法なんて、非科学的すぎません・・・?」
「はぁ、それなら僕の存在も君から見れば非科学的な筈では?そうでもない?」
たしかにそうである。でも、なんかね。見た感じ、非科学感ないんだよねー。テンパだし。
「しかたない、説明しましょう。そうでないと、面倒ですしね。目的も果たせない。」
「目的・・・も気になるけど、それより」
やけに態度が違いません?
怪しむように問いかける。アオバはその問いに対し、驚くわけでもなく。
「君は、僕が待ち望んだ人のようだ。」
そう言葉を発し、微笑む。
どこかしら、嬉しそうに。
どこかしら、楽しそうに。
それでいて、
どこかしら、寂しそうに。

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