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四章残された希望論
「さて、君は魔法についてどれくらいの知識をもっていますか?」
めがねをかけ、授業をするかのように問いかけられる。
「えっと、力を使い火や氷などを操るもの・・・」
これくらいしか分かるはずがない。未だに信じられないのだから。
「まぁ、その通りですね。強いて言うなら、MP(マジックポイント)を空気中のマナと併用する。そうして、火や氷を作りだし操作する。しかし、それだけではないですよ。」
「例えば僕の腹を治癒させたそれとか?」
間を持たせ、考えさせたかったのか即答されたアオバは目を丸くしている。エルフ、人間によく似ている。
「・・・君の頭の良さはさすがですね。さて、治癒させたと言いましたが、実際にあの呪文はまさにそれです。傷周りの細胞の治癒能力を活発化させ傷を直す。ホイミと呼ばれるものです。」
「ホイミ、へぇー。便利だね。以外に理論上は科学みたいです。」
ホイミ、それは便利だ。だけれども、なぜ僕らは使えないのだろうか?それとも、場所に理由があるのか。
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