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四章残された希望論
それから約一時間ほどアオバは説明してくれた。職業により、使える魔法は異なることや、魔法にはランクがあり威力がそれに応じて上がることなど様々だった。
なかでも、気になるのは古代の呪文についてだった。
「太古の呪文や、合成呪文は書物が少ないため詳しくは分かりません。なかでも、マホカトールなどは賢者の呪文らしいのですが使うことの出来る人は見たことがない。」
そう言われると調べたくなってしまう。その感情は水面に写る月のように鮮明に浮かぶ。ゆえに、水面をかき混ぜるよう、感情を押し殺した。僕は学者じゃない。父さんとは違う。違くありたい。
それでも、その感情は水面のように戻っていき、鮮明になる。最後にはやはり、隠しきれない。
「他には、どんな呪文が有るんですか?」
「そうですねぇ。文献では、スピオキルトやメドローア、ザオリーマ、メゾラゴンなど。まぁ、あり得ませんけどね。」
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