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*57*
四章残された希望論
「あり得ない?」
反射的に言葉は出てしまっていた。そして、口にした後にその理由に気付く。
「あ・・・。なるほど、呪文によって使える職業が違うと・・・」
確かにそうだ。魔法戦士はスクルトを使えない。魔法使いは、ギラを使えない。なら、出来るはずがない。
しかし、それならなぜ名前が残るのだろうか?
僕は理解できなかった。
どれほど話しただろう。
どれほど教わったのだろう。
時間はかなり経っていたらしい。
ふいに、風が流れた。
嫌な風だ。まるで、終わりを証明する。そんな風だ。
「エルフは風の民。故に、知る。」
空を見上げ、大樹の揺れる姿を目は捉える。アオバは何を考えているのだろうか?
揺れる大樹は、木漏れ日を操るようだった。
「もう・・・潮時ですか・・・。」
美しい光を紫色の肌は受け止める。
緑と紫と青と黄、
四色が混じりあう。美しいそれは、僕には不釣り合いな場所に見えた。佇むその姿は、これほどまでに美しかったのだろうか?
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