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五章空虚な持論
情報もあらかた調べ尽くした。もう、覚悟を決めよう。
外にでよう。
一年ほど、出ることの無かった世界へ・・・。
扉を押し開ける。すると、暖かい光を感じる。涼しげな風を感じる。
出たんだ!やっと出たんだ!
引きニート卒業だ!!
「何をしてんだよ。」
「へっ!?」
扉を開けた先、待っていたのは再会したくない人物だった。自らを敵と称し、分かれた男。アオバの記憶の中で、桁を間違えたかのように殺しを行っていた男。黒い髪に黒い鎧、そしてまがまがしい双剣と瞳。
「狼・・・さん・・・。」
そう、架狩狼だ。
「俺はお前に会ったのは最近というより、昨日なんだが・・・。ってか」
睨みこちらを視線で抉る。
「お前、雨祢氷見弥か?気配というより、なんていうか。混じってる。そう混じってる気がするんだが・・・。改めて聞いとこう、お前、雨祢氷見弥か?」
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