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*75*
五章空虚な持論
奇襲・・・以外に勝ち目はない!!
「いくぞ。」
低い声が響くと同時に、
狼さんがいる!!
踏み込みさえ見えぬ速度で、もうそこにいる。狼さんは右手を横に薙払う。前まではここで終わっていただろうが、今は違う。
しゃがんでかわし、そのまま杖を振りあげる。狼さんは左手でそれを受ける。
きた!チャンス!!
溜めていた魔力を使い、放つ!
「イオラ!!」
決まった。そんな思いが頭をよぎるも、すぐに消える。
狼さんは、バク転を使い、イオの範囲から離れている。息は切らしていないが、多少は不意をつけたらしい。そう、多少は・・・。
「なるほど、イオラで奇襲か。あえて始めは杖で殴り、それを受けさせる。かわしたのも驚いたが、イオラを撃てるのも驚いたぜ。」
深く呼吸を仕直し、笑う。楽しそうに笑う。こっちは万策尽きたのに・・・。
やはりこの男、ヤバい。
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