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＊紹介文／目次＊

重なる世界の続編小説です。一応、ドラクエXの二次創作ですが。全く違った世界が広がってます。ご了承ください。
前作が完結にあるので、よんでみてくださるとありがたいです。

主人公
【名前】雨祢氷見弥
【性別】男
【年齢】13

簡易あらすじ
魔物や多種族が暮らす、自然豊かなアストルティア。科学が発展した、グリーディア。異質な二つの世界を行き来してしまった、九佐駄男は二つの世界を一つにしてしまう。
そんな現象から二十年、引きニートの主人公は、異質な世界の異質で平凡な暮らしを行っていた。感情、それを巡る感情の葛藤に、少年は迷いだす・・・。

10～ 20～ 30～ 40～ 50～ 60～ 70～ 80～ 90～ 100～ 110～

＊88＊

五章空虚な持論

木の香り、暖かいこたつ、淡い色の障子、その部屋はどこか懐かしさを感じる。暖かな部屋は、のどかな雰囲気を僅かにしか出せておらず、また、その理由を、こたつの上に広げられた古ぼけた地図と、眺める老人の顔が物語る。
僕はこたつに入り、地図を見る。そして、老人、いや店の主人の顔を見る。
主人は躊躇いを押し込めて、問う。
「お前さんは、戦争についてを聞いた・・・。だが、まずは現状について、説明しよう。」
その言葉を理解はできなかった。だが、それを隠すように地図に目をやる。
古ぼけたその地図は、大陸の形を微かにしか分からない。
ん？この地図・・・。
その地図はあからさまにおかしかった。全く違う世界の地図なのか、この世界の大陸がない。
いや、そもそも僕は地図を見たことがあったろうか？
この世界、ゲーム内においては世界地図がある。だが、現実の世界地図を見たことはない。
それに、微かな記憶に古ぼけた地図を見た思い出がある。

不自然なほど、一致した偶然、故に必然的な異常か・・・。