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五章空虚な持論
「それと、もう一つ。」
狼は学李を見ていない。もはや、眼中にはない。
「あの男、火鴫金次が殺し屋リューグと動いている。金次のボディーガードを名目にしてな。全く、面白い事。ケフフ・・・。」
反応を忌瀬は示す。その顔には、不快感と安心感を感じられる。それと同時に、何処か悲しみを匂わす。
「さて、む?」
話を聞き終える前には、二人はいない。それぞれが動いたのだろう。
「気の早いやつらだな・・・。まぁ、儂からも好都合か。特に、狩人とはな。ケフフ。」
研究所のモニターを起動させる。落ち着いているような動きで・・・。
「敵も絞られた。」
画面には人の画像と情報が写る。
『九佐駄男 男 43才 旅芸人 』
『竜頭噤魅 男 17才 戦士 』
『古火羅 男 不明 不明』
『白羽ライラ 女 18才 僧侶』
「そして、あの学者の血を受け継ぐもの。」
雨祢氷見弥。
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