オリジナル小説、ライトノベル、二次創作小説、ss小説、イラスト投稿なら「小説☆カキコ」

＊紹介文／目次＊

重なる世界の続編小説です。一応、ドラクエXの二次創作ですが。全く違った世界が広がってます。ご了承ください。
前作が完結にあるので、よんでみてくださるとありがたいです。

主人公
【名前】雨祢氷見弥
【性別】男
【年齢】13

簡易あらすじ
魔物や多種族が暮らす、自然豊かなアストルティア。科学が発展した、グリーディア。異質な二つの世界を行き来してしまった、九佐駄男は二つの世界を一つにしてしまう。
そんな現象から二十年、引きニートの主人公は、異質な世界の異質で平凡な暮らしを行っていた。感情、それを巡る感情の葛藤に、少年は迷いだす・・・。

10～ 20～ 30～ 40～ 50～ 60～ 70～ 80～ 90～ 100～ 110～

＊94＊

五章空虚な持論

「さて、面倒事だらけじゃな。」
モニターを確認し終えた学李は書類を見る。
そして、助手を一人呼び出す。
「オヨビデショウカ？」
若い白衣の女だ。しかし、発せられる声は機械的なものであり、生気はない。また、その目は珍しい碧色であったが、光がない。
「あの被険体はどうなっとる？」
「ハイ、キワメテ　ジュンチョウニ　チョウセイ　チュウデス。アト、フツカモ　アレバ　アンゼンニ　シヨウ　カノウ　デショウ。」
会釈し、報告する。その動作さえ、人間味がない。機械、そのものだった。
「ふむ、危険ではあるが今日中に仕上げてくれるかの？」
「カシコマリマシタ。」
会釈し、助手は奥に消えていく。その足取りは、人なのだろうか？
全く人とは思えない人を見送り、学李は笑う。
「全く、感情など、愚かな。そして、崇高である。ケフフ、復讐心さえも砕いて見せよう。ケフフ、ケフフフフフフ・・・・。」