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「第49話VS四天王ゴヨウ!」パート2
アイコ現在の手持ち
ゴウカザル、ルカリオ、ムクホーク(ひんし)、ストライク、スカタンク(戦闘中)、エムリット
「キリンリキ、こうそくいどうです!」
「キリンーっ!」
ゴヨウの指示でキリンリキはこうそくどうで接近してふみつけでスカタンクを攻撃した。キリンリキのふみつけ攻撃にスカタンクは引きずられるように後退した。
「スカタンクちゃん、かえんほうしゃよ!」
「スカーン!」
アイコの指示でスカタンクはキリンリキにかえんほうしゃを放った。
「キリンリキ、とびはねるのです」
ゴヨウの指示でキリンリキはとびはねるをして、かえんほうしゃをかわして10まんボルトをスカタンクに飛ばした。
「前進よ!」
スカタンクは10まんボルトをかわしながら前進してキリンリキに接近した。するとキリンリキは後ろに向いてしっぽについた顔を見せた。スカタンクはつじぎりに出ようとした。
「今です!」
ゴヨウが指示を出すと、しっぽの顔の口がパカッと開いてスカタンクに噛み付いた。
「スカーン?!」
「まさか?!」
「そう、キリンリキの脳波しっぽにもあるのです。さあ、やりなさい!」
キリンリキはしっぽを使ってかみくだくでスカタンクを攻撃した。噛み付いたまま振り回して、離したところでふみつけで攻撃した。スカタンクが力尽きた。しかし、
「スカタンクちゃん、これを使って!」
アイコはソウスケからもらったげんきのかたまりを投げた。かたまりは粒子状になってスカタンクに降り注いで全快させた。
「スカーン!」
スカタンクは体力を回復して、元気よく声を上げた。
「なんと、キリンリキ、ふみつけです!」
「キリーン!」
ゴヨウの指示でキリンリキは再びふみつけに出た。スカタンクはかえんほうしゃをふいて地面を燃やした。これにキリンリキがたじろいだ。
「今よ、つじぎり!」
「スカーン!」
アイコの指示でスカタンクはヘドロばくだんを飛ばしてキリンリキを怯ませてから、つじぎりをしてキリンリキを攻撃した。今のが決め手となってキリンリキは力尽きた。
「お見事です」
ゴヨウは眼鏡を正すとキリンリキをボールに戻した。
「素晴らしい戦いぶりですね。ここからはダブルバトルの勝負です。これに勝てば貴方の勝利です。ですが、私も四天王としてそう簡単にはやられませんよ!」
ゴヨウはボールを二つ投げて、フーディンとドータクンを繰り出した。
「スカタンクちゃん、戻って。ゴウカちゃん、ルカちゃん、行くよ!」
アイコはスカタンクをボールに戻して、ゴウカザルとルカリオを出した。
「ゴキ!」
ゴウカザルが行くぞ、と声をかけると、ルカリオは力強く頷いた。戦いはいつも通りだ、とゴウカザルが言って、二体はフーディンとドータクンに向かって行った。
ゴウカザルはドータクンに、ルカリオはフーディンと戦いを挑んだ。ゴウカザルはフレアドライブで炎を纏い、炎の衝撃波をドータクンに飛ばした。
「ドータクン、ひかりのかべです」
「キュオオオオオ・・!」
ゴヨウの指示でドータクンはひかりのかべを張って、炎の衝撃波をガードしてしまった。ドータクンはジャイロボールに出て突進してきた。ゴウカザルはこれを受け止めて、ほのおのパンチで攻撃した。
「ルカちゃん、はどうだんよ!」
「ガウ!」
アイコの指示でルカリオは、はどうだんを放った。
「テレポートです、フーディン!」
「フーディン・・・」
ゴヨウの指示でフーディンはテレポートをしてこれをかわした。ルカリオは再びはどうだんを放ったがこれもフーディンのテレポートでかわされた。
「フーディン・・・!」
フーディンはサイケこうせんを飛ばして来た。ルカリオはメタルクローでこれを消し去った。これにフーディンがきあいだまを飛ばしてくるとルカリオは波導の炎を込めた両手の拳を突き出して、きあいだまを粉砕した。
「フーディン、チャージビームです!」
ゴヨウの指示でフーディンがチャージビームを飛ばして来た。ルカリオは一回転のジャンプをしてこれをかわして、シャドークローを二発振るった。
「ゴーゴーっ!」
ゴウカザルはほのおのパンチを連打してドータクンに大ダメージを与えて、最後のひと振りでドータクンを吹っ飛ばした。
「ドー、ドー・・・!!!」
「お見事、私をここまで追い詰めるとは、ですが最後まで諦めませんよ!じしんです!」
「ドータクンーっ・・・!!!」
フーディンが浮遊するときあいだまを飛ばして来た。そしてドータクンもそれを見計らってじしんを放ってきた。
「危ない!」
アイコは危険を感じてゴウカザル達を戻そうとした。すると、ゴウカザルとルカリオが心配ないと、アイコに目で伝えてきた。それを見てアイコも彼らに任せることにした。
「ゴキャ!」
ゴウカザルはルカリオに合図を送った。ルカリオはそれに頷いてゴウカザルと共にジャンプしてじしんをかわした。
「グーっ、ハアーっ!!!」
ルカリオが、エネルギーを振り絞ってはどうのあらしを放つと、ゴウカザルはその中に入って自身の炎の力を足して、降り注ぐはどうのあらしと共に急接近して、炎と波導の衝撃波をフーディンとドータクンに叩き込んだ。
ドカーン!!!
凄まじい爆風が響いて、ゴウカザルとルカリオがその前に着地した。爆風が晴れると、フーディンとドータクンが力尽きていた。
「ゴキャ」
「ガウ」
勝利したゴウカザルとルカリオはお互いの拳の裏をポンと重ねた。
「やったわーっ、ゴウカちゃん、ルカちゃん!」
アイコがゴウカザルとルカリオに駆け寄って、二体にハイタッチをした。
「お見事でした。貴方がたの絆、私も学ぶべきところが多かったです。さて、これで貴方は我々四天王に勝利したわけですが、これで終わりではありません。最後の階でチャンピオンが控えていることを忘れないでください。貴方と貴方のポケモンの健闘を祈っていますよ」
ゴヨウの言葉を聞いたアイコは気を引き締めて、チャンピオンのいる階へと歩いて行った。そこで待ち受けるチャンピオン、それは・・・。