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「第50話(最終話)チャンピオンシロナ!広がる地方、続く冒険」
パート1
アイコ現在の手持ち
ゴウカザル、ルカリオ、ムクホーク、ストライク、スカタンク、エムリット
四天王全員に勝利したアイコはチャンピオンの間へと続く一本道を歩いていた。歩く中で、アイコはこれまでの様々な出来事を思い出していた。
数々の名勝負を展開したジムリーダー達。ズイタウンの育てや夫婦での出来事。ギンガ団とアカギ。湖の伝説のポケモン。それらがアイコの脳裏をよぎっては次の思い出に変わっていく。そして、自分がここまで来れたのは仲間であるポケモン達がいたからだと、アイコは実感していた。
「頑張ろうね、皆」
アイコはボールの中にいるポケモン達に言い聞かせて、チャンピオンの間へと入った。
「ようこそ」
そこにいた人物、それはアイコがよく知っている人だった。
「シロナさん?」
「お待ちしてました。シンオウ地方のチャンピオンはこの私、シロナなの」
アイコと対面するシロナは普段の穏やかで明るい感じとは違う厳かさをまとっていた。
「テンガン山でのこと、彼のこと、ディアルガのこと、感謝しています。きっと解り合える、貴方のお陰でそんな気持ちになれるの。そして貴方も、彼等と様々な困難を乗り越えてここまで来たのね。ここへ来たのは解っています。チャンピオンとして、貴方の挑戦に受けて立ちます!」
シロナはボールを取って、トリトドンを繰り出して来た。
「ポワーオ!」
「ムクちゃん!」
アイコもボールを投げて、ムクホークを出した。
「トリトドン、めざめるパワーよ!」
「ポワーっ!」
シロナの指示でトリトドンはめざめるパワーをトリトドンに飛ばした。ムクホークは羽ばたいてかわそうとしたが、光弾は追ってくる。
「ムクちゃん、回転よ!」
「ピーっ!」
アイコの指示でムクホークは体を回転させてめざめるパワーを弾き飛ばした。
「そらをとぶよ!」
アイコの指示でムクホークはトリトドンを掴んで空を飛び、トリトドンを地面に落とした。
「ポワーオ」
トリトドンは地にペタっとくっ付いて衝撃を防いだ。ムクホークは急降下してブレイブバードに出た。
「トリトドン、ストーンエッジよ!」
「ポワーっ、グシャ!」
シロナの指示でトリトドンはそうはさせまいとストーンエッジをしてムクホークにダメージを与えた。
「ムクちゃん、はねやすめ!」
「ピーっ!」
ダメージを受けたムクホークははねやすめをして回復に出ようとした。
「させない、いわなだれ!」
トリトドンがいわなだれで追撃に出た。
「とんぼがえり!」
アイコが指示を出した。ムクホークはとんぼがえりをしていわなだれをかわした。トリトドンがしおみずを飛ばしてくると、ムクホークは風を飛ばして吹き飛ばした。
「トリトドン、だくりゅうで決めるのよ!」
「ポワーオ!!」
シロナの指示でトリトドンがだくりゅうを流してきた。しかしアイコは決して動じなかった。
「ムクちゃん、トリトドンを掴むのよ!」
「ピーっ!!」
アイコの指示でムクホークは空を飛んで、トリトドンまで飛んでいき、トリトドンを鷲掴みにして、上空に飛び、再びトリトドンを落下させた。
「同じ手はさせないわ、れいとうビームよ!」
シロナの指示でトリトドンは落下中にれいとうビームを飛ばして来た。ムクホークはこうそくいどうでかわしていった。
「ムクちゃん、インファイトよ!」
「ピーっ!」
アイコの指示でムクホークはインファイトをトリトドンに叩き込んだ。今のが決め手となり、トリトドンはベタっと崩れて力尽きた。
「トリトドン、戻って!」
シロナはトリトドンをボールに戻した。
「さすがよアイコちゃん、でもこれはどう?」
シロナは次にミロカロスを繰り出して来た。アイコはムクホークを戻して次のポケモンを出す。
「エムリットちゃん、えい!」
アイコはボールを投げてエムリットを出した。エムリットは宙を一回転して登場した。
「ミロカロス、ハイドロポンプよ!」
「ミローっ!」
シロナの指示でミロカロスはハイドロポンプを連射してきた。エムリットはこれをかわしていき、サイコキネシスで攻撃した。
「ミラーショット!」
これにミロカロスはミラーショットを飛ばしてサイコキネシスの倍のダメージをエムリットにぶつけた。
「ミロカロス、アクアリングよ!」
シロナの指示でミロカロスはアクアリングに出た。自身に水の輪っかを纏い体力を回復させつつ、みずのはどうを放ってエムリットを牽制した。
エムリットはこれをひたすらかわしていった。アイコが隙を伺うよう視線を送ると、エムリットもこれに応じる。そして、ミロカロスがハイドロポンプを放とうとした時、
「今よ!」
「きょううううん!」
エムリットはかいふくふうじをした。ミロカロスに纏っていた水のリングが消えて回復を出来なくさせた。
「その手があるなんてね。ミロカロス、アクアテールよ!」
「ミローっ!」
シロナの指示でミロカロスはアクアテールで接近戦に出た。エムリットはリフレクターを張ってガードに出たが、アクアテールの攻撃の高さに壁を割られて後退してしまった。
「ミロ!」
ミロカロスはしっぽを伸ばしてエムリットを巻き付けて、ジャンプに出てエムリットを地面に叩き付けた。
「きょううう・・・」
エムリットは苦しそうになるも再び宙に浮遊した。
「ミローっ!」
ミロカロスがアクアテールでとどめに出ようとした。
「エムリットちゃん、サイコキネシス!」
「きょううう・・・!」
アイコが指示を出すと、エムリットはサイコキネシスをしてミロカロスを宙に浮かせた。
「シャドーボールよ!」
「きょううううん!」
そしてシャドーボールを連射して、ミロカロスに大ダメージを与えた。ミロカロスは地面に落下して力尽きた。
「お見事よ。次はこのぽけもん!」
シロナはミロカロスを戻して、ミカルゲを繰り出して来た。石に浮かんでいる悪霊のようなポケモン。アイコはエムリットを戻してルカリオを出した・・・。
パート2に続く・・・