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「第17話VSジュピター」パート3
アイコ現在の手持ち
モウカザル、ムクバード、イシツブテ、ヨルノズク
「モッカーっ!」
モウカザルのフレアドライブがスカタンクを倒した。
「のわーっ!」
ジュピターはスカタンクとぶつかって地にドテッと倒れ落ちた。
「やったわ!」
アイコはガッツポーズを取った。モウカザルも嬉しそうに一回転した。
「ちい、この役たたず!使えないポケモンだよ!」
負けたジュピターは腹を立ててスカタンクとゴルバットを足蹴にして踏みつけた。その時、モウカザルがひのこを飛ばしてジュピターに火傷を負わせた。
「あち、あちち!」
「自分のポケモンになんてひどいことを!」
ナタネが言うとジュピターは開き直った顔をした。
「ひどい?どうとでもいいな!あたしらギンガ団にとってはポケモンは道具も同然なんだよ!」
「モカーっ!」バキっ
ジュピターの言葉に、モウカザルがマッハパンチで殴り飛ばした。
「ポケモンは大切な仲間、それを道具呼ばわりするなんて間違ってる!」
アイコの言葉に、ゴルバットとスカタンクは感激の涙を流した。
「さすがよ、アイコさん。さあて、ポケモンたちをかえしてもらうわよ」
ナタネが言うと、ジュピターは咄嗟に動き人質にしていたピッピを掴んでナイフをピッピに突きつけた。
「な、ピッピを盾に?!」
「へ、少しでも動けばこれがこいつに刺さるよ・・・」
ジュピターは不敵な笑みを浮かべた。人質を盾にされ、アイコたちはどうしたらいいか、急いで思いつこうとした。その時、何かがサッと動いてジュピターの腕にあるピッピを救出した。
「何すんだい!」
「あれは・・・」
ピッピを救ったのは、ドラゴンポケモンのガバイトだった。
「ガバイトご苦労さまよ」
そこへ黒いスーツを着た一人の女性が現れガバイトからピッピを受け取った。
「このハクタイシティで事件があると聞いて見たけど、あなたたちね。ポケモン泥棒さんたちは」
「誰だい、あんたは!」
「ポケモンたちを返しなさい、出来れば手荒なことはしたくないの」
「ふん、そう言われておとなしく引き渡すとでも思ってるのかい!」
女性の言葉に、ジュピターは口笛を吹いた。すぐに下っ端たちが駆けつけて、多くのポケモンたちを繰り出してきた。
「はあ、戦いは避けられないようね。じゃあ、本気を出そうかしら」
その女性は更に2体のポケモン、ミカルゲとロズレイドを繰り出して下っ端たちのポケモン達に向かわせた。下っ端のポケモンたちと戦う3体のポケモン。だが、アイコはその戦いぶりを見入っていた。
その女性のポケモンたちはとても強かったのである。ガバイトはドラゴンクローで切り裂いていき、ロズレイドはソーラービームで相殺し、ミカルゲはシャドーボールで蹴散らしていく。圧倒的だった。ガバイトたちはいともたやすく下っ端のポケモンたちを倒してしまったのである。
「さあて、まだ来るかしら?」
「ぐぐ、覚えてな!」
ジュピターは歯ぎしりをして下っ端たちと共に逃げ去って行った。
「あなた達も頑張ったわね、ありがとう」
ギンガ団を蹴散らしたあと、女性はアイコとナタネにねぎらいの言葉をかけた。
「あ、いえ。あの、貴方は」
「アイコさん、あの人はね、このシンオウ地方の・・・」
ナタネが言おうとした時、女性はシーッ、と指を口に当てた。どうやら内緒にしてもらいたいようだ。果たして彼女は何者なのか・・・。