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ポケモンストーリー ダイヤモンド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 123ページ)
関連タグ: ポケモン ダイヤモンド バトル 冒険 恋愛要素 
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第18話「謎の女性シロナ登場」
 
アイコ現在の手持ち
モウカザル、ムクバード、イシツブテ、ヨルノズク、スカタンク、ゴルバット(内の二匹はジュピターのポケモンだったが戦力外とされ、アイコが引き取った。)

 謎の女性の活躍でポケモンたちを救出したアイコたちはポケモンたちを街の人たちへ開放した。アイコたちは感謝され、自転車屋のおじさんはアイコに自転車をプレゼントした。ナタネはアイコを絶賛したため周りからてんやわんやと歓迎された。

「はあ、少し疲れたなあ・・」
歓迎された後、アイコはふう、とため息をついてポケモンセンターのベンチに座っていた。一息はいて、モンスターボールを見た。ボールの中には、新しい仲間のスカタンクとゴルバットが入っていた。二匹はジュピターに捨てられアイコが引き取ったのだ。
「私を、信じてくれるかな・・・」
 ボールの中で眠っている二匹を見てアイコは呟いた。
「ちょっと、そこのキミキミ!」
すると、前からアイコを呼ぶ声が聞こえた。顔を上げるとそこには、ギンガ団を蹴散らしたあの女性が笑顔で手を振っていた。
「ちょっといいかしら、キミを探してたの」
 女性はアイコを探していたようでアイコに来て欲しいと手を振った。駆け寄ると、その女性はアイコが持っているポケモン図鑑に目をやった。
「あら、それポケモン図鑑?ナナカマド博士からもらったのね」
「あの、博士を知っているんですか?」
 アイコは首をかしげた。この人はナナカマド博士を知っているのか。だとすればどういう関係なのか。
「あ、ううん、なんでもないの。自己紹介がまだだったわね。あたしはシロナ。ポケモンの遺跡を巡って旅をしているもの好きなトレーナーなの。君に見せたいものがあるのちょっとついて来てくれるかしら」
 そのシロナという女性に言われて、アイコはシロナが行先へとついて行った。
「さあ、着いたわよ」
 着いた場所は、ハクタイシティの南東にある高台、そこには伝説のポケモンを型どった像が置かれていた。
「シロナさん、これは?」
「この像はね、このシンオウ地方の伝説に登場すると伝えられてる、ディアルガ、ていうポケモンなの。なんでも、世界の時間を司っていると言われている・・・」
 そう言ってシロナはディアルガの像はつぶさに見入った。そしてアイコにこう言った。
「アイコちゃん、シンオウにはね、こんな昔話があるの」
「それってどんなのですか」
「確か、そう、その昔、そこには神がいた。その周りで三匹のポケモンがかなえのごとく均衡を保っていた・・・」
 アイコはシロナの昔話を聞いていた。神とは、おそらくディアルガのことだろう。だが、その周りにいたという三匹のポケモンは何か。ディアルガの他にも伝説のポケモンはいるというのか。シロナは話を終えるとアイコに言った。
「きっとキミも伝説のポケモンにあえるかもね。あら?」
 シロナはアイコのボールに目をやった。ボールの中にいる六匹の内の二匹がスカタンクとゴルバットであることに気づいた。
「あの時の、貴方が引き取ったのね。キミはいいトレーナーよ。すごいトレーナーになるかもしれないわ。そうだ」
 シロナは何かを思いつき、アイコにある物を渡した。それは両手で抱えられる大きさのタマゴだった。
「これは?」
「それはポケモンのタマゴ。育て屋さんに預けているとタマゴが見つかることがあってね。キミなら大切に育ててもらえると思ってね。じゃあ、あたしはこれで。ポケモン図鑑、頑張ってね」
 そう言ってシロナはアイコと別れてハクタイシティを後にした。シロナを見送ったあと、アイコはタマゴに目をやった。どんなポケモンが生まれてくるか、そう考えて、アイコは伝説のポケモンの像に目をやった・・・。

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